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合唱で大切なことは? [合唱]

 今日は、福井県に合唱の研修に行きました。なんとあの若松歓さんが来られるとのこと。

 若松歓さんは、5年教科書に載っている「南風にのって」や「この地球のどこかで」など、合唱曲をたくさん書かれている作曲家です。合唱のお師匠さんからのお誘いがあり、喜び勇んで出かけました。
 場所は、福井県のとある公民館。

DSC00402.JPG

 最初は、若松先生の子供達に対する合唱指導の様子を見ました。曲は「南風にのって」。子供達、本当に良く口が開き、きれいな歌声。とても即席のメンバーに見えませんでした。

若松先生の言葉の中に、合唱指導のヒントがたくさんありました。

まず子供達の姿勢がいいこと。目がしっかり指揮者の方に向いていることをほめていました。

そして、言葉から想像して歌うことが大切であることを強調してました。

 クレッシェンド・デクレッシェンドは、歌うためのヒント。そこから広げていくことが大切。
 本当はたくさんの記号を書きたい。しかし、そうすると楽譜が真っ黒になってしまう。
 だから、楽譜の中の臨時記号は、作者のこだわりやメッセージが込められている。基本的には、譜面に書いてある情報が大切。

 そんなことをおっしゃっていました。譜面の情報から、さらに読み広げていくことがたいせつなんですね。なんだか、詩の解釈に似ています。

 ハモリがある歌は、自分のパート以外も練習したらいい。そうすることで、違うパートが聞こえるようになる。違うパートを繰り返し交替して練習すると良い。

 両方を練習することで、違う音を聞きながら歌うことが可能になっていくんですね。これもなるほどと思いました。

とにかく、言葉を伝えることが大切。
メロディーよりも、言葉の意味(日本語)を伝えることが大切。
そうすることで、言葉の節目が際立って聞こえるようになる。

 これは、ソアーベ合唱団の坪口先生も同じ事をおっしゃっていたなあと思いました。歌の指導では、言葉の出だしの音を大切にすること。そして、言葉の意味から生まれるイメージを大切にするようにおっしゃっていました。

伸ばすところは気持ちよく伸ばす。
悩んだときの判断。聞いて気持ちいいほうをとる。

 気持ちいいことが大切なんですね。自分の感覚。みんなの感覚を大切にすること。なんだかいいなあと思いました。

合唱をうまくするコツは、声を合わせることに尽きる。
時には「合ってないじゃないか」といい、みんなの集中力を高める指導もありうる。しかし、これは、合唱団レベルの場合。

 さらにレベルを上げたいときにこんな指導も大切になってくるのかもしれません。しかし、これはちょっと苦しいなと思いました。

歌詞の言葉の解釈について、次の二通りがある。

・最初に先生の解釈でいって、どう思った?と子供たちに問いかける方法。
・色々出してもらって、方向を絞っていく方法。(先生が最後に英断してもいい)

両方とも、最終的に統一していく。
同じ演奏だけど、同じ曲ができるはずはない。

 そうやって、みんなで曲をつくりあげるといいのでしょう。この点は僕の課題です。歌うメンバーが違えば、みんな表現は微妙に違っていくのでしょう。詩の表現読みの場合、僕は2番目の方法をとっているかな。歌の場合も同じにすればいいのかもしれません。

低学年の時は、童謡をう~~んとたくさん歌わせて欲しいとおっしゃってました。ソアーベ合唱団は、まさにそれを実践されています。僕も楽しい童謡をたくさん歌わせたいと思いました。

 最後に若松先生の指導のもと「桜の下で」を、みんなで歌いました。歌っていて、と~~~っても気持ちがよかった。研修に来ておられる先生方、みんな声がきれいで、自分までうまくなった気分でした。合唱って、これがいいんですよね。
 こんなステキな講習会を開いてくださったT先生と若松先生に深く感謝します。ありがとうございました。

ps.今日歌った、若松先生の「最後のチャイム」の動画がありましたので、アップします。卒業式にいい歌です。


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Hirosuke

僕も合唱をやっていました。
仰る意味がよく分かります。

実は、合唱での経験が「英語」に生きています。
そんなブログを書いてます。
英語にご興味あれば・・・。
by Hirosuke (2009-04-10 11:02) 

ムッシュ

Hirosukeさん、コメントありがとうございます。
「実は、合唱での経験が「英語」に生きています。」
へ~~、そうなんですか。ブログを訪問させていただきますね。
本当にありがとうございます。
by ムッシュ (2009-04-12 16:01) 

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