何が大事なのか? [通信]
通信を書きました。
何が大事なのか?
はじめに
気持ちのいい季節になってきました。
土曜日は、PTA行事「カブトムシを育てる会」で自然とふれあい、生命の神秘。自然界の一員として生きてるってことを確認しました。
その日の午後は、自転車に乗り、山まで行き、動山を走って登りました。来年のトライアスロンに向けてのトレーニングです。ハードでしたが、ここでも生きてるってことを再認識しました。
今回の通信は、何のために生きてるんだろうって、根源的なことにこだわって書いてみました。
何が大事なのか?
木下晴弘先生が書いた「できる子にする「賢母の力」 という本のあとがきにこんなことが書いてあります。
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2001年7月、ある花火大会で悲惨な事故が起こりました。
あまりにも大勢の人が押しかけたために、歩道橋で群集雪崩が起こり、11人の方が亡くなられたのです。しかもその11人のうち9人が、10歳未満の子どもたちでした。
それからずいぶんと月日が流れたある日、新聞の記事に当時その事故でお子さんを亡くしたお父さんの手記が掲載されていました。
その日の朝、お父さんはお子さんと花火大会に行く約束をして会社に向かいました。しかし、あいにくとても仕事が忙しく、約束の時間に帰れそうにありませんでした。
お父さんはお子さんに連絡を入れます。
「遅れても必ず行く。だから先にみんなと行っていなさい。」
そして、日が沈み、花火の時刻になりました。もうすぐ仕事が終わる。約束だから、早く行ってやらねば。そう思っていた矢先にお父さんに悲報が知らされたのです。
お父さんは、何が起こったのか現実を受け入れられませんでした。呆然としながら、わが子が運び込まれた病院へと猛スピードで車を走らせます。そして彼は運転しながら自分を責め続けるのです。
「俺が一緒にいてやったら助けてやれたはずだ!
俺が約束を守っていたらあいつは死なずにすんだはずだ!
俺が仕事を早く済ましていれば…俺が…」
涙があふれて止まらない。でも、どんなに泣いてもどんなに悔やんでも、もう子供は戻ってこないのです。
「行ってきます!」と家を出たお子さんが、必ず「ただいま!」と帰って来られる保証など、どこにもありません。
「おやすみ」と言った人に、「おはよう」と言える保証はどこにもないのです。
もし、あなたと、あなたの大切な家族が今日を元気で生きているのなら、こんなに幸せなことはありません。
だから、多少のことならお子さんを許してあげてください。
そして多少のことなら自分自身を許してあげてください。
いずれ、巣立ちは必ずやってきます。
ならばせめてそのときまで、ともに出会えたことに感謝し、ともに人生を歩めることに感謝し、その一瞬一瞬を輝いて生きてゆこうではありませんか。
人間は、一人では生きていけません。母親として、父親として生きている以上、あなたは一人ではありません。
どうぞ安心してください。
(できる子にする「賢母の力」(著:木下晴弘 出版:PHP研究所)
これを読むと、子供が生きているだけで、幸せだということが実感できます。
「何が大事なのか。何のために生きているのか」
そんな根っこの部分を考えると、少しの間違いぐらい気にしなくたっていいような気がします。そしてそんなおおらかな気持ちは、子供にも移り、多分、最高のお子さんが育つんじゃないかなと思います。
最高のお子さんとはどういう子供なんでしょうか。それは、自分は愛されているという気持ちでいられる子。自分はたいしたもんだという自尊心がある子。
そんなお子さんは、どんなに困難なことがあったとしても、くじけそうなことがあったとしても、自分を信じ、自分を愛し、幸せに生きていけるような気がします。
親の願いの一つとして、我が子が幸せな人生を送って欲しいということがあると思います。そのために、少しでも勉強ができるようになってほしい。習い事をさせよう。恥をかかないようしつけをしよう、などと思われているのではないでしょうか。
でも、もっと根っこの部分で考えてみると、多少できないことはあったとしても、自分のことが大好きで、自信を持ったお子さん。それが最高のお子さんだと思います。
せっかく出会ったお子さん。ゆったりとした心で、楽しくつきあっていきましょう。
そのためには、まず自分自身を許し、大好きでいられること。
いろいろありますが、楽しく生きていきたいです。
だって、人間、いつ死んでしまうかわかりません。この一瞬一瞬、「いまここ」が楽しく充実しているような生き方をしたいものです。
今回の通信は自分自身に言い聞かせるつもりでも書いてみました。ご参考になれば幸いです。
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