教室ではちょっとした国語辞典ブーム [学級]
今、教室ではちょっとした国語辞典ブームです。休み時間何人かであつまっては、いろんな言葉を調べ、線を引いたり、フセンを貼ったりしています。国語辞典で遊んでいるのです。
きっかけは、国語の授業の速攻辞書引きです。
今、「ごんぎつね」を勉強しています。本格的な文学教材です。「辺り」とか「ぬかるみ」とか、けっこう難しい言葉が出てきます。その言葉を国語辞典で素早く探すというゲーム!?をやっているのです。
やりかたはこうです。
みんなで音読をします。難しい言葉が出てくると・・・
「よう~~い始め!」とタイマーを片手に僕。
1分制限です。
子供達は国語辞典で言葉を捜し始めます。
見つけたら立ちます。
言葉の意味を音読します。
その後座り、その言葉に線を引く。
あとで調べた子に、意味を発表してもらいます。
こんなふうに音読しては、辞書引き、音読しては辞書引きの繰り返し。
ただそれだけです。
でもそれだけなのに、けっこうみんな喜んでやっています。
「辞典というのは、汚れれば汚れるほど、かっこいいんだよ。勉強したって証拠だからね。」
そんなことを言いながら授業を続けていたら、最近、国語辞典ブームになったというわけです。
なにやら変な言葉をみつけては、ニヤニヤしている男の子もいます。
「国語の時間がおもしろかったです。」って一日感想で書く子も少なくありません。
もうじき5年生。気軽に国語辞典を使って調べられる子になってほしい。
最後の単元はそんなめあてでやったこの方法。
ヒットしています。
これはいい!
高校生を教えていて思うんですが、日本語の正確な語義ってわりと理解できてないんですよ。なまじっか母語だもんだから、中くらいの理解でも日常生活は何とかなっちゃう。ところがちゃんとした読解が必要な場面になるととたんに馬脚を表しちゃうんです。
だから辞書を引くことに親しむのは大賛成です。
by shira (2011-03-03 22:44)
shiraさん、いつもありがとうございます。
「なまじっか母語だもんだから、中くらいの理解でも日常生活は何とかなっちゃう。」
本当にその通りですね。
あいまいな表現でも通じちゃう。でもテスト問題だと読みとれないんですよ。
国語辞典、使いこなすことで、だんだん味の出てくるおもしろいグッズです。
by ムッシュ (2011-03-06 07:03)
ご無沙汰してます。久しぶりにブログ拝見しました。辞書の活用、どんどんやってほしいですね。さらに、語源の辞書などなどあらゆる辞書が存在しているのですが、使う方が減ってきたような気がしますが、一般的にはどうでしょうか?
次のブログの内容、面白いですね。動作と音読との関係、どうしてそのような動作になったか、この点を突き詰めると、文章の何かがそうさせていることに気づいていきますね。それが視座ということになります。ただ、解釈が誤ってしまう場合も多々あるので、テクストの<読み>を念頭に掲げ、動作や読みの異なる点を子ども同士で修正できるといいですね。5、6年生になるとできるでしょうね。
いずれにせよ、年度末で忙しいのでしょうが、相変わらすのパワフルさ、素晴らしいの一言です。さらに実践を積み上げてくださいね。楽しみです。
by 小川史朗 (2011-03-06 09:23)
小川君、うれしいコメントありがとうございました。
小川君、国語を専門にやってましたもんね。
いろいろと研究論文を書かれているのを発見しましたが、小川君のものでしょ?本格的なことをやられていたんですね。
だからこそ、うれしいコメントでした。
「動作と音読との関係、どうしてそのような動作になったか」
そうですね。そこも大切ねポイントですね。
「テクストの<読み>を念頭に掲げ、動作や読みの異なる点を子ども同士で修正できるといいですね。」
これも大切ですね。もっとも大切なことかもしれません。
常に教材文に帰ること。
国語も奥が深いですね。
だからこそおもしろいです。
ありがとうございました。
by ムッシュ (2011-03-09 06:13)