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時間を忘れた多治見少年少女合唱団の大迫力!リハーサルタイム [合唱]

 昨日、多治見少年少女合唱団のリハーサルの様子と本番の定期演奏会を見てきました。本当に、多治見のパワーを感じた密度の濃い一日でした。

 午前9時に石川県を出発。着いたのが、12時30分頃でした。
会場のしらかわホールです。

DSC_0096.jpg

 楽屋の方に行ってみると、たくさんの大人の方がいました。
保護者の方々、そして、団長さん、指導者の方も数名います。更に演出家の方。ピアニストも3名。もうたくさんの大人の方が、合唱団のために動いていました。すごいサポート体制です。一人のスターのためにたくさんの大人がサポートする芸能界を彷彿させました。

 子供達は、ホールにいました。子供達と言っても下は小学生から上は大学生ぐらいでしょうか。かなり大きい方もいました。

 あいさつをしました。
「石川県からやってきました。ラ・フォル・ジュルネ金沢で多治見少年少女合唱団のステージを見て、鳥肌が立つほどの感動をしました。今日は、その練習を見たくてやってきました。よろしくお願いします。」

すると、笑顔のあいさつがどんどん帰ってきます。明るいなあ。
「うちは黄色いユニフォームを着ていた合唱です。」って言うと、
「覚えてる」って子が何人もいました。とてもうれしかったです。

 さて、練習が始まりました。
まず、子供達の声に驚きました。すごい声量です。声に厚みがあります。
さらにハーモニーもすばらしい。
小さい声だと子音が強調され、息を吸う音すら音楽的です。
 魅力のある声。すばらしいハーモニー。そして、すごい声量に圧倒され、僕はしびれっぱなしでした。

指導者は女の先生でした。
メリハリのある迫力のあるご指導でした。

 時々とめては、一人一人子供達の立ち位置を変えて、ホールの中央で歌声を聞かれていました。全体の声のバランスを確認されているようでした。
 また、ピアノの場所を10㎝単位で前に動かし、子供達の声とピアノの音量のバランスをとっているようでした。すごい音へのこだわりです。

 先生のご指導の中で特に記憶に残ったものを書いてみます。
・言葉の頭を明確に
・バ(あ)ラはきれいに。つぎの「レコード一枚」はセリフのように歌う。(歌い方に大きな変化を持たせていた)
・移動の仕方にも美しさにこだわる。
・言葉とそれに伴う表情を指導。

 子供達の歌声をよく聞くと、フォルテの部分では、地声で元気いっぱいの声も混じっていました。そこが多治見の声の迫力の秘密かなと思いました。けっしてきたない感じではなく、生きてるって感じの声です。

 気がつくと、あっという間に1時間あまりが過ぎていました。
子供達の休憩時に、ちょっと質問してみました。(あくまでもこの文責はムッシュにあります。)

 気になるフォルテの声質の部分ですが、やはり、「地声でもいいから出せ!」と言われているそうです。女の子が手でグーを見せながら、答えてくれたのが印象的でした。

 また、踊って歌えるような合唱団になったのは、ここ数年のことだそうです。(ライオンキングで踊れるようになったとのこと)それまでは、現代音楽的な合唱をやってきたとのことでした。

 その踊りの指導には、演出家の先生がいるってこと。動きが違うはずです。
 しかし、踊って歌声がでなくなるなら、踊るなって言われているそうです。

 また「みんな個性いっぱいで、信頼関係がある」って言ってました。その秘密は?と聞くと、「敬語を使うこともなく、年は関係ないつきあいだから」って答えでした。

 たしかにみんな明るく、個性いっぱいでした。休憩時はみんな笑顔でとてもなごやかな雰囲気でした。まだまだ聞きたいことはたくさんあったのですが、あっという間に練習開始の合図。
 練習の疲れもみせず、明るく答えてくれました。感謝です。

 その後、団員たちは衣装変えをし、イスを持って登場しました。
合唱オペラ「セロ弾きのゴーシュ」の練習です。ここで演出家の先生が登場しました。

 キーとなるイスの場所を決め、テープを貼る作業が始まりました。
その時、盛んに演出家の先生が「バミる」っておっしゃっていました。調べてみるとこんな意味でした。
「舞台とかスタジオで出演者の立つ場所を決める為にビニールテープをT字に貼っておくことを指す業界用語・・・」
 すごい。本格的な舞台の世界です。

 ここでは、通しの練習でした。
歌っている子だけでなく、歌ってない子どもたちも一人一人演技をしています。恥ずかしがることもなく、一人一人がテレビに出ている芸能人みたいでした。

もうこれはプロの集団。ミュージカルの世界でした。

 ぼくは、一人お客となって見とれていました。

 びっくりしたのは、後ろを向いて歌っても、すごい声量だってこと。
そのすごさは、ホール全体が震えるほどです。

 最後に、指導者の先生によるお直しタイムがありました。
ここでの指導は、緊張感あふれる指導でした。
時にはその場の時間が止まるほどの厳しい指導。
しかし、良い子には拍手。
団員の顔つきが和み、春のような雰囲気になります。
笑顔になったり、檄が飛んだり・・・熱血指導です。

 ここでのご指導。まさに多治見少年少女合唱団が歌う歌のように緩急と変化に富んだ指導でした。こういう指導から、多治見の迫力ある歌声が生まれるんだなって思いました。

 あっという間に、夕方の5時。時間を忘れるほどのリハーサルタイムでした。(続きは明日)

 今日は多治見少年少女合唱団の「セロ弾きのゴーシュ」練習風景をアップします。

PS.僕が団員たちの答えを手にメモっていると、一人の子が「これをどうぞ。」って一枚の紙を持って来てくれました。ちょっとしたことですが、感動しました。


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