本当に合唱指導って楽しい!授業って楽しいです。 [授業]
4年生が二分の一成人式に取り組んでいます。そこで披露する歌の指導をお願いされました。「ゆかいに歩けば」と「いつだって!」です。
二曲とも4年生の教科書に載っている曲です。
クラスごとに指導して回っています。これが本当におもしろい。一時間もすると、歌声が変わっていくからです。僕の教えているのは大きく二つ。
お腹を使うこと
鼻腔を使うこと
この二つで劇的に歌声は変わっていきます。
お腹を使うことを教えるには、「はいっ」と返事をさせるのがいいです。お腹を押さえて「はいっ」って言うと、お腹が動くのがわかります。小さい「っ」まで言わせるのがポイントです。「お腹を使っている証拠だよ。」と教えます。そして、教室を半分に分けたり、列ごとにしたりして声の大きさ合戦をします。これが後の「スタッカート」の表現につながっていきます。
きれいな声も大切だけど、まず声を出すことが大切だと思います。地声でも何でも、お腹から大きな声を出すこと。でないと歌声にパワーが出ません。
その次に鼻腔を使うことを教えます。
鼻と口とはつながっているんだよ。あわてて牛乳飲んで、鼻から牛乳が出てきた人いるでしょ。
ご飯を食べていて、「はっくしょ~ん」。鼻にご飯粒いっちゃった人いるでしょ。
これで、いつも受けます。
鼻の奥には大きな空間があって、ここを響かせるといい声になるんだよ。その響かせ方を教えるよ。そう言って、ミッキーの声を出します。
みんなでやります。
「ぼくミッキー」
「ぼくミッキー」
全部、武田雅博先生に教えてもらったことです。
そうやって、お腹を使うことと鼻腔を使うことを交互にやっていくと、歌声はおもしろいようにどんどん変わっていきます。
ここでは書ききれませんが、合唱指導には、お腹や鼻腔以外にも、指導のポイントがいくつもあります。伸ばすところ。声の向き。口のあけ方や目の向き。立ち方や表情。言葉。高い声の出し方や低い声など・・・
歌声を聞いて、足りない点を押さえていきます。みんなで大笑いしながら、歌声を作っていきます。最初の頃は、みるみる上手くなっていきます。本当に合唱指導っておもしろいです。
終わった後は、みんながお礼を言ってくれます。こちらこそ感謝です。こんなに楽しい時間を持てたんですから。心からお礼を言います。
本当に合唱指導って楽しい!授業って楽しいです。
自分の得意なことで、みんなに喜んでもらえるなんて、最高です。残りの教師人生、そんな時間をたくさん過ごしたいと改めて思いました。
ぼくはもしかすると、合唱団で歌を極めることよりも(これはこれで楽しいのですが)、普通の子供達と歌の時間を楽しむ方が好きなのかもしれません。
4年生の子供達に感謝です。明日も楽しみです。
元教員ですが、役立ちそうな内容です。もっと早く知っていたら、自分の学級や学年で試していただろうって思います。
by masashi (2012-02-02 15:32)
masashiさん、いつもありがとうございます。
ぼくも、もっと早く知っていたら・・・と自分で思います。
いろんなことでいえるかもしれませんが、勉強すればするほど、教えるのが楽しくなってきます。
by ムッシュ (2012-02-04 04:19)