今年度最初の音楽の授業 [授業]
今日は、初めての授業がありました。
それも音楽の授業です。
昨年度、ほとんど教えることのない一年でした。また、今年度になってはじめての授業ですから、まるで新採のようにドキドキ気分でした。
めあては、楽しもうということです。
坪口先生のように、楽しみたいと思いました。
初めにやったのが、座り方。
僕の音楽の授業の場合、頻繁に立ったり座ったりします。
ですから、座り方も半ケツ状態。
子供達にはこう言っています。
「半ケツになっていますか?半分ケツを出すことではありません。」(お下品ですね。)
背もたれに腰をかけないで、イスに半分オシリを乗せた状態ですわるということを説明します。
すると、音を立てずにスムーズに立てます。
イスを机に入れたりもしません。音楽の時間の約束事です。すると立ったり座ったりがスムーズにできるのです。
僕の音楽は、立ったり座ったり動きまわったりと忙しいのです。
次に、ソアーベ体操。
僕のまねっこをするのです。坪口先生から教えていただいた体操。子供達喜びます。
最後にシェーをやっておしまい。
最初に大切にしたいことをお話ししました。
・多少音が外れてもいい。自分を出して声を出すことが大切。
・音が違っても、それを指差して笑うのは、走るのが遅い子を指差して笑うのと同じようなこと。許さない。
・思いっきり歌える音楽の授業にしよう。
最初に人的な環境づくりをすることが大切。
油面小学校の丸山久代先生から教わったことです。例えを交えてテンポ良くお話ししました。
●良い子を見つける
アルプス一万尺を歌ってもらいました。
表情の良い子を前に出し、みんなで歌います。(みんなということがポイントです。前に出た子だけが歌うというのはさらし者のようでかわいそう。)
そして、前で歌う子の良い部分をみんなで見つけました。
「口がよくあいてました。」
「良く見つけたね。それに気づいた人?」
みんな手をあげます。
「よく気づいたね」とほめます。
「姿勢がよかったです。」
「笑顔でした。」
見つけた子をどんどんほめ、そんな表情や歌い方がいいということを子供達に発見させる形で伝えます。
・悪い例
今度はわるい例を、子供達と歌いながら僕がやります。
わざと頭をかいたり、下を向いたり、ふらふらしたり、机に手をついたり、子供達がやりそうなことをやります。
「先生のどこが悪かったか気づいた人?」
すると、大盛りで手がどんどん上がります。
「口があいてませんでした。」
「やる気なさそうでした。」
「顔をぼりぼりかいていました。」
「声を出してませんでした。」
とめどもなく、うれしそうにどんどん意見が出ます。
「先生、かっこよかったと思う人?」
誰も手をあげません。
最後にこういいます。
「先生に近いことやってる人いないかな?」
良い例は子どもがする。悪い例は先生がする。子供達がそれを発見する形で伝えること。
丸山先生から教わったことです。
●リズム遊び(拍140)
お話しが続いたので、リズム遊びです。
4拍の間、いろんな手拍子をします。それを子供達はまねっこします。
リズムリレー
僕:パンパンパン
子:パンパンパン
僕:パンパパパン
子:パンパパパン
・・・・・
次第に膝を叩いたり、足を使ったりします。
だんだん盛り上がってきます。
解放されてきた段階で、
声のマネッコに移ります。
僕:ヘイヘイヘイ(地声で)
子:ヘイヘイヘイ
僕:ヘイヘイヘイ(頭声で)
子:ヘイヘイヘイ
僕:ホーホーホー(地声で)
子:ホーホーホー
僕:ホーホーホー(頭声で)
子:ホーホーホー
いろんな声をだし、マネッコすることで、良い声をマネッコさせていきます。
●「友だち」(教芸)の指導
その後、3年生の歌の指導をしました。
CDを聞いたあと、僕のマネッコをしながら部分部分で歌っていきます。
子供達きれいな声で歌います。
うちの学校、きれいな声がどの学年も定着しているなあと実感しました。
大いにほめたあと、また歌遊びに移ります。
●机イス後ろに下げ、ジャンケン列車です。
机イスを後ろに下げるとき、タイムを計りました。なんと45秒で下げてしまいました。
これにはビックリ。大いにほめたあと、
今日歌った「友だち」の歌にあわせて、列車を作っていきました。
これは、去年も大評判でした。
その後机を元に戻します。
タイムを計りました。すると50秒。
「片づけよりも、元のように並べるほうが難しいんだよ。」と大いにほめました。
おもしろいもので、歌で活躍できなくても、こういうことでハッスルする子がいます。
いろんな活動を入れることで、それぞれの子供達のほめるところが見つかってきます。
●希望のひかりの歌の指導
気がついたら時間です。最後にNコンの課題曲を、僕の歌に合わせて、少しずつマネッコ。
短い時間でしたが、6章節分歌えるようになりました。
「これ、Nコンの課題曲で、合唱団が歌うすっごい難しい曲なんだよ。良く真似できたね。」
また大いにほめました。
最後はこう終わりました。
荷物を持って立ちましょう。
机イスを整頓しましょう。
2列で集会並びをしましょう。
出口で、「ありがとう」と言いながら、さようならをする。
一人一人の顔を見ながら、心から感謝の気持ちでさようならをしました。中にはハイタッチをする子も。
本当に本当に楽しい時間でした。
授業って楽しいです。音楽って楽しいです。
この新鮮な気持ちを忘れず、音楽の楽しさを広げていきたいです。
はじめまして。「丸山先生」を探してたたどり着きました。
授業の風景が目に見えるようで泣けてきました
我が子は友達に誘われ3歳の時にリトミック教室に通いはじめ
小学校に上がり仲間が次々とやめてしまい
教室が続けられなくなってしまいました
就学してから合唱部に入りましたが
音楽の先生と恐ろしいほど、合わないのです
音楽の授業は大嫌い、だけど歌は大好き
楽器は先生が変わったら面白くなくなった
音楽の時間が苦痛でたまらない様子です。
でも合唱が好きだから、Nコンで見た、あれみたいに歌いたい
とても気持ちよさそうだった、と続けています。
子が憧れた合唱はほとんどが丸山先生の指揮のものでした
低学年の時は本当に楽しそうでした
こちらの記事のように。
子供達が楽しそうに真剣に教師を見詰めていたのが思い出され
泣けてしまいます
もう一度こんな授業に戻れたら・・・と願ってやみません
by まか (2012-04-17 11:39)
まかさん、コメントありがとうございます。
お子さん、合唱をやられているんですね。
音楽の授業って、僕も嫌いでした。だからこそ、そんな授業にならないようにってがんばっています。
今のお子さんの体験も、きっといつか良かったなって思うときがやってきますよ。
ずっと音楽が好きでいて欲しいですね。そう願ってやみません。
by ムッシュ (2012-04-22 20:13)