だんだんとツボミが花へと [授業]
音楽の授業が楽しくてたまりません。それは今までの継続が少しずつ形になってきたからです。クラスに差はありますが、だんだん子供たちの声が出るようになり、そしていい声になってきました。
4月当初は、とにかくお腹から声を出せば花丸といったスタートでしたが、今は、声がだんだんそろってきました。鼻腔を使った声も出るようになりました。特に週に2回確実に音楽ができる3,4年生の子供たちの成長は、本当に顕著です。
もうそろそろ通知表のことも意識しなくてはいけません。
一人一人歌のテストというのはしたくはありません。そこで、シール方式でやっています。
それは斉唱の時一人一人の声を聞いて歩き、いい声の子の手にシールを貼っていくという方法です。これは、ハンガリーのカリスマ音楽教師、デーネシュ・サボー先生の真似をしたものです。その先生はいい子のおでこにシールを貼っていました。(でもそこまではできませんよね。)
あとでシールを貼った子供達に前に出てもらいます。そして、どこがいいのかみんなでみつけようという時間を持ちます。(もちろん出てきた子だけでなく、みんなで歌いながらです。)
すると、
口をたてにあけている
体を使っている
目を大きくあけている。
体をつかっている。
などの意見が出ます。いい声の子供達はたいてい体をうまく使っています。特にお腹を使っている子はいい声を出します。筋力が発達しているのか、男の子にいい声の子が多いです。
そして、一人一人自分の名前を言ってもらい、席に戻ってもらいます。僕は閻魔帳にそれを記録していきます。
シールは教科書に貼ってもらうことにしています。
これ、選ばれた子達にとって励みになるようです。また評価もできるし、一石二鳥です。
ここで大切なのは、選ばれなかった子供達へのフォローです。
あともう少し!というおしい子が何人もいました。
あと1mm口をたてに開けていたら
あと少しお腹を使う意識をもっていたら・・・確実に選ばれた人が何人もいます。
歌ってどんどん上手くなります。また間をおいてやってみます。
実際にみんな甲乙つけがたいほどいい声になっています。
そして再度斉唱するとき、選ばれなかった子達に声をかけていきます。
「うん、その声だ。」
「いい声だ」
少しずつ少しずつツボミが花開きつつあります。たくさんの子供たちの花が見られそうで、とても楽しみです。
コメント 0