音楽グルメの会主催の2012年夏期「音楽教育講座」、2日めです [合唱]
音楽グルメの会主催の2012年夏期「音楽教育講座」、2日めです。メモしながら聞いています。
今日は東京の鶴川第二小学校
眞鍋なな子先生の講座です。
講座でのメモをアップします。
発声練習や口を開けるなど、なぜ、こういうことをしているのかということを理解していることが大切。
最終的には歌唱を通して、自分を高め、人と関わり合って深まり、そして自分も他者も尊重しながら自立していけるように導きたいものです。(プリント資料より)
導入でやっていることを、実際にやりながら紹介していただきました。
ドレミで遊ぼうグー
・3回で覚える
・休符でで手を叩く
・パー(右手前)グー(左手胸)パー(左手前)グー(右手胸)と左右の手を交互に出す。休符で手を叩く
・今度は逆にする。グー(右手前)パー(左手胸)グー(左手前)パー(右手胸)と左右の手を交互に。休符で手を叩く
これは、子供達が夢中になったそうだ。
にじを歌って
英語の歌
外人になり切って歌うことで、発声が変わる。
英語でいろんな色が出てくる。
自分の色の時に手をあげて歌わせる。
色画用紙を持たせて、その時に声を出す。
少人数の子供達の歌声を聞くのにいい。
レッツダンス
足叩く、手拍子、右、左
この動作をつけながら、歌う。
列ごとに、一小節ずつ歌う。
これらの歌で導入。楽しく+少人数での声を聞くことが目的
合唱をやるときは、アルトからやる方が、2部合唱にいきやすい。
学習規律が大切。
聞く体勢を作ってから話す。教師も話す内容が大切。
がんばってもうまくいかないことがある。でも、失敗を重ねることで成長できる。そんな話もする。
とにかく歌とからめながら、いろんな話をしている。
活動の中で歌うことができるようにするといい。
眞鍋なな子先生の講座後半
基本を大切にしている。
①呼吸
息「自分の心」と書く。呼吸が大切。
寝ている時が一番自然な呼吸・・・これが正しい呼吸
胸式呼吸・・・背中に力が入り、喉にも力が入り、横隔膜があがった状態。
息を素早く吸って、吐く練習をした。
横腹を抑え、前傾して息を素早く吸い、吐く。
呼吸の練習をたくさんすることで、声の伸びが出てきた。
②姿勢
足を伸ばして座らせ、両手をあげて歌うと、姿勢にいい。
体をかがめ、足首をつかみながら歌うと、お腹が意識できて、腹筋もつかえる。
ただ「お腹を使え」とか「姿勢」とかいうよりも、こういう具体的な体を使った練習が効果的。
これらの練習を合唱団の練習で導入したところ、とても良かった。
眞鍋なな子先生の講座 午後の部
壁に体をつけ立たせる。
立ち方・・・真っ直ぐ立っていない子もいる。
片足立ちで歌わせる。
足を変えて歌わせる。
グラグラしないためには、どこに力が入っていた?と問う。
子供達は考える。
その場所を言う。(それが言語活動)
じゃあ、そこを意識して立って歌おう。(言語活動を確かめる活動も必要)
言っても、子供は意識できない。
いかに子供達に意識させるか。いろんなことをやらせて、問い、考えさせ、意識化させる。
③口のあけ方
普通学校の子供達を教える場合、ある程度の基準を持っていた方がいい。
どなる・・・声帯がこすれ、一部しか振動しなくなる。→声がかすれる
子供に納得させるため、このような話をする。
ある程度口をあげる
上を向いて、口をあけて息を吸い、吐く
今度はほっぺを上げて吸い、吐く
あける・・・持ち上げる。
イメージ
3人一組で歌い合い、アドバイスさせる。
アドバイスのポイントを言う。
例・ホッペのポジションが変わってなかったか?
ホッペの上で歌う。
息を吸う瞬間をそろえる
合唱団では①呼吸 ②姿勢 ③口のあけ方を重視してやってきた。
ゆかいに歩けば
みぞおちに指2本抑え、体を後ろにそる。するとお腹に力が入る。
その状態で声を出すと、響いた声が出る。
その状態で普通に立つ。
みぞおちに力を入れた状態で立つ。
意識しないと力が入らない。
でも、意識することで力が入り、またいい声がでる。
お腹に力を入れるにしても、上のような具体的な方法が必要。
声をどんどんあげる。→ホッペをあげる。
音をどんどん下げる。これもやるといい。低い声はなかなか出せない。
だれかが口笛ふいた
斉唱をそろえる時、そろえるポイントをを言う。
息をすうポイントなのか
リズムなのか
ジャンプして歌う。
そのジャンプがそろっていたら、リズムがそろっている証拠
いろんなことをさせて歌う。すると、普通に立って歌うことが楽だと感じる。
やさしいことをきちんとやる方がいい。
耳から入る。すごく大切。
歌う環境をつくることは大変。そして大切なこと
いつでもあの海は
アルトを先にやる。
地声にならないように。
言葉の抑揚を大切にしている。
普段の言葉の話し方。下がっている。
授業では、音読をさせている。
言葉を最小限に分解し、オーム読みをさせる。
★語尾と助詞が大きくなることはない。
それを抑えた上で、1段ごとに音読させる。
そうやった上で歌わせていくと、言葉のまとまりが出て、フレーズ感が出てくる。
(コンクールにでる時は突き詰めて聞く)
語頭に○をつけさせている。
それを他の歌に応用している。
1列だけ高音、4列低音
2列高音、3列低音
3列高音、2列低音
4列高音、1列低音
こんな繰り返しで合唱することで、がならなくなる。
グループ活動も取り入れている。(考慮が必要。)
2回続く言葉の場合、考える必要がある。
この会、初めて参加したのですが、充実した素晴らしい会でした。たくさん得るものがありました。
合唱指導は、工夫のしどころ満載です。
そんな実践を数多く教えていただきました。
自分の中の引き出しが増えたように思います。
世の中には、すごい先生が多いものです。
この会を催していただいた関係者のみなさん、先生方に心より深く感謝します。ありがとうございました。
帰りの汽車の中にて
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