運動会の練習で司令台に立ったときには・・・ [授業]
運動会を明後日に控え、今、練習真っ盛りです。
若い先生が増えました。そしてそんな先生も、司令台の上に立って指導しています。
僕の若い時と比べ、堂々たるものです。
しかし、いくつか気づくことがあり、今日はあとでこっそり、こんなアドバイスをさせてもらいました。
全員、起立!
号令をかける時は、全員と起立の間に十分な間を置くといい。
起立!は短くお腹から出す。すると、子供達はサッと立ってくれる。
全員、起立!は練習のスタートです。ここで、ピリッとした起立ができれば、練習も、しまったものになります。
この号令は、指揮でいうと、出だしの合図に似ています。十分間をとり、タイミングを明確に示すことがポイントです。
ほめるとき
ほぼ8割がたの子ども達が指示通りしっかり動いてくれたら、ほめる。
短く、スパッとほめるのがポイント(例、すごい!すばらしい!)
指示を出し子どもが動いたあとは、させっぱなしより、評価があるといい。
でも、過半数の子ども達が、指示通りしっかり動いてないときにほめるのはマイナス。(子供達はそれでいいと思ってしまう。)
そんな場合は、ピンポイント作戦で、
ピンポイント作戦とは・・・
ダラットした中でも、一生懸命やっているクラスや子供達は必ずいるものです。それをみつけほめる。
例「三年一組、すばらしい!」
「四年生の一番前の列、すごい!」
すると、まわりも真似してだんだんピリッとしてきます。
そうやって、少しずつ、良い雰囲気を広げていく。
司令台では、ほめるに徹する
マイクを通して叱るのは、かっこいいものではありません。全体の雰囲気も悪くなります。それに、ご近所に丸聞こえです。
注意は、学担の先生にまかせればいいのです。
原則:司令台では、明確な指示と良い評価の繰り返し。
そのためには、子供達をしっかりと見て、すばやく良い点を見つけることが大切です。
今日はこんなアドバイスをさせてもらいました。
これは、授業でも同じだと思います。
司令台に立って指示することは、授業力を高めるうえでも、とても良い勉強になります。ですから、若いうちに、運動会のダンスや表現、組体操などの指導をしておくといいと思います。
いろんな方法があるのですが、最近は気づいたことがあったら、僕のやり方を伝えるようにしています。少しでも参考になってくれればいいなあと思って。
偉そうなことを書いていますが、最近の若い先生は、僕が若い頃と比べ、勉強もしてるし、はるかにしっかりしています。
この記事は半分自分自身のために書いたものでもあります。
ん〜、すばらしい!さすが指揮者ムッシュ先生。
ずいぶん前に、卒業式で校歌と蛍の光の指揮をするという大役を仰せつかったことがあって(音楽の常勤教員がいない学校だったのです)、予行の練習から私がやったのですけど、わりと扱いにくい生徒の多い学校だったので、みんながちゃんと歌うようにするのはちょっとしたお仕事でした。
で、ピンポイント作戦もやりました。ただしほめるのではなく、「2年生だけ起立、あとは着席して」とか「各組1番から20番までだけ起立」とか指示を出して歌わせました。10分くらいでまあまあの音量になりました。
実はこれ、応援練習のテクニックなんですけど。
by shira (2012-09-20 21:05)
shiraさん、いつもありがとうございます。
「「2年生だけ起立、あとは着席して」とか「各組1番から20番までだけ起立」とか指示を出して歌わせました。」
これもいいですねえ。一つ新しいテクニックが身につきそうです。ありがとうございます。
by ムッシュ (2012-09-24 07:42)