心のコップの話 [合唱]
心をコップに例えると、コップの向きによって、伸びるか、伸びないかが決まるような気がします。
心のコップが下を向いていると、どんな指導も入っていきません。
逆に心のコップが上を向いていると、指導はどんどん入っていき、奇跡的な伸びを見せます。
心のコップの向きは、その態度でわかります。
上を向いている子は、視線を向けています。
指導したことを素直にやってくれます。
こちらからの問いに対して、どんどん声を出してくれます。
一番はっきり現れるのが、「はい」という声の大きさです。
心のコップは不思議なもので、同じ人なのに、上を向いたり、下を向いたりします。
自分の意志で、上に向けたり、下に向けたりできるようです。
でも、普通は下に向けています。その方が楽だからです。
逆に、上に向けるのは努力が必要です。
また自分の心を見せることになるので、安心できる環境でないとなかなか上には向けられません。だから、普通は下を向いているのです。
しかし、みんながまわりを信じ、全員が心のコップを上に向けたとき、奇跡が生まれます。
自分の思いを表現できます。
生き生きと表現できます。
思いがどんどん伝わります。
そして大きな感動がうまれます。
これは、最近、合唱指導で話していることです。
歌の技術云々の前に、まず、心のコップを上に向けること、そこからスタートのような気がします。
心のコップの話,じーんときました。
今年の卒業生は,4月から全く歌いませんでした。これで大丈夫なのかと思っていました。実際,大丈夫ではありません。
昨日の卒業式の練習でも「なんじゃこりゃ」という歌声でした。一番はずかしいのは本人達なのに…。
それでも,4月から見るとちゃんと歌になって聞こえるのは,心のコップを持ち上げようとしている子がいるからなんでしょうね。
そんな気持ちで,あと3日間つきあっていこうと思います。
心のコップの話,いつもぼくのコップの中にしまっておきます。
by 珠洲のまさ (2013-03-13 06:36)
珠洲のまささん、コメントありがとうございました。
卒業式、昨日無事終えられたのこと。そして歌声が大きく響いていたこと、ブログで拝見しました。
本当に良かったですね。子供達にとって良い卒業式になったようでうれしく思います。
by ムッシュ (2013-03-17 13:36)
11月から担任した子どもたちに歌わせるために,「歌え!」って言った見たり…そして反省してみたり…をくり返していました。だいたい,歌を歌わせるって発想からして,ダメですね。
今回は,全校練習の1回目が終わったときに,この子たちを4年生の時に担任していた先生の感想を言いました。すると,少し歌が変わりました。
あとは,とにかく,心を開くような話やら,感謝の気持ちを伝える話やら…をしながら,曲のポイントを押さえていた感じです。
このブログがとっても参考になりました。わたしのスタンスを作ってくれたと思っています。
ムッシュさんのおかげで,卒業の歌がなんとかできあがったと思っています。
他の先生方は,「どんな指導をしたんだ」「なぜ,あれだけ歌うようになったんだ」と不思議がっていました。それくらい頑張ってくれたんですよ~。
by 珠洲のまさ (2013-03-17 20:52)
珠洲のまささん、ご返信が遅くなりました。
おめでとうございます。
心が伝わったんですね。
歌は気持ちの部分が大きいと思います。
その根っ子があって、技術があるんだと思います。
本当にぼくまでうれしくなりました。
ありがとうございます。
by ムッシュ (2013-04-03 05:35)