今日は、Nコン練習3日目!大きな課題、声を前に飛ばすために [合唱]
今日は、Nコン練習3日目でした。
昔から3日坊主という言葉があるように、疲れが出てくる日です。僕も疲れが出ています。だからこそ、今日がとても大切な日だと考えました。
朝、6年生とミーティングをしました。
ちょっと疲れのたまっている人?と聞くと、何人かの手があがりました。無理はありません。この2日間、最高学年のリーダーとして動いてくれたんですから。
自分も疲れがたまっていることをいいました。
昨日後半の子供達のバテバテの様子を見ていて、気持ちの部分でもブルーになっていました。
子供達には、今日乗り切って、明日を乗り切ると、体が慣れてきて、楽になるよ、と言いました。
6年生に現在の大きな課題を言いました。
声が前に飛ばないこと。
それをクリアするための特別な練習を今日からしていくことも言いました。
それは、以下のような練習です。
合唱団の高音と低音をそれぞれ3グループに分け、廊下の端と端に立たせます。
そして、お互いに声を聞きあう練習です。
また、その離れた状態で、課題曲の二部合唱をすることも言いました。
3グループありますから、1階・2階・3階の廊下を全部使うことになります。先生方には快く了承していただきました。夏休みだからこそできる練習です。
これはある学校で見た練習の様子を思い出して、やってみようと思ったのです。
子供達に名簿を渡し、3グループに分けてもらいました。
練習開始です。
まず、前半は、声を遠くに飛ばす発声の理論を説明しながら、練習していきました。
小さな声帯の音を大きくするためには、大きな空間を響かせることが大切。
それを説明するためにオルゴールの機械を用意しました。
機械だけを回しても、小さな小さな音しか聞こえません。
しかし、机にピタッと置きながらオルゴールを回すと、どうでしょう?
大きなオルゴールの音が響きました。
子どもたち、ビックリしていました。
(仮説実験授業から学んだことです。「音と振動」というすばらしい授業ができます。)
その他にもiphoneや黒板、水筒などいろんな物に密着させてオルゴールを鳴らしてみました。
すると、机が一番大きな音で響くことがわかりました。
「なぜでしょう?」と聞くと、ある子が発見しました。
机の下の引き出しの空間があるから!!
するどいです。その空間が大きく振動しているのです。
だから、声を響かせるためには、口の中や鼻の後ろの空間(鼻腔)を大きくする必要があるのです。
声の振動をその空間に導くためには、勢いのある息の流れが必要です。その息の流れを作るために、下半身を引き締め、しっかりと立ち、お腹の筋肉を使う必要があるのです。
しかし、上半身まで力が入っては、息の流れを作る元である下半身の力を分散させてしまいます。だから上半身はリラックス。ボールを投げるのと良く似ています。
こういう理論を説明しながら、練習をしていきました。
ここまでなら、うちの合唱団でもできている子がいます。
しかし、問題なのは、これからです。
子供達に、声を前に飛ばす意識ができていないのです。
声を飛ばすには、息の流れを頭の後ろから、前に飛ばす意識が必要です。
声を鼻と眉間に集め、そこから、声のボールを前に飛ばすイメージです。
こう書くと、難しいようですが、一旦、つかんでしまえば、なんとなくわかります。
そんな声は、遠くにいても、よく聞こえます。しかし、うちの合唱団は、中々できません。声が頭の上で広がっている感じです。
大きな課題です。昨日からずっと考えていて、その原因が見えてきました。
それは、音楽室の中でばかり練習しているからです。
せまい空間の、しかも教室の前の方で歌わせています。すぐ前の黒板に音が反射して声が大きく感じます。子供達は、声を飛ばす意識を持たなくても、平気なのです。
そこで、今日の練習です。
やってみて、おもしろかったです。
廊下の端で歌っているのを一方の端で聞いていると、飛んでくる声の持ち主が誰かがわかりました。6人いたとしたら、その中の2人、よくて3人ぐらいの声しかとんでこないことがわかりました。
また、廊下の端と端で課題曲のふるさとを歌わせて見ると、まったく歌になりませんでした。低音が下がり、高音があがり、また音もずれていきました。
あとで集めて話を聞くと、
「相手の声が聞こえなかった」と言います。
そこで、聞こえる距離で歌わせると、約10mぐらいの離れた距離であることがわかりました。
明日からその距離を少しずつ話していくように言いました。
あとで、教室に戻り、みんなで歌うと、昨日より若干声が前に来ている感じがありました。
子供達も場所が変わることで、気分も変わるようです。
昨日のようなバテバテ感はありませんでした。
今日は、山場の3日目ということで、アイスを用意しました。それも元気の元だったようです。みんなの笑顔が見られれば、安いものです。
やることは山ほどあります。でも今は大きな課題である声にフォーカスします。
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