声を出す!! [合唱]
音楽をやっていると、同じ学年なのに、声の良く出るクラスとそうでないクラスがあります。
たとえ、ジャイアンのような歌い方でも、声の良く出るクラスの方が、指導はしやすいです。声が出るということは、それだけ自分を出しているからです。また、下半身やお腹を使っているからです。声さえ出ていれば、その声をきれいに整えることは、そう難しいことではありません。
逆に、いくらきれいな声でも、声の出ていないクラスは、指導が難しいです。それは体をつかっていないからです。自分を出してないからです。子ども達はそれでいいと思っています。小さくまとまっているのです。
音楽会に向けて、僕がもっていないクラスの音楽で、出前の合唱指導をしています。
どうしても声が出ないクラスがありました。きれいなのですが、無表情で口もあいていません。歌う様子に、生気がないのです。
息のトレーニングや下半身を使うトレーニング。お腹を使うトレーニングなども楽しくやりました。それでも、歌となると出ないのです。周りの目を気にしているような感じもあります。
でも、そのクラスも、今日、ようやく出るようになりました。
今日は、気持ちの確認から始めました。
「音楽会でいい歌を歌いたい人」と聞きました。
全員の手があがりました。
「では、行動してください」といいました。
たとえば、うどん屋に入って「きつねうどんを食べたい」といくら思っても、思っているだけでは、きつねうどんは出てきません。店員さんに「きつねうどん」と言わないと、きつねうどんはでてこないのです。(斉藤一人さんの受け売りです)
歌も同じです。
いくらいい歌を歌いたい!歌いたい!と心に思っても、声を出さないと歌になりません。
地声でもいいから出す!とにかく出す!
まず大きい声を出させることからスタートしました。
「はいッ」という返事合戦。
騒音計を使っての測定。
歌も、下半身とお腹を使って出す!とにかく出すことをさせました。
地声でもいいから出す!!
すると、生の子ども達の声が聞こえてきました。
ようやく子ども達の心の扉が開きました。
すごくうれしかったです。
ここからスタートです。
とにかくどんな声でも、声を出すクラスは、指導がしやすいです。まとまっているように思います。普段の授業でも、声を出す。音読でも声を出す。それは自分を出すことにつながっています。
若い先生は、一人一人が大きい声を出せるクラスを目指したらいいと思います。
声の大きさは、クラスのバロメーターの一つだと思います。
今日は、子ども達が自分の壁を破る瞬間が見れました。うれしい一日でした。
あ〜、上手な指導ですねえ。大昔は大きな声を出すとヘンに怒られることが多かったんですけど、馬力のない演奏はやっぱりダメですから、まずはしっかり声を出すというのはいいと思います。
by shira (2013-09-28 00:10)
shiraさん、いつもありがとうございます。
馬力のない演奏は、やはり聞く人の心に響きにくいです。
まず声!が大切だと感じるようになりました。
by ムッシュ (2013-09-30 04:14)