道具の目的 [その他]
最近、学力・学力と世の中は動いています。学力テストの結果も伸びてきています。それは、世の中の流れもあるでしょうし、現場の先生も一生懸命やっているからだと思います。子供達も学力テスト対策のプリントをがんばっています。
その結果、筆記テストの結果は伸びました。
さて、それでは、それが将来の生きる力につながるか・・・というと、僕は疑問に思います。なぜなら、学力は道具にすぎないと思うからです。自分の中にすばらしい道具をそろえたとしても、それを使おうという意欲がなければ、その道具は飾り物に過ぎないと思うからです。
僕は教員になって思ったことがあります。それは、自分の勉強してきたこと(道具)が現場では使えないなあということでした。教える技術(道具)が欲しいと思いました。
そうやっていろんなことを学び、数々の方法(道具)を手にしてきました。
僕は自分でほめたいことがあります。それは、不器用だけど、方法を身につけたいという意欲だけは、あふれんばかりあった、ということです。
いろんなところは出かけました。いろんな人に会いました。サークルでも勉強しました。
そして今は若い頃に比べると、考えられないほどの道具を持っています。
しかし、今新たな問題を抱えています。それは、その道具を使いたい!!という意欲がわかないことです。
道具は道具にしか過ぎないのだと、今の自分は思います。
それでは、結局、何が大切なのでしょう。
それは自信と意欲だと思います。
根拠がなくてもいいのです。自分にはできるという自信と意欲。夢を持って生きようとする意欲。人生っておもしろいもんだという意欲こそが大切な気がしています。
本質を見ていく必要があると思います。
道具を磨くことを第一の目的になってしまうとおかしくなってしまいます。
人に勝つため・・・という勝負の世界に入っていくと、これまた次々と強い相手が出てきて、劣等感に苛まれます。
では、何のため?
それは、自分を磨くためだと思います。
与えられた人生。自信と意欲をもってどんどん行動し、前の自分よりも成長したぞ。自分って大したもんだと思えるように成長していくことにこそ、意義があるのではないかと思います。
挫折もあるでしょう。
でも、自信と意欲があれば続けることができます。
数多くの失敗もあります。でも、自信と意欲さえあれば、失敗の分、また成長していけます。
僕は、失敗するたびに新しい道具を手に入れようと努力してきました。
偉いと思うのは、最初から無理!と思わずに、その道具を手に入れようというする自信と意欲を持っていたことだと思います。
道具を手に入れたり、磨いてきたりしたことは自分が成長していくための手段だったのだなあと今の自分は思います。
自信と意欲が、大切だと思います。
そしてそれを自分に、子供達に、身につけることが、今の僕の課題です。
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