合奏曲「風を切って」のモデル [行事への取り組み]
今日、6年生の合奏「風を切って」の2回目の学年練習がありました。
今日で、形ができました。とりあえず月曜日の授業参観で、披露です。
さて、この合奏曲「風を切って」には、歌詞があります。こんな歌詞です。
風を切って 進むそり 孤独な旅 白の世界
風はほえ 荒れ狂う 過酷な旅 吹雪の世界
ひたすら かなたへ あえぎながら
凍(こお)る手足に 命 託(たく)して
氷河に 消えた
この歌詞をはじめてみた時、すごく暗い歌詞だなと思いました。
しかし、ネットでいろいろ調べてみると、この曲はある人物をテーマにしてつくられたそうです。誰だと思いますか?
植村直己です。
1941年(昭和16年)2月12日、兵庫県城崎郡日高町上郷に生まれ、世界を代表する冒険家。
日本人として初めてエベレストに登り、世界で初めて五大陸最高峰を極める。1年半かけての北極圏12000kmの犬ぞり探検に成功。
国民栄誉賞、バラーインスポーツ賞をはじめ数々の賞を受賞。
それがわかると、歌詞のイメージも変わりました。
数々の困難にもめげず、過酷な世界を乗り越える一人の人間の姿が浮かんできました。
今6年生の子どもたち。これから中学という未知の世界に入っていきます。荒れ狂う思春期の中、苦しいこともあるでしょう。強い風もあるでしょう。孤独感に悩むこともあるでしょう。でもあえぎながらでも、負けずに乗り越えていって欲しい。
きっとそこには、苦しさに見合うだけのすばらしい世界があるはず。美しい世界があるはず。
一人ひとりのすばらしさを生かして、がんばって走り抜けていってほしい。
そんな思いがあります。
「風を切って」の演奏に、そういう思いが込められたらいいなと思っています。
「苦労が大きければ大きいほど、
後でそれに比例した大きな喜びが
返ってくるものなのだ」
そんな体験を中学校でしてもらいたいと思っています。
前向きに、一生懸命に。
植村直己物語という映画の映像をアップします。
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