時間を忘れた校歌の指導 [合唱]
今日は、3,4,5年生の音楽がありました。
4年生の授業で、校歌の指導をしてみました。
赴任先の学校の子どもたちは、本当に声をよく出します。これはすばらしいことです。
その声をいかに整えていくかが、僕の腕の見せ所です。
校歌は、一番高い音で、レの音。歌の中で山場がなかなか見つけづらい曲でした。
最初からきれいに歌わせようとすると、ヘナヘナした感じになってしまいました。
これはまずいです。なぜなら、校歌は行進曲風のメロディだからです。
また、ブラスバンドの演奏をバックに歌います。完全にミスマッチです。
そこで、まずは、のどの奥をあけて歌うよう指導しました。
僕が見本を見せ、それをまねして歌う。オーム歌いです。
すると、なんとなくいい感じになりました。
のどの奥を空けるだけでずいぶん、歌声が変わります
その違いがクリアにわかるよう、わざとのどの奥をしめて歌ってもらいます。
すると、保育園児のような声になります。ま逆のことをやってもらうといいです。
その後、高音の部分です。これは歌のおわりの部分で練習してもらいました。
のどの奥を空けて、頭の上から前にとばすイメージです。
今日も光る球が活躍してくれました。
きれいさとともに、どんどん響きも出てきました。
今度の校歌はその後に、いきなり1オクターブ下に下がります。これが難しい。
しかし練習していくうちにだんだんと自然な感じになってきました。
低いところはのどの奥を空けて、きどって歌う。
高いところは、遠くに飛ばすようにして響かせる。
ずいぶんと歌の感じが変わりました。
今まで思いっきり歌っていた子どもたちだからできた指導です。
歌の技術は教えればどんどん身につきます。
しかし、その前にまず声を出すこと。それが大切なことなんだなあと感じました。お腹を使って声を出していたからこそ、高い声になっても、前に飛ばすことができるのです。
どんどん変わる歌声に、時間を忘れる音楽の授業でした。
来年の卒業式には、ずいぶんと違った校歌になりそうです。
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