目の見えない生活と盲導犬 [授業]
今日は、目のご不自由なOさんご夫妻に学校に来ていただきました。子供達に、目の見えない生活について、お話しをしていただいたのです。
大変なご苦労があるだろうに、子供達に、楽しく生き生きと、目に見えない生活でのいろんな工夫についてお話ししてくださいました。
まず、この写真をご覧下さい。
左が醤油入れ。でもただの醤油入れではありません。上の赤い部分を押さないと、中の醤油が出てこないのです。つまり、倒れても大丈夫な醤油入れ。これなら、万が一のことがあっても大丈夫です。
右が、砂糖入れ、さっと一振りすると約3gの砂糖が出てくるそうです。料理の味加減、これがあれば、大丈夫。
下の写真はドレッシング入れ。押す場所によって、ドレッシングの出る量が決まっているそうです。生きるためには、料理をし、食べる必要があります。目が見える僕たちには当たり前のことでも、目の見えない方には当たり前でないことが多すぎます。こういう工夫で乗り切っているんですね。
へ~~、へ~~の連発でした。
次はこの犬。かわいいでしょ。でもこの犬。ただものではありません。盲導犬なのです。後半は盲導犬についてのお話しでした。
この犬、とっても利口です。それは、この3枚の写真が証明しています。僕は、シャッター音なしのカメラでしかもズームで撮っていたのですが、改めてご覧下さい。全部カメラ目線でしょ。
子供達がワイワイ大騒ぎしても、静かに横で待っていました。
最後、お礼にと、子供達の歌、「線路はつづくよどこまでも」を聞いていただきました。
ひさびさの歌で、あまりいい出来ではなかったのですが、Oさんの奥さん、涙を流して喜んでくださいました。
「見えないからこそ、美しい歌声に感動しました。」
そうおっしゃってくださいました。その言葉を聞いて、僕も熱くなりました。
いろんなご苦労があっただろうなあ。でも、生き生きとお話しされ、楽しく乗り切っているご様子がお話しから伺えました。子供達も感じることがたくさんあったことでしょう。
「目の見える皆さんには、いろんな夢が広がっているんですよ。」
そう、子供達に語ってくださった、すてきなOさんご夫妻に感謝です。