式で一人一人が大きな声を出せるようにするには? [行事への取り組み]
二分の一成人式には歌だけでなく、呼びかけの言葉や一人一人の言葉があります。
「ありがとうございました。
僕の夢は○○になることです。」
バックに映像と音楽が流れます。そんな中、この感謝と決意の言葉を体育館全体に響き渡る声で言うと、大きな感動が生まれます。
そういう声を出せる様にするには、どうしたらいいでしょうか。
式直前の総練習の時、いくら「大きな声を出せ!」と言っても、そのときにはすでに遅し。小さな声の子はそのまま。仮にその練習の時に出せたとしても、本番では小さな声に逆戻りってことがよくあります。
これは、卒業式の一人一人の言葉の時にも言えます。
では、どうしたらいいのでしょう。
実はみんなが大きな声をだす方法があります。かなりの確率で、ほとんどの子が声を出すようになります。その方法とは・・・?
それは、積み重ねです。な~んだと思われるかもしれませんが、これが確実で一番いい方法だと思います。
毎日、繰り返すのです。
呼びかけや一人一人の言葉を全員が言ったとしても、3分以内に終わります。毎日毎日繰り返すのです。僕の場合は、「毎日国語の時間の最初にやる!」と決めています。定番のメニューにしてしまうと、子供達もどんどん動くようになります。時間もだんだんかからなくなっていきます。
さらに終わった後「合格何人!」と発表して行きます。日ごとにその数は増えていきます。それもうれしいみたいです。
本番さながらに、バックに音楽をかけながら行います。練習なのに、時にはウルウルするときもあります。
行事というのは、日々の積み重ねの成果を見ていただくものだと思います。
うちのクラス、合格者は現在30名中16名です。もちろん厳しく見た上での結果です。
日々の積み重ねが奇跡を生みます。
毎日の積み重ね。それが無理なく感動的な式を作っていく上での最良の方法だと思います。
花は一瞬にして咲かない。大木も一瞬にして大きくはならない。
一日一夜の積み重ねの上にその栄光を示すのである。坂村 真民(仏教詩人)
ちいさいことをかさねることが、とんでもないところに行くただひとつの道 イチロー