二重被曝、山口彊さんの生きざま [幸せに生きる]
山口彊さんという方がいました。
広島で原爆を被爆して、左半身に大やけどを負いながら、妻子に会うため長崎に移動した山口彊さんは、長崎でも被曝されました。
二重に被曝し、二度も大量の放射線を浴びられたわけですが、2010年に93歳で亡くなられるまで、核廃絶の思いを世界に向けて伝え続けられました。
真剣に核廃絶を願い、語り続けました。
日本人を相手に。
アメリカ人を相手に。
そして国連まで行って世界の人を相手に
自分の意思をたくさんの人に伝えたいと思いました。
そして、遂に有名な映画監督にまで手紙を書きました。
思いは伝わりました。
映画監督ジェームズ・キャメロンが山口彊さんの病室を訪問し、手を握りながら原爆をテーマにした映画の構想を話しました。
それを聞いた山口さんは「私の役目は終わった」と告げられました。
その2週間後に亡くなられました。
その方の特集ニュース映像を見ましたが、涙が止まらなくなってしまいました。
この方の生きざまを見ていると、生きている意味を感じずにはいられませんでした。一人一人が生きているのには、何らかの意味がある。なんらか使命があるのかもしれない、って。
人によってその使命は違うでしょう。
その使命を全うするかどうかで、人生の意味合いが違ってくる。
その使命は、きっと天から与えられたものでしょう。
自分の生きざま、生い立ち、与えられた環境の中で。
山口さん、すばらしい生きざまだったと思います。
自分の使命は何でしょう。そんなことをあらためて考えました。
きっと「幸せ」がキーワードとしてあるだろうなあと思います。
その山口さんの映画が7月に公開されるそうです。