合唱団員に向けて書いた文・・・自分を出す [合唱]
今日は、合唱団員に向けて書いた文章を公開します。
ちょっぴり辛口の文章です。
団員たちはこの文章で何を思うでしょう。楽しみです。
合唱団員が学校生活の中でがんばっているウワサを時々耳にします。
あるクラスで、少ない人数の合唱団員だけで低音を歌い、他のみんなが高音を歌い、二部合唱をしたって話を聞きました。すごいなあと思いました。
全校集会では、合唱団員の「はいっ」という返事が大きく立派なので、職員室で「すごいね」って話題になったこともありました。
クラスで、一生懸命大きな口をあけて、音楽の授業をリードしてくれる子がいるって話しも聞きました。とってもうれしく思いました。
しかし最近、逆の話も耳にしました。
合唱団員なのに、音楽の時間、ちっとも口を開けてうたってない。合唱団じゃない子の中にがんばっている子がいるのに・・・。
あなたは、このことをどう思いますか。
話を変えます。
合唱というのは、長い時間練習すれば上手になると思いますか?
正解は…校長先生に聞いて見ましょう。
Nコン全国大会に出るような学校の中には、長い時間練習する学校がいくつもあります。
先生が聞いた中には、朝練・昼練・夕方練の三つを毎日行っている学校があります。もちろん土日も練習です。毎日夜8時まで練習って学校もあります。
そんな学校は、みっちりと声を鍛えたり腹式トレーニングや笑顔や表現、ハーモニーの練習もびっちりとできます。
うちは25分の朝練と3時間の土曜練習です。練習時間は多いほうではありません。
しかしうちと同じような練習時間で、全国レベルの学校もあります。
練習時間が短いのに、その学校の子供達は感動的な歌を歌います。秘密はなんでしょう。
それは、二つ。
○○ー○
○○を出すこと
正解は
スピード
自分を出すこと
実はもう一つ、秘密があるんです。なんだと思いますか。
そこの合唱団員は○○や○○○などでもがんばっている。
正解は
そこの合唱団員は授業や委員会などでもがんばっている。
のだそうです。
特に音楽の授業では自分をどんどん出し、学級の歌声をリードしているそうです。
授業や委員会でも大活躍し、他の先生方も感心しているそうです。
その学校は練習時間は短いですが、授業や委員会でもどんどん自分を出し歌を歌ったり、大きな声で発言したりして、それが合唱練習の代わりみたいになっているようなのです。
考えると、音楽の授業は、合唱練習をするのに、とってもいい時間です。だってみんなと歌を歌い、自分を出すトレーニングが出来るんですから。また、他の授業も同じです。発言することは自分を出すことにつながっていきます。
こんな風に普段の生活でどんどん自分を出していくと、合唱で自分を出して表現するのも得意になっていくでしょうね。
その学校の団員たちは、合唱を通して、人間的にグーンと成長するそうです。自信を持って、中学生や上の学年に進んでいくそうです。
先生の今年の目標は、お客さんに感動してもらえるような歌をつくること。
単にうまいだけの歌なんてつまんないです。(眠くなります…)
同じように、単に歌がうまいだけの子になって欲しいと思ってません。
心がドキドキ震えるよう感動的な歌を歌える子になって欲しいと思っています。
そのためのポイントはいろんな場面で自分を出すこと。
そのことで心が成長していきます。
だからこそ、感動的な歌声になるんだと思います。
一心不乱に自分を出したステキな歌声を聞かせたいです。
あなたは、今日の話を読んで何を思いましたか。
○年生の歌った「つばさをください」 [合唱]
今、交流学級の音楽の授業をお願いされ、教えています。
週2回の音楽の授業ですが、楽しくってしょうがありません。
子供達も休み時間に来ては「絶対音楽の授業に来てや!」って、言ってくれています。
週にたった2時間の音楽ですが、子供達、メキメキとうまくなっています。
今「つばさをください」の二部合唱に挑戦しています。
今日、その歌声を録音しました。
すぐに聞かせたところ、子供達、「合唱団みたい」って喜んでいました。
なんとなく二部になっています。
「つけてくださーい」のクレッシェンドの所もがんばっています。
今日はその歌声をお聞き下さい。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
週に2時間だけの音楽です。
でも、やる気満々。
一学期の2年生の歌声です。
この子達、なかなかやると思いませんか?
子供って、すごいです。音楽専科になりたいなあ。
新練習メニュー!顔ジャンケン [合唱]
合唱団の練習を楽しくするために、新しいメニューを入れました。
それは、顔ジャンケン。
「自分のクラスで好評!!ぜひ練習に入れて欲しい」という団員の要望を取り入れました。
その名の通り、顔でジャンケンするのですが、これがなかなかおもしろいのです。
こんなルールです。
グー…口と目をギューッと閉じ、鼻に寄せる感じにする。(梅干を食べた顔)
チョキ…片目をギューッと閉じる
パー…口と目を大きく開ける。(ビックリした顔)
まずは、僕が見本を見せます。僕の顔がおかしくてみんな笑い出しました。
次は、僕の真似をして、みんなでやりました。
グー。チョキ。パー。
子供達の顔もおもしろい!!みんなお互いの顔を見て、笑い出しました。
(みんなやってくれました。なんていい子たちなんでしょう。
今度は僕対全員の顔ジャンケンです。
最初はグー!ジャンケンポン!(「グー」「チョキ」「パー」と声に出して言ってもらいました。だってグーだと見えませんからね。)
また笑いがおきます。
最後は隣同士で顔ジャンケン勝負。
大盛り上がりでした。
このトレーニング、メニューの最初の方に入れました。
歌って、表情も大きな要素を占めます。表情が明るければ、明るい歌声になるんです。逆に暗い表情だったら、暗い歌声になります。不思議ですが、そうなんです。
豊かな表情を作るための顔のトレーニングになります。
このメニューで楽しいスタートが切れそうです。
原点に戻る [合唱]
今、合唱団の課題は、ホール全体に響くような歌声!それができるようになること。
しかし、その練習はきついです。
最近、団員の子供達の表情が冴えません。
今日、6年生の子供達に、最近の練習について聞いてみました。
すると、楽しくないと答えます。
「理屈ではいい」とわかっていても「楽しくない」ということって、あります。それでは身になりません。
僕の練習は、いくつものパーツでできています。
楽しくない練習は、どれか確認しました。
明日から、その練習法をなくしていくことにしました。
楽しいことの積み重ねていく。子供達に合せながら。
だって楽しみたいですから。
練習が楽しくなければ、変えていけばいいのです。楽しくなるように。そうやって改良を重ね、工夫を凝らしていくことが大切なのです。
合唱は楽しむためにある。
人生は楽しむためにある。
原点に戻ります。
大野名水マラソンに出ました。超楽しかったです。たくさんの皆さんに感謝!! [幸せに生きる]
今日は、久々にマラソン大会に出てきました。
大野名水マラソン。ハーフマラソンです。
ほ~~んとうに久々です。
昨年度のふくらはぎの肉離れで東京マラソン苦渋の断念以来、まる一年は大会に出ていません。
記録を見てみると、2009年11月のいびがわマラソン出場以来です。なんと1年半ぶりの大会復帰。
この大会は2008年5月以来、3年ぶりの出場です。
大きなブランクで出場する僕。下のような二つの目標を持ちました。
まず完走すること。
そしてレースの一瞬一瞬を楽しむこと。
朝6時30に自宅を出て、会場に着いたのが8時20分ごろ。
たくさんの人が歩いています。久しぶりの大会。ワクワクします。
「がんばろう日本」のTシャツとスタートの横断幕が見えます。
会場に着くと、開会式が始まっていました。
今日のゲストランナー、有森裕子さんの姿も見えます。
「今、東北は震災で大変な状況ですが、だからこそ、わたしたちにできることをやりましょう。今日のレースを力いっぱい元気に走ること。できることを精一杯やることが、日本を元気にし、東北の支援につながっていくと信じています。」
そんな有森さんの力強い言葉で、背中がゾクゾクしました。
そう、自粛自粛ではなく、できることを精一杯やること。それが日本を元気にすることにつながるし、東北の支援にもつながると僕も思います。
さあやるぞ!!
会場では、たくさんのボランティアさんが準備していました。こんな人たちのおかげで、この大会は開催され、運営されているのです。本当に感謝です。
選手控室の体育館はたくさんの人でごった返していました。
それもそのはず、外は大雨。テントも大きく揺れています。
スタート間際になっても、大降りの雨、9:10スタートですが、5分前になっても、誰もスタート地点にいません。
しかし、時は待ってくれません。やがてぞろぞろとみんなでスタート地点へ。
写真を撮ろうと思ったのですが、大雨でとれませんでした。
不思議なものです、大勢の人がいると大降りの雨も気になりません。それどころか、なんだか気分が高揚してきました。
緊張感のないままあっという間にスタートの時間。
有森さんが「ヘイヘイヘ~~イ」とエールをあげてくれました。
うれしいなあ。
抜こうが抜かれようが関係ない。一瞬一瞬を楽しんで走りました。
具体的には、いいフォームを意識すること。
背筋を伸ばし、腰から進む意識で。スピードよりも、足の動き、手の動きを意識して。好きな音楽を聞きながら、自分のリズムで。
また、給水所では、必ずコップを受け取り水を飲むようにしました。「ありがとう」って感謝するためです。また、コップを返すときも、「ありがとう」って返すため。
雨の中、一生懸命ボランティアで手伝ってくださっている方々に、応えてあげたい。感謝の気持ちを伝えたい。
これも、大会を楽しむことにつながります。
そうやって走っていると、本当に楽しい。
久々に大会に出られる楽しさもあるけど、一瞬一瞬が楽しくってしょうがありませんでした。
こうやって元気に走れてうれしいなあ。幸せだなあ。
元気に回復してくれたふくらはぎ。そして自分。ありがとう。
大会のみなさん、ありがとう。
まわりで一緒に走ってくれるみんな、ありがとう。
そんな気持ちで走っていると、だんだん気持ちよくなり、8km付近でランニングハイになりました。思わず「気持ちいい~~」って口に出しました。そして走る走る。
折り返し地点を過ぎ、14km付近でだんだんペースが落ちてきました。次々と抜かれていきます。少々しんどくなってきました。スタミナ切れか・・・と思っていたのですが、ここでも自分の走りを意識しました。すると、つらさがだんだんなくなっていきました。
給水地点での、ドリンクとみなさんの応援で元気が出ます。「ありがとう」って感謝の気持ちがわいてきます。
やがて、19km付近を過ぎたあたりから、まただんだん気持ちよくなってきました。そして20km21km付近で、またランニングハイになりました。スピードもどんどん出てきます。「超気持ちイ~~!!」と叫びながら走る走る。
そして、感動のゴール。気分はハイです。
タイムは98分。3年前のタイムが96分ですから、そんなに悪くありません。
むしろブランクのわりにはいい記録なので、うれしかったです。
また、最後まで痛くならずにはしってくれた自分の足と身体に感謝しました。
今回の「レースの一瞬一瞬を楽しみながら走る」という目標は、一つの実験でした。「そんな気持ちで走ったら、どういう結果になるか」という。
結果は、本当に気持ちよく。記録も悪いものではありませんでした。
何よりも、「またすぐにでもレースに出たい!!走りたい」っていう楽しい気分に驚きました。
僕が今、合唱指導で目指しているのも、この方式。
「練習の一瞬一瞬を楽しみながらやる。」
この方式に、自信を持ちました。結果のことは考えず、一瞬一瞬の練習を楽しんでやる。精一杯工夫しながら、感謝の気持ちを持ちながら。その積み重ねが、楽しい結果を生みそうです。
レース後、有森裕子さんのサイン会がありました。東北の義援金寄付という条件付きです。
僕は買ったばかりの赤いTシャツの後ろにこんなサインをしてもらいました。
「すべてを力に」
いい言葉です。
有森さん、マラソンをパワーにしています。使命感を持って生きている感じがします。かっこいいです。
僕も僕の立ち位置で、パワーを作っていきます。それが、自分を周りを、そして日本を元気にしていきます。
たくさんの元気と自信を頂きました。
大野名水マラソン関係者のみなさん、雨の中、沿道で応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。いい大会でした。みなさんのおかげです。心から感謝します。