合唱指導っておもしろい。「友達シンドバッド」の指導 [授業]
今日も音楽の授業のお誘いがありました。
4年生の歌を教えて欲しいとのこと。
教える歌は「友達シンドバッド」(教育芸術社)
個人的には、おもしろくなさそうな曲に感じました。
しかし、全国レベルの合唱団の先生は、「音楽の授業がまず基本」「教科書をきちんとやること」とおっしゃいます。
ですから、この曲を教科書のめあてに沿ってやってみました。
まず一度歌わせてみました。
とてもきれいな声です。しかし、メリハリがありません。
曲のページの上に大きくこう書いてあります。
4拍子の流れにのって歌いましょう。
そこで、曲に合せて4拍子の手拍子をみんなで打ってみました。
一拍目を大きく234と小さく。
タンタンタンタンタンタンタンタン・・・
今度は二人一組で叩きました。
一拍目は二人で手を合わせ、234は小さく自分で打つのです。
今度は四人一組で叩きました。
一拍目は四人で手を合わせ、234は隣の人と打つ。
こんなふうにして繰り返しました。遊びのように4拍をつかんでもらうためです。
その後、一拍目の言葉に○をつけてもらいました。
そこを強く歌うためです。
しばらく一人で作業タイム。
その後、お隣と相談タイム。(交流を持つため。)
そして、僕の正解タイム。
すると意外な所を強く歌うことがわかります。
例えば、シンドバッドの「バ」の音
○をつけたことばをお腹を使って強く歌ってごらん。
すると、歌声がガラッと変わりました。
これだから、合唱指導はおもしろい。
さて、次のページにこんなことが書いてあります。
「目と目の間あたりにひびきを集める感じで声をだしましょう。」
お~、これは鼻穴共鳴のことではありませんか。
武田雅博先生のおかげで最近得意になった技です。
鼻の根っ子を指で押さえ、ウ~~~~~と声を出させます。
子供達
ふるえてる!!って声。
これは鼻の奥にある空間が震えてるんだよと僕。
そして、その状態でこう言わせます。
ぼくミッキ~
武田雅博先生から教えていただいた技。ミッキーの声は鼻穴共鳴の声なのです。
うまいうまい。○をつけた部分をその声で歌ってご覧。
そうすると、また歌声が変わりました。
おもしろすぎる。
一見つまらないと思っていた曲ですが、教科書のめあてどおりやると、見事に歌声が変わりました。
「音楽の授業がまず基本」「教科書をきちんとやること」の大切さを感じた一時間でした。
いろんな先生から学んだ技が楽しく使えた一時間でもありました。
合唱って、勉強すればするほど、指導も楽しくなっていきます。自分の中にいろんな技が積み重なっていくからです。その技で、子供達の歌声の変化が見えるおもしろさがあります。
これもたくさんの方々に教えていただいたおかげです。本当に感謝です。
PS.今日指導した「友達シンドバッド」の歌声をアップします。指導して2時間目の歌声で、まだまだの状態ですが、途中で、鼻穴共鳴の練習や「ぼくミッキ~」なんて言っているので何かの参考になるかもしれません。
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