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音を修正する方法 [合唱]

  今日の合唱練習では自由曲の音を修正する練習をしました。微妙な音の狂いを発見し、正しくしていく作業です。
 校長先生の指導でとても参考になったことがありましたので、記録として残しておきます。

 まずおかしい音の一音だけ伸ばして歌わせます。
伸ばすことで、音がだんだんそろってきます。

 次にとなりの一音、その隣の一音と、一音ずつ加えて歌わせます。これでうまく行く場合があるのですが、音を加えていく事でくるいが出てくるばあいもあります。

 そんな場合は、一人一人、その部分を歌わせます。そして、
「ここの音が低い。」とか
「この音が高い」とか判定していき、歌いなおしをさせていきます。

 そしてもう一度全員で歌わせてみると、あらあら不思議、音が正確になっているではありませんか。

 この修正法、とても勉強になりました。
 全体指導+個別の指導です。

 でも一回できたからといって定着しているとは限りません。繰り返す必要があります。そこで、合唱指導のすごい先生におしえてもらった「定着を目指す言葉かけ」があります。

一回できたら、奇跡。
二回できたら、まぐれ。
でも三回できたら、本物だよ。

 子ども達はこの言葉かけで、やる気をもって三回チャレンジしようという気になります。三回という数字がいいのかもしれません。

 コンクールへ向けての合唱指導には、こういう修正作業が必要です。繰り返し繰り返してやっていきます。
 たとえこの日できたとしても、次の日になったら、元にもどってるってことがよくあります。積んでは崩しの世界です。

 こういう作業もいかに楽しくやっていくか、こちらの思案のしどころです。こればっかりじゃ嫌になってきますので、活動的な練習の間に挟みこんでいくとか。できたら、すごい!!っていう雰囲気でやってみるとか。
 
 この指導、合唱団の子供達だからできる指導かもしれません。

 でも、合唱以外で定着を目指していく学習でも参考になる部分があるのではないでしょうか。

 まず、細分化して、できることをやってみる。そしてそれを少しずつひろげていく。おかしくなったら、一人一人個別に見る。そして全体で行ってみる。
 一度できたら、三回繰り返してみる。
 翌日もう一度やってみる。

 算数や体育なんかでも使えそうな考えではないでしょうか。

  合唱指導、奥が深いです。


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