今日は、県音楽研究会!音楽専門の先生方の前で合唱披露 [合唱]
今日は、県音楽研究会で、合唱団の子どもたちが歌を披露しました。参観者は、ほとんどんが音楽専門の先生、なんとそんな先生方の前で歌ったのです。
今日の合言葉は、AKB
Aいさつ
Kiちんと時間通り
Biっくりする歌を
です。
12時5分に4限目を終え、12時40分までにバスに乗り込み、午後1時演奏スタート。1時15分ジャストに演奏が終わるように、と…
スケジュールも、まさに分刻みで行動するAKBのようでした。
そんな強硬スケジュールでしたが、子ども達がんばってくれました。2年生の団員もいます。かき込みように給食を食べ終え、バスに乗り込んで来る子ども達をみていると、胸が熱くなりました。感謝の気持ちでいっぱいになりました。合唱団のいるクラスの先生方の協力もありがたかったです。
会場に着くと、予想以上の人たちが待っていて、驚きました。子ども達が入場する間、ずっと温かい拍手が続きました。
子ども達がとってもがんばって動いてくれたので、開演まで、5分ほどありました。
そこで、いつもやっている発声練習をやりました。思った以上に響く会場です。あとで感想を聞くと、この発声練習がけっこうインパクトがあったみたいです。
まだ時間があったので、6年生の子ども達に、いつもやっている「たこ焼き体操」と「顔じゃんけん」をやってもらいました。
まだまだ時間があったので、「ゆかいに歩けば」も歌いました。コンサート前のミニコンサートです。
さあ、ジャスト1時。コンサートのスタートです。歌ったのは、以下の曲です。
1.春風の中で
2.そのときぼくがそばにいる
3.上をむいて歩こう
4.もみじ(全員合唱)
子ども達の声、響いています。
途中、いつも使っているカンペの歌詞カードをめくっていないことに気がつきました。
でも子ども達、戸惑うこともなく歌っているではありませんか。どうやら全ての歌詞を覚えてしまったらしいのです。2年生の団員もいるのに、すごいなあと思いながら指揮していました。
最後のもみじは、全員合唱でした。参観者の方も立ち、一緒に歌いました。すると会場全体が震えるようなすばらしい歌声が響きわたりました。
指揮をしながら、「わーーー、こんなすごい方々の前で演奏していたんだ・・・」という思いがわいてきました。指揮をしながら、体が震えてきました。音楽が素人だった僕が、こんな場所で指揮をするなんて、誰が想像したでしょう。そして、音楽が専門の先生方の前での演奏!というすごい体験ができたことの幸せを感じました。帰りのバスの中でも、最後のもみじの歌声に驚いたという感想が多かったです。
子ども達は5限目に間に合いました。まさにAKBのようなスケジュールで頑張ってくれた子供たちひとりひとりに感謝しました。
あとで会場に戻ると、何人もの方からお褒めの言葉をいただきました。
・すばらしかった。
・まろやかな歌声だった
・明るい雰囲気に満ちていた
子供達、県音楽研究会のオープニングを飾る歓迎合唱という大切な役割を十分に果たせたようです。研究会には遠くからお越しになった先生方もいます。そんな先生方をも含めたたくさんの方々に喜んでもらえて、うれしいです。
温かい拍手をして下さった参観者の先生方。ピアノ演奏をしてくださった校長先生。合唱団の子供達を送り出してくれた先生方、手伝ってくれたお友達。たくさんの関係者のみなさん。そして、一人一人の子供達に感謝します。ありがとうございました。
幸せな一日でした。
小さな中指の傷が教えてくれたこと [幸せに生きる]
数日前から、右手の中指の爪の端が剥けて、とても痛いです。数ミリですが、赤い部分が見えます。ちょっとした傷ですが、手を洗うと、その部分がシクシクシク…としみてきます。キーボードを打ったりすると、ジ~ンとします。
最初は、痛いなあと思うだけでしたが、何かあるたびごと感じるこのちょっとした痛みとつきあう事で、いろいろと思うことがありました。
まず、この痛みが、とても気になるということです。当たり前のことですが、ほんのこの些細な傷が自分の感情や生活に、結構大きな影響を与えていました。ことあるごとに気になるんです。だって痛いんですもん。これは、ハンカチの糸のほつれが気になるのと似ています。あるいは新車についた小さな傷が気になることともにているかな。
でも、何日もつきあう事で、別のことに気づきました。それは他の部分は痛くないってことです。こうやってキーボードを打っていても中指以外は、平気です。今、僕の体全体を考えても、健康そのものです。走っていても、痛いのは、中指だけ。それ以外は元気で、毎朝10数キロを平気で走っています。
そう考えると、小さな中指の痛みは、他の部分の健康を教えてくれます。そして、有り難い気持ちにさせてくれます。
水に濡れシクシク痛むたびに、あ~ありがたいなあって気持ちになっていきました。
今は少しずつその痛みも少なくなってきました。
そのうち痛みもなくなっていくと、痛くないのが当たり前になるでしょう。
でも、当たり前って、ものすごくありがたいことなんですね。
『一病息災』という言葉があります。
持病が一つくらいある方が、無病の人よりも健康に注意し、かえって長生きであるということ(広辞苑)
健康の大切さは、失ってみてはじめて、その大きさに気づく人が多いように思います。当たり前って、実はすごく幸せなことなんですね。
体の痛みだけでなく、日常の生活でも、これは言えるんではないでしょうか。
トラブルがあると、そこばかりに意識が行ってしまいます。でも、他の部分は当たり前です。食べるものに困るではなし、寝るところに困るではなし。どこに意識をフォーカスするかで、幸せ度はずいぶん変わってきます。
小さな中指の傷が教えてくれたことです。
ピアニカ練習用ビデオ「山のポルカ」 [授業]
2年生の音楽の授業を教えさせてもらってます。本当にありがたいことです。
子供達との合唱指導は楽しくってしょうがないのですが、ピアニカ指導は苦手です。
そんな僕ですが、少しでも子供達に喜んでもらいたいと、ピアニカ練習用ビデオを作っています。
音楽の授業では、その映像をプロジェクタで大きく写し、子供達はそれを見ながらピアニカを弾いています。
毎回時間繰り返しています。継続は力なりと言います。子供達、だんだんうまくなってきました。
こつは、最初に階名唱をすること。
最初は、ゆっくり再生できるソフトを使って、遅いスピードで弾かせる。(×0.6ぐらい。超ゆっくりバージョンと呼んでいます。)
時間をかさねるごとに、少しずつ速くしていく。
ならったピアニカの曲は、毎時間繰り返し、全部弾く。(パターン化しています)
うまくなった曲は、超高速バージョンと称し、×1.5ぐらいで弾く。(弾けたら天才。というお遊び感覚でやるといい)
8割主義。楽しくやれればいい。そんな意識でやるといいと思います。
今日は久々に「山のポルカ」の練習用ビデオを作りましたので、アップします。
どうせやるなら、遊び感覚で。ピアニカ指導の苦手な方、どうぞご利用ください。
夢の一夜!福井ソアーベ児童合唱団定期演奏会!第三部 [合唱]
第三部は世界の民謡というテーマで、まったく違った世界。
またまた衣装にビックリしました。
さまざまな世界の衣装に身を包んで登場する子供達。
中国風あり、ドレスあり、和服あり、これだけで驚きます。
更に坪口先生の衣装にまたまたビックリしました。
キラキラ光る黒のベスト。そのベストの上で銀色の音譜が輝くように光っています。
この衣装、僕も着たい!!と思いました。どこでこんなかっこいい衣装を見つけるんでしょうか。ベストの下のシャツをわざと外に出し、とてもオシャレな着こなしです。
次の曲が演奏されました。
●世界の民謡
さらばナポリよ
気のいいあひる
グリーン・スリーブス
ともしび
野をこえ丘こえランランラン
おどり
ごんべさんの赤ちゃん
ピクニック
「S・O・A・V・E」
「さらばナポリ」では、強弱の妙味に酔いしれました。スーっと弱くなったと思ったら、次の瞬間強く。そしてサッと切る。坪口先生の指揮で、さまざまに変化していきます。
「気のいいあひる」では、全員がステージ上の壇をおり、平らな部分に立ちました。一題ごとに前に立つ子供達が入れ変わります。この構成もおもしろいなあと思いました。
「グリーン・スリーブス」では、バレリーナの踊りに魅了されました。バレーを習っているんでしょうね。そんな子の特技を生かし、曲の中で主人公にしています。バックで支える子供達の美しく明るい歌声がその踊り子の魅力を更に高めています。
今あるものの魅力を最大限に引き出す坪口先生の姿勢を感じました。
「ともしび」は、なんだか昔聞いた覚えのある曲でした。僕の心の中の奥底の何かを刺激しています。忘れてしまったけど、この曲に何か思い出があるようです。キューンとしました。
ソアーベの選曲って、そんなものが多いように思います。懐かしい、いつか聞いたことのあるような曲。そんな曲に一人一人、何かしらの思い出があるでしょう。そんな心の底をくすぐるような思いをさせてくれるのもソアーベの定期演奏会の魅力です。
最後の伸びに驚きました。さりげなくずーーーっと伸ばして静かに終わりました。やってみると、実はすごいことです。息が続きません。そんなことをさりげなくやってのけていることに驚きます。
「おどり」からは小さな子がまたまた登場します。舞台がより華やかになります。後ろのお兄さん、お姉さんの団員が並べる御世話をしています。まるで家族のようです。これがソアーベだって感じがします。
温かい雰囲気が会場全体を包み、かわいい踊りとともに、楽しい歌が続きます。ピクニックでは口笛での移動に驚きました。
子供達が舞台の上で軽やかに歌い遊びまわります。それを見守る僕たちも、いつのまにか温かい空間の一部になっていました。
そして、あっという間に「S・O・A・V・E」です。
ソアーベのイメージソング。
この曲を聞くたびに、歌詞の言葉に感動します。そして「あ~終わってしまうんだなあ」と言う切ない気持ちになります。
曲の間奏で、舞台の上で遊びまわる子供達。その中でうれしそうに一緒に遊んでいる坪口先生。それをピアノで支える女先生。会場に来ている卒団生を大きな声で舞台に呼ぶ団員たちの姿。そんなステージを見ているうちに何だか涙が出てきそうになりました。
だって、本当にすてきな仲間たちなんだもん。みんなが兄弟姉妹のような合唱団。素敵なつながりをもつ合唱団。温かい家族のような合唱団。幸せな空間がそこにはありました。
ああ、僕もこんな合唱団にしたいなあって心から思いました。
最後、恒例の坪口先生のお話し、いつもより少し長いお話しでしたが、そのお話しに聞き入りました。
坪口先生は、3月11日の震災のことを心の中に強く思っているそうです。
それは、坪口先生の経験と相重なるところがあってのことだそうです。
中国で敗戦を迎え、無人島で10ヶ月、家もなく野宿のような暮らしをしたそうです。いつ銃殺されるかわからないという恐怖と戦いながら。
やがて、日本に帰れることになりました。しかし、貨物船の暗い船底に押し込まれての移動です。ようやく日本に着いたと思ったら、なかなか上陸させてもらえず、40数日を更にそこで暮らしたそうです。だんだん物もなくなっていきます。明日どうなるという希望も見えず、そんな中、お互い励ましあって生き抜いて来られたそうです。
そんな経験は、震災にあわれた人たちと相通じるものがあると思います。
坪口先生は、明るく強くこうおっしゃいました。
音楽があったから生き延びて来られた。
音楽にはそんな力がある!!僕もそう思います。
ソアーベはファミリーだと言います。温かい幸せなファミリー。「このような幸せを日本中に広げていきたい」とおっしゃいました。
僕の目指す姿がそこにはありました。
歌の力で、しんどい思いをしている方の支えに少しでもなれれば。勇気を与えることができれば。
なんだかまた、涙が出そうになりました。
最後の曲は、恒例の「遥かな友に」です。
胸がキューンとなりました。
ああ、終わってしまうんだなあ。という切ない気持ちと満足感。
本当に夢の一夜でした。
福井ソアーベ児童合唱団の皆さん、坪口先生ご夫妻、そしてたくさんのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。素敵な夢の一夜でした。心から感謝します。
また、必ず来年来ます。
当日は、富山のS先生、K先生、ふってぃさん、Yさんをはじめ、ソアーベの保護者の方や合唱団関係の方など様々な方とお会いし、声をかけていただきました。このブログがご縁の方も多いです。ありがたいです。感謝します。
最後に三日連続のこのお話しにお付き合いくださいました皆様にも感謝します。ありがとうございました。
夢の一夜!福井ソアーベ児童合唱団定期演奏会!第二部 [合唱]
第二部は、楽しみにしていた千秋次郎作曲、児童合唱とピアノのための組曲「福井わらべうた紀行」です。
この組曲は、1989年、ソアーベ合唱団のためにわざわざ作られたものだそうです。
昨年度、この中の数曲をクラスの子供達に教えました。老人介護施設で歌い、とても喜んでいただきました。歌いながら遊べるし、子供達もとても喜んでくれました。
本家本元のソアーベはどんなふうに歌うんだろう。とっても楽しみでした。
まず、衣装から参りました。
みんなかわいい浴衣姿で登場です。
そして坪口先生は、背中に「大入り」と「ひょっとこ」の絵の描かれたハッピ姿。
女先生は、赤いリボンを頭につけ、和服で登場です。
世界がガラリと変わりました。心がわくわくします。
最初の歌「ジャンケンじゃがいも」のジャンケンの第一声でまた、参りました。強弱の世界。予想を裏切る歌い方です。かっこいい。
そして続くさまざまなわらべ歌。
その前で遊ぶ子供達。
ジャンケンをしたり、かごめかごめをしたり、花いちもんめをしたり、お手玉遊びをしたり。
それは、さながら、良質な映画を見ているようでした。
ステージに、ほのぼのとした良き日本の姿がありました。
懐かしき子供達の世界がありました。
外国の人たちが見たら、さぞ喜ぶことでしょう。
あとで坪口先生はこうおっしゃっていました。
「この組曲は海外演奏にぴったりで、たくさんの方に喜んでいただいた。」って。納得しました。
作曲家の千秋先生がこの日いらしていました。そして舞台の上でこんなお話をされました。
「この曲はコーラスとピアノが対等なんです。」って。
それを聞いて、この曲をさりげなく弾かれていた女先生のすごさを改めて感じました。
だって、コーラスとピアノが自然に溶け合っていたのですから。
さりげなく自然に。
第二部では、日本の素晴らしさ。子どもの世界の楽しさ。そして曲の味付けの妙味を堪能させていただきました。
年齢というものには元来意味はない。
若い生活をしている者は若いし、老いた生活をしているものは老いている。
井上靖(作家)
坪口先生ご夫妻にぴったりの名言です。もちろん、坪口先生ご夫妻は、若い生活の方ですよ。(つづく)