名古屋少年少女合唱団クリスマスコンサート(2011)に行ってきました!その1 [合唱]
今日は、名古屋少年少女合唱団のクリスマスコンサートへ行ってきました。
なんとリハーサルから見学させていただくことになりました。本当に感謝です。
朝7時14分発の名古屋行き高速バスに乗り込んで、3時間30分。その後、タクシーにて会場のしらかわホールに着いたのが、午前11時。ちょうどリハーサルの始まる時間でした。
楽屋に行くエレベーターで同乗した男の方にご挨拶すると、
「ブログ読んでます。」
ってうれしいお言葉をいただきました。このブログのお陰で、どれだけ世界が広がったことでしょう。こうやって続けられるのも、今日の方を始め、読んでくださるみなさんのお陰です。心から感謝です。
楽屋に入ると音楽監督の水谷俊二先生がおられました。ご挨拶をすると、なんとぼくのことを覚えてくださっていました。すごくうれしかったです。
ラ・フォルジュルネ金沢の演奏で感動し、たまたますぐ近くにおられた水谷先生にご挨拶し、名刺交換させていただいたのです。
さて、「リハーサルは好きな場所で」と言われ、真ん中の前から3番目の席に座らせていただきました。
名古屋少年少女合唱団もたくさんのスタッフの方が動いていました。さすが、世界的な合唱団だけあります。
これからはいろいろと水谷先生から伺ったことや見学して感じたことを書いていきますが、文責はすべて私、ムッシュにあります。ご了承ください。
最初は、ジュニアのリハーサルでした。下は小学2年生から6年生までの入団したての子ども達だそうです。
なんとそこで、水谷先生が僕の横に座り、いろいろと解説してくださるではありませんか。本当に贅沢なリハーサル見学となりました。
ジュニアの第一声を聞いて驚きました。予想していたのと反し、とても子どもらしい声でした。頭声でもなく地声でもない、その中間の声でした。声に芯があります。そして声が明るいこと。
水谷先生に声の感想を言うと、「この声は胸声だ」とおっしゃいました。
自然で子どもらしい明るい声です。ソアーベとはまた違った声ですが、この声も聞いていて、心地よいのです。
「手のひらを太陽に」は、ユニゾンでした。でも、ハモっているよりもいい。声にパワーがあります。子どもらしい合唱でした。
ぼくの理想とする声でした。
どうしたら、こんな声になるんだろう。と思いました。
指揮は谷鈴代先生という女の先生がされていました。ジュニアの指導もこの先生がされているとのこと。今度、この先生のご指導を見学にいきたいと思います。
さて、その時の水谷先生のご指導の中でで特に心に残ったことを書いてみます。
顔を明るく
表情と歌声はリンクしているのでしょう。明るい表情を要求されていました。
鼻!
何度も「鼻!」とおっしゃっていました。鼻に声を集めるってことでしょうか。鼻腔共鳴のことでしょうか。「鼻声で歌うように」ともおっしゃっていました。鼻の響きにポイントがありそうです。
喉があきすぎ!
ビックリしたのが、これです。「喉が開きすぎていて今の声はダメだ」っておっしゃるのです。今まで僕は喉をあけるのが発声の基本だと思っていました。しかし、水谷先生によると、ジュニアはある程度のどをしめて歌っているというのです。確かに言われてみれば、そんな声です。だから声に芯があり、パワーのある声なんですが。でも汚くはない。もちろん、頭声の声も教えているし、すぐ出せるとのこと。
どんな指導をしてるんだろう。ますます興味がわいてきました。
今日は、ここまで。続きは明日!!
障害を持つお子さんの御両親と教師に贈ります「天国の特別な子ども」 [幸せに生きる]
昨日で、特別支援級の二学期が終わりました。僕にとって、特別支援学級のこの期間は、自分との戦いでした。
今まで教えるということを日常の生活としていた僕が、そんな生活から縁遠い世界におかれた期間でした。
手足の不自由な二人の子。
言葉が伝わらない。
コミュニケーションが成立しない。
微妙な表情の変化。
泣いたり笑ったりの表情の変化を手がかりに、
教室にいたり、パニックを抑えるために散歩に行ったり。
食事を細かくし、スプーンで食べさせたり。
ミカンの皮をむいて、一口一口食べさせたり。
車椅子から下ろしたり。乗せたり。
抱きかかえて、交流先の教室に行ったり。
寝かしたり、起こしたり。
何ができるかを思案したり。
変化の少ない毎日。
他の教室から、子供達のにぎやかな笑い声が聞こえてくる中、
二人の子に音楽を聞かせたり、
マッサージをしたり、
静かに見守ったり。
学校の中での別の世界。
そんな中で、どんな意味を見出していくか。
僕でなくてもできるのでは、ないか。
いや、僕だからできることもあるのではないか。
いろんなことを考えながらの期間でした。
そんな中、こんなステキな詩をみつけました。
天国の特別な子供
作:エドナ・マシミラ/訳:大江 裕子
エドナ・マシミラは米ペンシルバニア州にあるマクガイア・ホーム(障害児療育施設)のシスターです。この詩は 日本の障害をもつ子の両親へのメッセージです。
会議が開かれました
地球からはるか遠くで。
“また次の赤ちゃん誕生の時間ですよ”
天においでになる神様に向かって 天使たちは言いました。
“この子は特別の赤ちゃんで たくさんの愛情が必要でしょう。
この子の成長は とてもゆっくりに見えるかもしれません。
もしかして 一人前になれないかもしれません。
だから この子は下界で会う人々に
とくに気をつけてもらわなければならないのです。
もしかして この子の思うことは
なかなか分かってもらえないかもしれません。
何をやっても うまくいかないかもしれません。
ですから私たちは この子がどこに生まれるか
注意深く選ばなければならないのです。
この子の生涯が しあわせなものとなるように
どうぞ神様 この子のためにすばらしい両親をさがしてあげてください。
神様のために特別な任務をひきうけてくれるような両親を。
その二人は すぐには気がつかないかもしれません。
彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。
けれども 天から授けられたこの子によって
ますます強い信仰と豊かな愛をいだくようになることでしょう。
やがて二人は 自分たちに与えられた特別の
神の思召しをさとるようになるでしょう。
神からおくられたこの子を育てることによって。
柔和でおだやかなこの尊い授かりものこそ
天から授かった特別な子どもなのです“
『親から子へ伝えたい17の詩』より
親を教師に置き換えたら、新しいことが見えてきます。
僕がこの子達を受け持つことになったのは、何らかの意志があってのことだと思います。あとで考えると、「ああ、そういう意味だったのか。」という深い意味が見えてくるのでしょう。そんなことは今まで数多くありました。
今の体験は、僕の人間としての根っ子の部分を耕し、育ててくれているのでしょう。見えない形でゆっくりとゆっくりと。
そして、僕との出会いは、この二人にとっても意味のあることに違いありません。
今日の記事を、障害を持つお子さんの御両親と教師に贈ります。