授業は、子どもたちとともに作るエンターテーメント [授業]
今日も全力でした。
一時間、一時間が、ステージです。いかに子ども達(お客さんに)満足してもらえるか。
歌あり、リコーダーあり、リズム遊びあり。
子供達とともに作る一つのステージです。
今日、若い先生が音楽の授業を見に来ました。
どうも声が出ないという自分のクラスの子供達の授業です。
「僕の授業の時は声を良く出しますよ」って言ったら見にきてくれました。勉強熱心な先生です。
声を出すようになるような練習法をいくつか見せました。
チームに分けて、立ったり座ったり。
「はいっ」の返事合戦・・・赤白にわけ、どちらが大きな声で返事ができるか。
まねっこ遊び。・・・ひたすら僕の真似をする。
リズム遊び・・・手を叩いたり、足踏みしたり、体を叩いたり。
こんなふうに声と体を動かすことで、体と心ががだんだん温かくなり、子供達が解放されてきます。すると、声も出てきます。
その先生に伝えたかったのは、まず教師が心を解放し、楽しむこと。
すると、そのムードは子供達に伝染していきます。
そして、解放されてきた子供達をどんどんほめていき、それをだんだん教室全体に広げていきます。
だから、子供達を真剣に見ている必要があります。
でもこわい顔じゃなく、宝物をみつけるような目で。素敵なものにピントをあわせた目で。
歌の指導に入ってやるのは、まず、山場で響かせる練習。声を出して、気持ちよくなってもらう。自分の声に酔ってもらい、更に気持ちを解放させます。
そしてみんなで歌うときは、一人一人の歌声を聞いていき、良いところを小声やOKサインでほめていく。
全体だけでなく、一人一人の評価をしていきます。
僕の指導って、決してスマートではなく、子どもとともに汗をかき、ある意味、不器用なやり方です。でも、それが僕のやり方。
授業というのは、子どもとともに作るエンターテーメントだと思うのです。授業というステージの上で、僕は子供達と遊ばせてもらっているのです。クッタクタになるけど、毎時間がとても楽しいです。本当にしあわせなことです。
その先生に、何かつかんでもらえたとしたら、うれしいです。
究極のエクササイズ、ラジオ体操第一 [授業]
6年生の体育の授業を持っています。
担任の先生から、「ラジオ体操の指導をして欲しい」とお願いされました。
合宿ではラジオ体操をするからです。また、夏休みのラジオ体操のことも考慮に入れられてのことです。
「6年生、ラジオ体操の指導を真面目にやってくれるかな~」と思いながら、前の教育音楽の記事を思い出しました。
練習を「苦しい」「つらい」と感じるのは、理由もわからず「やらされている」からです。練習の意味がきちんとわかっていて、達成すべき目標がわかっていれば、同じ事をやっても精神的につらいということは感じないはずです。
教育音楽5月号…緒方まゆみ 記事「指導の根底にあったのは、最善を尽くすということ」より
そうです。練習をやる意味をきちんとわかっていれば、6年生もラジオ体操の練習をやってくれるかもしれません。そこで、こんなお話をしました。
「今日はラジオ体操の練習をします。
わけは、6月に合宿がありますね。そこでラジオ体操をやるからです。他にも9月には運動会があります。この中で前に出て模範でやる人もいるでしょう。その準備です。
更に、このラジオ体操。調べてみると、究極のエクササイズだそうです。真剣にやるとかなりのカロリーを消化するそうです。4月23日の日テレ「スッキリ!!」で、紹介されました。秘かなブームになっているそうです。(実際こんなDVDが出されています。)
DVD付き 実はスゴイ! 大人のラジオ体操 (講談社の実用BOOK)
- 作者: 中村 格子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
更に言うと、運動選手のケガを防ぐストレッチにもなるそうです。
ストレッチには動的ストレッチと静的ストレッチの二種類があります。
ラジオ体操は動的ストレッチにあたり、これを真剣にやると、関節などの動きがスムーズになり、運動での故障を防ぐそうです。
少年野球やサッカー、水泳などのスポーツをやっている人には特に効果がありますよ。」
そんなお話をしたあと、下の映像をプロジェクタで大画面に映し、体育館でやってもらいました。約9分間の映像です。
僕がやるよりも、ポイントがはっきりしていて、またラジオ体操のお姉さんもキビキビした素晴らしい動きでいいと思ったからです。
やってみると、6年生の子ども達、真剣にやってくれました。
中にはだらだらとした子もいましたが、少数です。
僕は、とっても感動しました。
6年生ぐらいになると、こんなのはあまりやってくれないという印象があったからです。
やり終えてから、とても感動したこと。すばらしい6年生だということをお話ししました。
この6年生だからやってくれたのかもしれませんが、とてもうれしかったので、記事にしました。
なお、この映像、僕自身もとても勉強になりました。
ラジオ体操って、きちっとやると、すごい運動になるんですね。それが実感できました。
また、僕はいつも前に出て、逆にやっているので、左右どちらが最初か、ごっちゃになってわからなくなっていました。ラジオ体操のお姉さんは、僕たち教師と同じように逆(鏡のように)にやってくれています。子供達は、まず左を先にやるんですね。
下のサイトも、ラジオ体操を指導する際、参考になると思います。
子供達にも話しましたが、今までやっていたような静的ストレッチよりも、動的ストレッチの方が、故障を防ぎ、実用的だそうです。(プロ野球選手をお客さんとしている整体の人に教えていただきました)
それを3分ちょっとで効率よくできるラジオ体操。究極のエクササイズです。習慣にしていこうかなと思っています。
PS.もちろん一時間中、ラジオ体操の指導をしていたのではありませんよ。このあとはとっても楽しい紅白玉合戦をしました。それについては、いずれまた。
勉強の時間を習慣化します。 [幸せに生きる]
級外になりました。学担の場合は、子供達と阿吽の呼吸もでき、授業も融通できる部分があります。
しかし、級外の場合、一時間一時間が勝負です。いかにお客さん(子供達)に満足してもらえるか。とても大切なことです。絶えず変化と成長が必要だと感じています。
そこで、日々の生活の中に勉強の時間を入れることにしました。授業研究だけでなく、プラスαの勉強。いわば、自分の中に預貯金の部分を作るのです。
目をつけたのが朝です。朝は一番脳みそが活性化しているときです。その時に毎日30分ずつ勉強の時間を入れることにしました。
勉強の内容は、目先の教材研究でなく、専門的な本を読んだり、授業DVDを見たり。今必要ではないけど、将来に向けての勉強です。
僕の場合は音楽関係が多くなります。そして、その中で参考になることを記録に残していくことにしました。
今は、合唱指導がすばらしい前田美子先生のDVDを見て、勉強しています。その記録はそのうち公開します。
毎朝、次のようなスケジュールを習慣化します。
3時45分起床
約10分間、皿洗い+コーヒーを沸かす…寝覚めのこの作業は脳みそを活性化していきます。
午前5時まで…今日の授業の教材研究
それから30分…勉強の時間
5時30分から7時までランニング…この時間に頭に入れた情報がぐるぐると消化されていきます。。
朝を有効活用します。継続は力なりです。
その代わり、夜はバタンキューです。
教育音楽5月号より [合唱]
音楽専科に近い状態になりました。どんどん勉強していきたいと思っています。このブログでも勉強したことをどんどん記録していきたいと思っています。今回は教育音楽5月号より参考になった部分を抜き出しました。
宮城県仙台市立金剛沢小学校合唱団の記事より
4,5月は斉唱に力を入れる。パート分けはせず、ソプラノとアルトのどちらも歌えるように両方のパートを全員で歌う。まずはユニゾンで歌うことを大切にすることで、のちにハーモニーを作った時に声質に統一感のある合唱になる。
今はこの記事のように、ハーモニーを作るより、とにかく声を出すことを大切にしていきたいです。そして少しずつ統一感ですね。ソアーベの坪口先生も、まずは斉唱とおっしゃっていました。
緒方まゆみ 記事「指導の根底にあったのは、最善を尽くすということ」より
「ありがとう」と「ごめんなさい」がきちんといえる人になれ、ということをしつこく言い続けました。それさえできれば、社会に出ても生きていける。
部活動の練習を「厳しくてつらい」と感じる子どもには?
練習を「苦しい」「つらい」と感じるのは、理由もわからず「やらされている」からです。練習の意味がきちんとわかっていて、達成すべき目標がわかっていれば、同じ事をやっても精神的につらいということは感じないはずです。
コンクールの結果は重視しない?
コンクールに出るからには、金賞を目指すのは当たり前だと思います。しかし、金賞を取ったから「勝った」、金賞を取り続けている学校が「強い」といった表現は適切とは思えません。そこにあるのは、ただ「良い演奏」「演奏者に意志があり、感動がある演奏」だけだと私は思います。私はずっと長い間、コンクールを利用して子供達の成長の糧にしてきました。
合唱団の運営に参考になります。技術だけでなく、人間的な成長。両方同時にやることが大切なんですね。練習の意味をきちんと説明したり、考えさせたりしていきたいです。
症状別 発声指導の処方箋より
声がよわよわしい
息のスピードを意識する
声が弱々しくなる原因は、息圧が少ないか響きが薄いことにあるでしょう。息圧をあげるためには、息のスピードを速めることを意識させます。
「自分の前にある100本のローソクを消す」イメージで息を出させましょう。その時に、肩に力が入らないように氣をつけて呼吸練習をさせます。
次はその息を使って歌わせます。例えば「勇気100%」や「手のひらを太陽に」などを歌わせると、声は元気良く明るくなります。リズムに乗って軽くステップを踏んだり、振り付けをつけたりしても、弱々しい声はたくましくなっていきます。
叫ぶような声になりそうになったときは・・・
●みんなで歌う曲ですが、仲間の声を聞いていますか?自分の声がみんなの声をやさしく包んでいますか。
●鼻をつまんでみましょう。鼻をつまむと声がでにくくなるひとは素晴らしいです。鼻に響きが集まっている証拠です。
もともと明るく張りのある子供の声を自然に伸ばすことがたいせつですね。
音が下がらなくなる発声練習
声の出るポジションを高くする
目と目の間から音が出るような感覚で歌うとよいです。そして音程が高くなればなるほど、声の出るポジションをおでこ、頭と次第に高くしてください。
なお「目をパッチリ開けましょう」「眉毛を上に上げましょう」「こめかみを開くように歌いましょう」などと声をかけると声の出るポジションが下がらなくなります。
低い声が出ない
頭声発声を気にしすぎて声が薄い場合は、生声(地声)を大切にさせることが、しっかりとした低い声が響くようになるための解消法です。
地声で歌うときのポイント
まずは、何も作っていない子どもの自然な声を出させましょう。しかしここで大事なことがあります。
●地声でも、長い時間歌ってつらくならないこと
●声は口から出るのではなく、鼻の上の辺りから出ることをイメージさせること
●低い声でも暗くならないこと。
発声指導の参考になった部分をピックアップしました。
今の僕の課題は、子供達が、本来の子どもらしい明るい声が出せるようにすること。そのポイントがいくつかみつかりました。頭声のきれいな声を出すことは比較的簡単です。でも、それでは弱々しく薄い声になります。
ポイントは、子どもらしい張りのある声を大切にして、それを鼻のあたりに集めて出すことかな。
あとは実践です。
卒団生がやってきた [幸せに生きる]
今日は新生合唱団の土曜練習がありました。今年度の合唱団、部員が集まりません。現在27名です。
最初は落ち込みましたが、今は、来てくれた子ども達を大切にし、このメンバーだからできることを楽しもうと思っています。
みんなやる気のある子たちばかりです。そして今日は、二,三年のジュニアも加わり、合唱団も何だか若返った雰囲気となりました。
今年は楽しむことを大切にしたいと思っています。
そこで、「アルプス一万尺」や「ハローハロー」といった歌遊びからスタートしました。新しい仲間とのかかわりを持てるような内容にしました。
下は2年生から上は6年生まで、ちょっとした大家族のような雰囲気です。
練習をしていると、突然、扉が開きました。大きい6人の影がみえます。
なんと卒団生が、練習にきてくれたのです。それも全員。まるで幻を見ているようでした。
彼女達、今日は部活もなく電話で連絡をとりあって学校に来てくれたというのです。それも差し入れまで持って来て。部員達も大喜びでした。本当に本当にうれしかったです。
彼女達のおかげで、今日の練習、すっごく楽しくいい練習になりました。
パート練習では、団員達に指導もしてくれました。
そして歌った「いのちの歌」では、涙が止まらなくなりました。
ここ数日、いろいろありました。僕の心の中にたまりにたまったものがありました。でも、今日の歌声で、そのたまったものが、一気に流れさったような気持ちになりました。
練習後、中学校の話をいろいろとしてくれました。先生の話、授業の話、部活の話。そして小学校での思い出。合唱団の練習のアドバイスもしてくれました。
本当にうれしい時間でした。僕はこんな時間を持ちたくて、合唱をやってるんだろうなと思いました。
彼女達のためにも、この合唱団のいのちを絶やさずに続けたいと思いました。心から感謝です。