「ハーモニー1」(座談)合唱指導の秘訣より [合唱]
合唱指導を基礎から勉強して行きます。
これからは、「勉強したことをこのブログで発信すること」もしていきたいと思っています。
合唱の世界に、前田美子先生というすごい方がいます。子供達の心を解放し、みるみる歌声を変えてしまいます。まるでマジックをみているようです。むさし野ジュニア合唱団「風」の指導者です。
その先生の合唱指導が収録された「小学生の合唱表現ハーモニー」というDVDがあります。
今までは、ただ見ているだけでしたが、この夏休みにもう一度見直していきたいと思っています。
参考となるポイントをメモしながら見ていくことにしました。
今日はそのメモを公開します。なお文責はすべて私ムッシュにあります。
前田美子の合唱指導より「ハーモニー1」
(座談)合唱指導の秘訣より
●問題点
自発性…子供自身が感じて楽しむ姿、どういうふうにしたらできるか。
部員が集まらない
練習時間の確保
子どもと交わる先生に余裕があること
自分自身が自然に親しむ機会をたくさん持ち、自分に余裕をもつようにする。
感動したことを子どもに伝えると、子どもも感動する。
教師側の感じる心が大切。
心に眠っているものを引き出す
●子どもの心をはじけさせる方法
前田先生は全体指導後、一人一人の声を聞くことをしている。
音楽嫌いだよって言われても、でも先生君のこと好きだよって答える。
子どもを恋人と思え
いい部分をため込んでいく。
子ども一人一人をファイリングして、子どものがんばりを記録している。
遊びを取り入れること(例春の小川を歌いながら、腹筋運動)
ねらい・・・子どもの遊んだときのうれしそうな顔が欲しい。遊びの時に自分を出す。
そこから歌の指導に入る。
具体的には
セッセッセッ シロクマのジェンカ ジャンケン列車など
子供自身が見つけた言葉や表現を大切にする。
子どもの持つ世界を大切にする。
変声の子供達には、自分の声の生きるところで歌わせる。
また、腹筋を使うように言う。
小さい子には、おいしいところを歌わせる。
下の声が出れば、上も出る。下が出る子はすばらしい。
●腹筋の大切さについて
息がどう保たれるか
どう有効に使われるか
フレーズを生かすには息しかない、息を保つには気持ちしかない。そこにメロディーがある。言葉がメロディーに乗っている。そうすると自然に音楽がうねる。
フレーズの頭が立ち上がるにはブレスが決まらないといけないし、しっかりと決まっていると最後まできちっと歌える。
それを音楽の中で、「子どもの世界の言葉」で話す。
●選曲のポイント
いろんなメニューに作り変えられる曲が好き。
エコーにするとおもしろい。例:大きな歌
音楽を動かし、遊ばせる。
最初は普通に歌わせる。曲を覚えるのが一番大事。その上での指導。
発想を柔らかくしたほうが、授業は楽しい。
発想を変える自分になっていく。
●新しいことをしても乗って来てくれない時は・・・?
それは、集団とつき合っているから。
集団と付き合ってもなおらない。
でも、10人だったら変われる。5人だったら変われる。
やっているうちに違う歌い方をする子は絶対出てくる。そこで、ちょっと違わない?というと子供達は気がつく。
●逆の言葉で歌わせる
楽しいと歌っているのに、楽しくないとか、悲しいと歌っているのに、悲しくないとか、そういう場合は逆を言えばいい。逆で歌わせる。
●集中力をつける方法
好きだよというメッセージを送る。
バリケードを作って授業を拒否した子・・・そのまんまにしておいた。教材が気に入ると出てくるようになる。
●合唱の魅力とは
楽譜以上のものが子どもはできる。
声は人格。だから魅力がある。
みんなで作り上げていくエネルギー、感動、感性の世界が好き。
子どもの発する感性を感じられる自分でいたい。
なるほど~とわかる部分もあるし、深くてまだ自分にはわからない部分もあります。
でも、あとでわかる時もあります。
今回感じたことは、まず自分の感性を大切にし、磨くことだと思いました。
ある程度余裕を持ち、やわらかい感性をもつこと。
合唱だけでなく、いろんな物にふれていることが大切だと思いました。
それは、自然であったり、美しい音楽であったり絵画であったり。
もっと大きな視点で合唱を見ていきたいと思いました。
自分自身豊かな心を持つこと。良さが見える自分でありたい。そんなことを思いました。
学びを少しずつ発信していきます。