美しい部分、醜い部分 [名言]
われわれは、人間の美しさ強さをありがたがるが、しかし、同時に人間の醜さや弱さもありがたがっていいのじゃないだろうか。武田 泰淳
人間の中には、美しい部分や強い部分もありますが、同時に醜い部分や弱い部分もあります。自分の中にも、この両面はあります。
今日は特に、自分の中の醜い部分や弱い部分を感じた一日でした。落ち込むばかりです。
でも、今日の名言は、そんな僕を救ってくれます。
美しいことが美しいとわかるためには、醜さが必要だし、強さが強さとわかるためには、弱さが必要です。
その両面があることを理解し、認めることで、美しさや強さは輝きをましていきます。
これは、光と陰の関係に似ているように思います。
光があれば、陰ができます。
陰の存在を認めることで、光はより輝きをまします。
今日の名言は、「ありがたがる」とさえ言っています。
光と陰の関係で考えると、陰のおかげで、すずしい思いができます。大地が乾くのをふせぐことができます。
自分の中に醜い部分や弱い部分があるおかげで、他人のそんな部分を認め、愛することもできます。
美しさと醜さが共存し、強さと弱さが共存してこそ、美しさも強さもさらに輝きを増すのだと思います。
更に、このことを理解しておくと、子供達の予想外の行動にも、腹がたちません。だって人間の中には美しい部分もあれば、醜い部分もあるんですから。そう考えると、子ども達がより愛おしくさえ感じられます。
言えることは、自分の中の醜さや弱さを認め許し、肯定し、更に愛すべき存在だと思えばいいのかもしれません。
その方が、幸せです。
まず自分が楽しむ! [授業]
授業をやっていて改めて思ったことがあります。それは、まず自分自身が楽しむこと、これが一番大切なことなんだなあってことです。
どんな良いことでも、義務感や、何がなんでも子どもを伸ばすんだ!!という思いに占められていると、苦しくなってしまいます。また、空気も重くなる。自分も楽しくありません。
それは、子どもに伝わり、重苦しい授業となってしまいます。
でも、自分自身が楽しんでいれば、その雰囲気は子供達にも伝わり、笑顔が増えていきます。
今日の音楽がそうでした。いつもと同じようなことをやっているのですが、心底、楽しもうという意識で挑んでいると、楽しくなってきました。音楽室が軽やかな空気に包まれました。
楽しそうにしている人には、温かいオーラが見えるようです。そして人々はそんな所に集まります。活気のあるお店がそうです。お金儲けしようと欲が見え見えのお店より、従業員が楽しそうに働いているお店の方が、人々は集まります。
お祭りもそうです。楽しもう!!とする人々のオーラが、たくさんの人たちを集めます。教室も同じでしょう。
まず、自分自身が楽しむこと。大切な原則を体で感じた日でした。
あいさつのできる子に育てたい [合唱]
今年の合唱団、朝のあいさつは、僕が率先し、あまり強い指導はしていませんでした。だって、朝早く起きて、来てくれるだけでありがたいと思っていましたから。
僕が「おはよう」と笑顔で出迎え、握手をしていました。
子供達は小さな声で「おはよう」と返してきます。
それはそれでよかったのですが、やはりあいさつのできる子に育てたいという思いもありました。そこで、子供達と相談しました。
子供達は、「やはり朝、元気があいさつがある方がいい」と言います。
「じゃあ、そうしよう!」ということになりました。
でも、具体的な方策が必要です。
こういう風に決めました。
まず、入り口で、「おはようございます。」と笑顔で言う。
入り口で6年生が、そのあいさつを判定する。
合格なら、笑顔で「おはようございます。」って返します。
基準は、笑顔と聞こえるような大きな声。
次がミソです。
不合格なら、「おしい!」と言うのです。
これなら、少しはショックも少ないでしょう。
しばらくこの方法でやってみます。
あいさつは基本です。
人に気持ちを伝える合唱団では、基本中の基本だと思います。
きちんとしたあいさつのできる子に育てていきたいです。
まず真似から始めよう! [授業]
昨日、すばらしい指導を見ました。
子ども達が生き生きとし、楽しんでいる様子がよくわかりました。
また、どんどんと変化していく様子もよくわかりました。
今日は、その時の様子を、映像や音声で何度も何度も見たり聞いたりしました。
こういう時に陥りがちなのは、このとおりやろうとして、できずに焦ってしまうこと。
そして、自分や子どもを責め、悪循環に陥ってしまうこと。よくあることです。
良い授業や実践を見た後には、よくこうなってしまいます。
では、どうしたら良いのでしょう。
それは、自分にできそうなことを一つ一つ真似していくこと。
名人芸で、その人しかできない実践というものがあります。
たとえば、僕が女性の声で発声のお手本を示すことはできません。
でも、真似できる部分もあります。
たとえば、導入での、子供達のウォーミングアップの活動。
発声でのアドバイス。
活動での場の変化。
テンポ感。
今日は自分に取り入れられそうなことを分析しながら、何度も何度もその実践を聞いていました。
まず真似から始まります。
僕が今まで変化成長できたのも、すばらしい先生方を真似してきたおかげ。
そして真似しきれない部分が、自分の個性です。
一つ一つ自分にできることを真似していって、子供達にとって良い指導者を目指していきたいです。
でも大前提として、大切な事は、自分自身が楽しんでやるって事。
これから自分はどう変化していくのでしょう。
そんなことを楽しみながら、取り組んでいきたいと思っています。