福井ソアーベ児童合唱団、最後の定期演奏会 第Ⅰ部 [合唱]
福井ソアーベ児童合唱団、最後の定期演奏会にやって来ました。
到着したのが午後4時50分ごろ。すでに列ができていました。
特集番組の撮影のため、テレビ局の人が来ていました。
待っている時、ブログを読んでくださっている団員の保護者の方が話しかけてくださいました。うれしかったです。
この日が来るのが楽しみであり、また来ないで欲しいという複雑な心境だというお話しをしました。
僕が合唱にのめり込んだのは、このソアーベ児童合唱団の影響です。坪口先生に憧れ、この合唱団のかもし出す雰囲気が大好きでした。本当に複雑な思いで、開場までの時間を待ちました。
5時半開場。入場開始の頃には、すでに会場をはみ出すほどの長だの列でした。
たくさんの知り合いや友人と出あいました。
僕をみつけて「温泉の先生・・・」と気づいてくれた団員の方もいました。うれしかったなあ。
いよいよステージが始まりました。団員のみなさんがよく見えるように、会場の前の方の真ん中に座りました。
いつもの「ゆかいに歩けば」が聞こえます。胸がドキドキします。
幕が上がりました。
そこに指揮者はいませんでした。当然のことながら坪口先生はいませんでした。
でも女先生のピアノ伴奏がみんなの歌声にとともにありました。
第Ⅰ部は愛唱歌でした。
最初の歌、「春の川で」では、指揮者がいないのに、明るく澄んだ歌声は、変わりませんでした。最初から涙が出そうになりました。
「空をみあげて」「こころ」「すてきな夢を」「サラス ポンダ」と続きます。本当に良い歌がたくさんあるなあと思いました。みんな軽やかに、さりげなく歌っています。
でも、胸にせまるものがありました。一人一人いろんな思いを持って歌っているんだろうなあと思いました。見覚えのある団員たち。みんな大きくなっていました。
小さな子ども達が登場しました。ここからがソアーベの真骨頂です。
かわいい振り付けで「シャベルでホイ」「ことりのうた」「幸せつくろう」「月火水木金土日のうた」と楽しいうたが続きます。
一人の小さな子が泣き出しました。普通なら、それで大騒ぎでしょう。でも、それを温かく包み、歌は続きます。それがソアーベなんです。
踊りが外れている子もいます。でも、それも舞台の一部。かえってそれが、ステージの楽しさと温かさを生み出しています。
僕が、ソアーベに惹かれるのは、そんな所です。いろんな子ども達がいるからこそ、素敵なステージになっているってことです。それだけ大きい自由な空間が保障されているのです。その中で子供達は伸び伸びと楽しんでいます。
そこに、坪口先生の広い度量を感じます。
やがて泣いていた子が、ステージに戻ってきました。その光景は歌に花を添えました。素敵な自然なドラマでした。その空間に、僕は坪口先生の存在を感じました。
そして、楽しみにしていた「わたしはリンゴ」です。
とても楽しみにしていました。
やはり、本物は、すごい!!さりげなく歌う団員たち。でも、何ともいえない味があるのです。胸がキューンとなります。そして、最後、元団員たちとの大合唱。僕も座りながら一緒に歌いました。本当にすばらしい大合唱でした。
顔がくずれる何人かの団員たち。僕も涙が出てきました。
坪口先生が会場全体を包み込んでいるようでした。
本当にすばらしい第Ⅰ部でした。(つづく)
PS.コンサートで歌われた「月火水木金土日のうた」がユーチューブにありました。懐かしい思いを起こさせる歌です。この曲をソアーベは軽やかで明るく澄んだ歌声で演奏してくれました。