お金を払ってでも受けたい授業か!? [授業]
最近、音楽の授業で意識していることがあります。それは、ズバリ。
お金を払ってでも受けたい授業か!?
僕の目標は、福井ソアーベ児童合唱団の坪口先生です。
坪口先生は、亡くなるまで、30年も合唱団を続けられました。
でも、ボランティアではなく、それで生活をしていました。
考えてみると、団員たちは、月謝を払って来ていたわけです。
すごいことだと思いませんか。歌を歌うのに、お金を払っているのです。そうまでして、来たくなるような時間と空間を提供していたわけです。
僕は学校の教師です。子供達がいて、当たり前の世界にいます。
でも、その当たり前の環境に安住していてはいけないと思っています。
授業が終わってから、あ~お金を払ってでもきたいなあと思えるほどの時間と空間を提供できたらいいな~と思っています。
特に最近、それを強く思っています。
幸いなことに僕は合唱団をやっています。これが僕をある意味鍛えてくれています。子供達が満足しなければ、団員の人数はだんだん少なくなっていきます。逆に満足すれば、だんだんと団員の人数は増えるはずです。
昨年は団員の数が急激にガクンと減りました。その時はショックでした。しかし、そのおかげで、僕の合唱団に対する考え方が大きく変わったような気がします。
当たり前でなく、感謝の気持ちが大きくなりました。
今年度は、長く続けた子がたくさん残ってくれました。本当にありがたいことだと思っています。
子供達にとって、魅力のある時間と空間を提供できるようになりたいと思っています。それは、技術的な部分もあるし、人間的な部分もあるでしょう。そのためには、一時間一時間が勝負です。
ここ数日、2つのクラスの音楽の授業をさせてもらいました。見ていた先生方は、「とっても楽しい授業でした。」って言ってくれました。その時に、「お金を払ってでも受けたいような授業でしたか?」って聞きたいと思いました。でも、まだ、そんなことを聞く勇気はありませんでした。
僕は授業を通して音楽の楽しさを伝えるエンターティナー。そんな気持ちで挑んでいます。まず自分自身が楽しむこと。その楽しさを子供達に広げていきたいと思っています。
授業は奥深いです。そしていろんな意味で楽しいです。