合唱団の指導を自分流に変えて、団員たちはどう思っているのか? [合唱]
合唱団の指導法を自分流に変えて、2週間以上が経ちました。
今まで自分の中には二人の自分がいて、迷いの指導をしていたことは、以前に書きました。そして、6年生とのミーティングを重ねた結果、自分流をスタートしたのが、10月26日のことです。
今、合唱団の雰囲気は、以前と比べ、ずいぶん変わりました。本当に子ども達が良く動いています。そして、僕自身も、学担時代のようにいろんなことを遠慮せず、ずばずば言っています。
挨拶は自分から先に大きな声ですること
笑顔をキープすること。
遅刻はしないこと。
どんどん動くこと
主にしつけの面ですが、特に6年生の団長・副団・書記の役員を中心に指導し、動いてもらっています。
今、子ども達は以前とは見違えるようにどんどん動き、挨拶もよくなってきています。
そんな今、子ども達はどう思っているのか知りたくなりました。しんどい思いをしているかもしれません。そこで休み時間に一人一人を呼び出し、個人面談をしてみました。
質問の内容はこうです。
方針を変えたが、この方針で今後やっていけそうか?
たしかに今、活気のあるいい雰囲気になっています。でも「無理があり、しんどいようなら、方針の変更もあり」と考えたのです。
何を言っても大丈夫。正直に言って欲しいことを伝え、質問に答えてもらいました。
まず5年生です。一人一人呼び出して個別に聞いてみました。するとみんなこう答えます。
「大丈夫です。」
途中から、こんな風に答える子が現れました。
「今の方が楽しい。」
えええ?厳しい今の雰囲気の方が楽しいだって・・・?
どうして?って聞いてみると、
今の方がみんなテンションが高くていい。という子や
今の方が、笑顔になれる。って言う子や
なぜだかわからないけど、楽しいって言う子や・・・
さまざまです。
そこで、途中から、「前と今とではどちらが楽しい」って質問も加えることにしました。
4年生、3年生に聞くと
圧倒的に「今の方が楽しくなった」って言います。
これは、6年生ががんばっているおかげです。
6年生は、さぞしんどい思いをしてるだろうなあと思いながら、6年生の面談に移りました。
すると、なんということでしょう。6年生もほとんどが
今の方が楽しい!と言います。
僕は遠慮なく指導しています。しかし、散々僕の注意を受けている団長・副団・書記までもがそう言います。
僕は彼女たちに厳しい要求をしています。
みんなより早く来ること
まず自分が大きな声で挨拶すること
まず自分が笑顔でいること
そしてそれを団員たちに指導すること
団員たちにどんどん声をかけること。
個別に直して欲しいことも言っています。
しかし、今厳しいけど、やりがいがあると言います。
驚きました。
さて、今日は2年生の子ども達に面談してみました。
以前より厳しい雰囲気に低学年の子ども達は大丈夫だろうか?
これも、心配なことでした。
ところが何ということでしょう。
これも、ほとんどの子が、今の方が楽しいと言うではありませんか。
本当に驚きの回答でした。
自分流を始めて2週間以上が過ぎました。人真似ではなく、本当に僕のやりたいようにやっています。それを楽しいと言ってくれたことに、驚きました。
同時に、とってもうれしい気持ちになりました。
どんどん自分を出していけばいいのだなと思いました。それが自然にその人独自の雰囲気を作り、その人独自の合唱団になっていくんだなと思います。学級経営と同じです。
自分流、進めていきます。これから、どんどん変化していくことでしょう。
これも、良い子供達と出会えたからです。心から感謝です。