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指導法を伝承していきたい [授業]

 今日、支援に出たクラスの授業が、たまたま体育の跳び箱でした。その時間に、担任の先生から、「跳び箱では、どんな指導法がありますか?」と聞かれました。
「じゃ、僕が指導しましょうか?」
というと、喜んで「お願いします」って言われました。

 そこで、跳べない子だけを残し、向山式跳び箱指導法をやりました。
10人ぐらい跳べない子がいたのですが、次々と跳べる様になりました。その様子をみて、担任の先生は、びっくりした表情で喜んでくれました。

 途中で指導を交代しました。すると、その先生もどんどん、子ども達を跳ばすことができるようになりました。とってもうれしそうでした。

「先生、今日はとってもいい勉強になりました!!」って言ってくれました。僕もとってもうれしかったです。

 これって、一つの技術です。知っていれば、その先生の財産になります。そして、跳び箱の跳べない子を救うことができます。

 しかし今、そういう技術の伝承がうまくいっているか、ということが気になっています。

 例えば、
 合唱指導しかり。
 国語の音読指導しかり。
 絵の指導法しかり。
 算数の指導法しかり。
 理科の指導法しかり。

 本当にたくさんのすばらしい指導技術があります。そして、その技術を知っているかいないかで、教育の成果は大きく違ってきます。
 
 若い先生が増えてきました。一年目は初任研がたくさんあり、十分な研修を受けています。しかし、逆に忙しすぎて、自主的な研修をやる余裕がないように見えます。

 僕が若手の時代は、逆にそういう研修が少なくて、先輩に教えてもらったり、身銭を切って、自主的に民間の研修会に出かけたりしました。

 目を輝かせ、わくわくしながら、自分の興味のある指導法をたくさん学んできました。そこで、理科が楽しくできる仮説実験授業や誰もが上手な絵を描けるようになるキミ子方式。その他、楽しい授業の数々を知りました。

 そしてそのクセは今も続いています。今だに、すばらしいと評判を聞いたところは、あつかましくも、どんどん出向いています。若いときの体験で、学び好きになってしまったようです。

 今と昔、どっちがいいんだろう?と思います。

 合唱も、たくさんの技術的な面があり、それを知ることで、歌声はどんどん変わっていき、子どもも教師もすばらしい体験ができます。そういう技術の伝承ができたらいいなあと思っています。

 そこで、先日、朝の職員朝礼で合唱団の練習予定表を渡し、
「合唱団や僕の授業はいつでも見学に来てください」と言いました。

 今自分にできることは、今まで学んできた指導技術を公開していき、知るチャンスを提供していくことだと思っています。

 しかし、どんな素晴らしい指導法も、それを求めないと自分のものにすることができません。今の先生はあまりにも忙しすぎます。

 子ども達や先生のためにも、僕が学んできたすばらしい指導法を少しでも伝承していけるようにつとめていきたいと思っています。(自然体でね。)


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