紙一重の差 [その他]
今日、卒業式の歌のピアノ伴奏のオーディションにお付き合いしました。
たくさんの子が立候補し、冬休み練習しました。そして今日、その腕前を披露したわけです。
一生に一度の小学校の卒業式の歌の伴奏。ピアノをやっている子にとっては晴れの舞台です。本当に甲乙つけがたく、すばらしい演奏ばかりでした。
でも、1人に決めなくてはいけません。
4人の先生が悩みに悩みました。
まず、正確に弾けているか。
楽譜どおりに弾けているか。
それでしぼられていきました。
でも、その上で残った子の中で選ぶ段階で、本当に悩みました。
本当に、それぞれが素晴らしい演奏だったからです。
でも、誰か1人に決めなくてはいけません。
誰が、卒業式の伴奏としてふさわしいのか。
それぞれが、それぞれの色を持って表現しています。
かなり長時間話し合いました。
これって、合唱コンクールの審査員も同じなのかもしれないなと思いました。
どちらもいい。優劣つけがたい。しかし、どちらかを選ばなくてはいけない。そうなると、選ぶのは、紙一重の差。何を基準とするのか。審査員の専門やもしかすると生きざままで絡んでくるかもしれません。また、ピアノに座っているときの雰囲気や見た目の印象も大切になってきます。
合唱のコンクールに当てはめて考えると、入場や退場の様子。立ち姿。そして審査員の専門もわかった上での準備が必要なのかもしれません。
そういえば、昨日の高校サッカーの決勝戦も紙一重の差でした。
どちらが勝っても不思議でない試合でした。
どちらのチームも、練習に練習を重ねていたことが試合を見ていてよくわかりました。お互いのチームのデータを研究しつくした戦いぶりでした。
すばらしいプレーの連続でした。
最後には、紙一重の差だったと思います。
紙一重の差。しかし紙一重が大きな結果の差につながるのです。勝負の世界は厳しいです。
だからこそ、紙一重の差を意識した日々を過ごしていきたいと自分自身を振り返り思いました。
どちらにしても、努力した6年生のたちの演奏に胸が熱くなる思いでした。
昨日の試合もそうでしたが、努力する人たちの姿は美しいです。すばらしい子ども達ばかりでした。