不器用の一心に勝る名人はない [名言]
今日、フェイスブックを見ていたら、林明輝『ラーメン食いてぇ!』をみつけました。知らない間に一気読みしてしまいました。
便利な時代になったものです。インターネットで漫画を読める時代になったんですね。
この漫画、内容も良かったのですが、すっごく心に惹かれた言葉がありました。
「不器用の一心に勝る名人はない」
「当代随一」と仰がれる宮大工の棟梁は、弟子を取る際、基準を定めているといいます。
それは、不器用なこと。
器用な人は、ある段階までは早く上達します。。
知らず知らず、仕事を甘くみて、楽をすることを覚えてしまいます。
大切な事は、成長の“伸びしろ”が大きいか小さいか、突き詰める技術が深いか浅いか・・・だそうです。
器用な人は器用に溺れやすい。
不器用の一心に勝る名人はない。
身体や手というもんは
言葉のようにはすぐにはしみこまんもんや。
覚えるにも時間がかかるが
手や身体に記憶させたことはそう簡単には忘れん。
僕は昔漫画家を目指していた時期がありました。
3人の仲間で、同人誌を作りました。
3人の中で、僕は一番へたくそで、不器用でした。
でも、10年以上書き続けました。
すると、そこそこ描けるようになりました。商業誌にイラストを依頼される程度のレベルにまでなりました。
気がつくと、そこまで続けていたのは僕だけでした。
才能あふれる二人のうち、一人は、おもちゃ会社に、もう一人は自衛隊に入っていました。
伸びしろでいくと、僕が一番大きかったのかもしれません。(でも、もうやめてしまいましたけど。)
合唱や指揮の世界にも通じるものがあるような気がします。
「千年の大建築」を手掛ける宮大工の世界では、要領や小手先など通じません。
同じように、合唱や指揮の世界も同じような気がします。
押さえること、やることは山ほどあります。学べば学ぶほど、それがよくわかります。
不器用の一心に勝る名人はない
この言葉に、ものすごく勇気をもらえました。
ただ真っすぐに、一心にやるだけです。