量質転化の法則 [授業]
昨日、久々に読んだ(聴いた)オーディオブックの中で、僕の腑に落ちる点がありましたので、書いて見ます。
「絶対達成マインド」のつくり方と言う本です。
絶対達成マインドのつくり方――科学的に自信をつける4つのステップ
- 作者: 横山 信弘
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/11/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
この本の中で、なるほど~~と思ったのは、以下の点です。
大切なのは、モチベーションではありません。
「モチベーションは100%必要ない」。本書の著者はそう断言します。
これは、今年の合唱団の指導を通して感じていたことです。
今までの僕は、練習に挑む際のやる気とかモチベーションが大切だと思っていました。
やる気のなさそうな態度だったら、注意していたりもしました。
しかし、今年の僕は、とにかくやる。
笑顔で、でもやることはどんどんやる。
こういう姿勢で練習に挑んでいました。
するとどうでしょう。日によって最初は乗り気でなさそうな子どもたちが、やっているうちに、どんどん乗ってくるという現象を何度も体験しました。
本作品の著者、横山信弘氏は、思考を「あたりまえ化」するだけで、
やりたいことを「絶対達成」できるようになるといいます。
その練習が当たり前になってきた頃、子どもたちが変わっていきました。歌声や歌う態度が、どんどん変わっていく現象を眼にしました。
とにかく量をやる。それが当たり前になるようになるまでやる。すると量が質を変えていきます。
どんな子どもたちも良くなりたい!成長したい!という気持ちはあります。しかし、日によって気持ちの浮き沈みはあるものです。おもしろくなさそうな顔をしているときだってあります。そんな時、お説教よりも、
笑顔で、でもやることはどんどんやる。
この方がずっといい!ということがわかりました。
そういえば、量質転化の法則というものがあります。
以下のように定義されています。
“量的な変化が質的な変化をもたらし、また質的な変化が量的な変化をもたらす。”
(三浦つとむ著「弁証法はどういう科学か」より引用)
わかりやすく言えば、
量をこなすにつれて、質が上がっていく。
質が上がれば、量をこなせるようになっていく。
という意味です。
プロ野球選手を例にしてみると・・・。
プロ野球選手は、最初から野球が上手かったわけではなく、
子供のころからハードな練習をこなして、ようやくプロになれた。
(量→質)
また、レベルがあがれば、最初はきつく感じたハードな練習量も、
難なくこなせるようになれる。(質→量)
これが量質転化です。
最近、僕の授業も少し変わってきました。おもしろくなさそうな顔をしていても、お説教ではなく・・・
笑顔で、でもやることはどんどんやる。
すると、いつの間にか、楽しそうな雰囲気になり、乗ってくるときもあります。
いくつになっても、学びはたくさんあります。奥が深いです。