仲良くするコツ [幸せに生きる]
合唱団の6年生に、みんなと仲良くするには、「ほどよい距離感」が大切だよ。というお話しをしました。その例として、僕のこんな体験をお話しました。
高校時代の話です。
あまり真面目ではない雰囲気のクラスメートが「遊びに来ないか」と言います。
そのクラスメートは下宿暮らしをしていました。
僕はうれしい顔をして、ひょこひょこついていきました。
4,5人の男子が、彼の部屋に集まっていました。
そのうち、一人が、これ見よがしにタバコを吸い始めました。
一人一人にどうや?とすすめだしました。
一人、また一人と吸い出しました。
僕のところにもお誘いが来ました。
その時です。なにやら廊下から足音が聞こえます。
まずい!!
と言って、彼は吸っているタバコをもみ消し、窓を開けました。
そして座布団などを使い、煙をばたばたと、外に追い出していました。
ガラガラ!!
「あんたら、何やってんの!!」
下宿のおばちゃんでした。
いや・・なにも・・・。
バレバレだったと思いました。
おばちゃんは、そう・・・と言ってそ知らぬ顔をして出て行きました。
そのこと以来、僕はそのクラスメートのお誘いに乗りませんでした。
何度か、「遊びにこないか」とか「遊びに行こう」と言われても、いろいろと理由をつけ、断りました。だって、一緒にいると、やることはだいたい想像できます。停学や退学になるのがいやだったからです。
しかし、まったくお付き合いをやめたかというと、そんなことはありませんでした。
ある部分で付き合いはありました。
それは、漫画です。
僕は漫画を読むのも描くのも大好きでした。そのクラスメートも、漫画が好きでした。描いた漫画を見せ合ったり、貸し借りをしたりしたお付き合いがありました。
つまり、漫画という限定で、距離感を持ってつきあっていたのです。
仲良くするということは、いつも同じである必要はない。
お互いの気持ちのいいことを接点にしたお付き合いでいい。
それが、仲良くするコツだよ。とお話しました。
彼女たちが人間関係の悩みの渦に入ったとき、何かの参考になれば・・・と思い、お話したことです。