一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方 [本]
言葉では立派なことを言うが、行動が伴わない。
子どもたちを見ていると、時々そんなことを目にします。
そんな時問題になるのが、「やる気」
この本は、そんなやる気と脳の関係性についてかかれています。
この本を読むことで、そんな子どもたちのことが理解できます。
著者は言います。やる気は身体の神経物質!
だからやる気には限界がある。
脳はやる気を節約しているのだ!!と・・・
なるほどなあと思います。そうであれば、子どもたちの行動は理解できます。
立派なことを言うのは、少しのやる気のエネルギーを使えば簡単にできます。
しかし、実際に行動となると、かなりの「やる気」のエネルギーを使うことになります。
さらに、それを継続するとなると、膨大な「やる気」のエネルギーを消耗します。
低学年の子どもたちは、何事もやる気満々です。しかし、ある瞬間、バタリと目がうつろになります。「やる気」のエネルギーを使い切ったのです。
高学年の子が、なかなか「やる気」を見せないのは、そんな限界点を知っているからかもしれません。「やる気」を小出しにすることで、細く長く活動しようとしているのかもしれません。
そんなことを知ると、子どもたちの行動も理解できます。
脳はやる気を節約しているのです。
そう言えば、僕自身もやらなければいけないことがあるのに、いざやろうとすると他の事(ギター。漫画。机周りの掃除など)をしてしまい、無駄な時間を過ごしたことがありました。これは、「やる気」が少なくてすむものを脳が選択した結果なのだそうです。
「やる気」をこういう脳科学的な視点で見ることで、根性論に陥るのを防ぐことができます。
期限付きのものは、「やる気」持続しやすいとのこと。
また、やっているうちに、「やる気」が出てくる場合もあります。
いつだって「やる気が出ない」のには極めて合理的な理由があります。そんなことを知ることで、指導の仕方も一味違ったものになっていくように思います。