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勉強になりました。清水雅彦先生の合唱講習会 [合唱]

  今日は、福井県合唱連盟主催の講習会へ行きました。

 講師は、清水雅彦氏。なんと僕の母校の大学をあれよあれよと強くし、全国レベルにしてしまった方です。(と言っても、その頃の僕は合唱にまったく興味がなく、少林寺拳法をやっていました。)

 どんな人か、とっても以前から興味がありました。
 
 行ってみて、本当の良かったです。
 清水先生は、大学の教授なので、硬いイメージがありました。でもぜんぜん違いました。若々しくエネルギッシュな方でした。すごい実践家でした。これならみんな上手になるなあと思いました。
 
 ラテン語の難しい歌でしたが、勉強になることがたくさんありました。たくさんのメモの中で、参考になる部分を記録していきます。

・フォルテの記号が出てきた場合、どこまでフォルテをキープするかをきちんと意識する。(途中で抜けていくこと多し)
・母音がイ→エに変化したとき、普通下がってしまう。だからあげる意識で発声する。
・母音が変わっても、響き・ピッチが変わらないことが大切。→母音唱は大切。
・音が下がったところは下がらない意識で歌う。
・指揮者は、後姿で音楽を感じさせること。
・清水先生は、暗譜で振っている。表情も明るく豊かであった。
・途中でわざと振るのをやめ、任せてみることもあるという。その方が効果的な場合もあるそう。
・フェルマータや休符にも音楽がある。
・同じ事が2回続くとき、聞く人は期待する。だから変える。
・朗読は有効。
・ユニゾン・二部・三部の部分はどうしてあるか。その理由を考えてみることで、音楽全体が見えてくることがある。
・クレッシェンドの技・・・「エー」や「オー」でクレッシェンドしているとき、発声を徐々に「ア」に変えていく。楽にしていくイメージ。すると効果的なクレッシェンドに聞こえる。
・PPは、隣の人には聞こえないけど、一番後ろに聞こえるように歌う。身長3cmほど高くして歌う。
・表現を作る場合は作為的に作る。→それが自然に思えるようにしていく。
・3連符は、真ん中の音を少し長めにすると、味が出る。
・強めたい音があるとき、時には、踏み込んで。リズミカルに歌いたいときはステップで歌う。→その後、そうしているつもりで歌う。
・楽譜に♯が増えていくことは、喜びが増すことを意味する。♭が減っていくことも同じ。
・伸ばしている音で決まる。ただ伸ばすのではなく、そこに気持ちを込めることで味がつく。視線も大切。

 音楽にどんどん味がついていきました。こうやって音楽が作られていくのだなあということを目の当たりにしました。

 とても感じたことがあります。それは、指導者の聞く耳。高い音楽性が大切だなあということです。

 僕の尊敬する合唱の先生から「いいものをたくさん聞いたらいいよ。」ということを聞いたことがあります。
 
 いいものを聞くと、良し悪しが少しずつわかってきます。そういう意味で、今日は、とても良い体験でした。

 合唱指導がうまくなるためには、耳を育て、感性を育て、どんどん自分をみがいていく必要があります。そんなことを感じた一日でした。


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