一生懸命生きていきたい [その他]
3月11日。またこの日がやってきました。
うちの学校では、14時46分。校内放送を聞いて、全校で黙祷しました。
あれからもう5年も経ちました。
しかし、あの時の記憶は、まだ鮮明です。
その当時、ぼくは4年生の担任をしていました。3階の教室にいました。
教室がぐらりと大きくゆれました。
天井から吊り下がった蛍光灯がぐらりと揺れました。気持ちのわるくなるような揺れでした。
その後に職員室に戻ると、先生方がみんなテレビを見ていました。
そこには、空中からうつされた映像が流れていました。
家が、次々と波に飲み込まれていきました。動いている車も、波に飲み込まれていきました。動いている車には、人が乗っているのです。しかし、波はただただ、車や家を飲み込んでいきます。とても現実の出来事には思えませんでした。
黙祷しながら、そんなことが鮮明に浮かんできました。
今日は、偶然にも、同じ教室で、現在の4年生とともに黙祷しました。
だから余計にあの当時のことを思い出しました。
胸が痛くなりました。
黙祷の後、ぼくは子どもたちに、こんなことを言いました。
あの地震でたくさんの人が亡くなりました。ちょうど君たちと同じような年の子も、たくさん亡くなりました。これから楽しいことがたくさんあったろうに、そんなことも経験せずに死んでしまいました。
だからこそ、生きているみんなは、そんな子どもたちの分も一生懸命生きていって欲しいなと思います。
先生も、一生懸命生きていきます。
今度また福島を訪れます。全国大会翌日には、以前行った福島県新地町で、またコンサートをさせていただきます。
僕たちにできることを精いっぱいしていきたいと思っています。