大きな指針 [合唱]
今朝、フェイスブックでみたある先生の言葉が心にズシーンと響きました。
僕が大変尊敬している先生の言葉です。
楽譜をちゃんと読み、そこに思いをのせ、それを技術で表現していくこと、
そして人としての成長につなげていくこと
これが、まさにNコンの夏練で目指したいことだと再確認しました。
今年は練習時間が短く、技術で表現していくことばかりにとらわれていました。
声作りをはじめ、立ち方や音程、呼吸、表情、口形、言葉など、押さえる事が山ほどあります。
しかし、抜け落ちていたことがありました。それは、思いをのせることです。
そして、一番大切なこと。それは、人としての成長につなげていくことです。
僕のNコン挑戦歴は、今回で10回目になります。夏休みの暑い中、なんで、なんでこんなことを続けてこられたのか・・・。
それは、子どもたちの成長を見るのがうれしかったからです。そして、そんな子どもたちを見て、自分自身の成長も感じられました。
しかし、初期の僕は、思いが先行し、楽譜や技術が後回しの状態でした。
今は、楽譜と思いと技術、三位一体のものだと思います。
楽譜をちゃんと読み、そこに思いをのせ、それを技術で表現していくこと、
そして人としての成長につなげていくこと
本当にずしんとくる指針です。
今日は、この言葉を意識した指導をしました。
今は表現に入っています。
その中で、楽譜や歌詞から読み取った思いを子どもたちに伝えていきました。
今年の課題曲「ぼくらのエコー」は、普通に歌ってしまうと、さーっと流れてしまいます。しかし、武田雅博先生の講座をうけて、とてもスケールの大きい曲だなあと感じていました。
このスケール感を出すためには、技術だけでなく、思いを伝える必要があります。特に後半に行けば行くほど、熱く強い思いや決意をこめた歌い方が必要です。
歌の中で、武田先生から学んだ熱き思いを話していきました。
そして更に、そんな思いが込められた歌の力についても話しました。
僕がかつて死のうと思っていたこと。そんな時に聞いたある6年生の歌声に涙が止まらなくなったこと。それから死んだつもりでもう一度生きてみようと思ったこと。
歌には、そんな力があるんだ!!
僕は歌によって救われました。
僕が合唱をはじめた原点です。
みんなもこの歌に、希望や決意の気持ちを込めて歌うことで、人に希望や勇気を与えることができるかもしれない。そんな歌をみんなでつくっていこうよ。
子どもたちは僕の話を静かに聞いてくれました。
歌に思いを込めるということは、その思いを自分のものとして理解していく必要があります。そんな中で、子どもたちは成長していきます。そんな成長した姿を見て、人は感動します。その感動した姿を見て、歌い手の子どもたちもまた感動します。そして、さらに成長していきます。
そんな世界を、この夏練でつくっていきたいです。
楽譜をちゃんと読み、そこに思いをのせ、それを技術で表現していくこと、
そして人としての成長につなげていくこと
大きな指針です。ありがとうございます。