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わすれてはいけません [幸せに生きる]

  今日は全校登校日でした。僕は、担任の先生が出張のクラスの補欠に出ました。

 全校集会のあと、2時間目は読み聞かせの時間でした。
 図書ボランティアの方が来てくださいました。

 読んだのは、「おかあさんのうた」というお話。紙芝居でした。
 
 戦争中のお話でした。 
 歌の大好きなお母さん。ところどころ歌が入ります。
 戦争中のお話ですが、知っている歌に心がなごみます。 
 しかし、避難した防空壕に爆弾が落ちました。最後には子どもを守って、おかあさんは死んでしまいます。
 切ないお話です。

 絵本が終わった後、読み聞かせの方のこんなお話が続きました。

 戦争中、わたしは三歳でした。
 三歳だったけど、覚えていることが二つあります。

 一つは、飛行機が飛んでくると、電球を黒い布で覆っていたことです。敵の飛行機にみつからないようにやっていたことですが、今でもはっきりと覚えています。

 もう一つは、父が夜、白い箱を叩いていたことです。
 その箱は、戦死した叔父の入った箱でした。
 白い箱でした。
 でもその箱には何も入っていませんでした。
 ただ、戦死したという紙切れだけが入った箱でした。
 それを父は、たたきつづけていました。
 そんな父に声をかけることができませんでした。

 戦争は無慈悲です。

 胸に迫るものがありました。実際に体験したお話だけに、聞いていて心が痛くなりました。

 僕は東日本大震災のことを思い出しました。次々と人が波に飲み込まれていく情景がありありと目に浮かんできました。たくさんの人がなくなりました。

 しかしそのずっと前に、日本は、戦争でたくさんの命をなくしているのです。その当時の人たちは、どれだけ心を痛めたことでしょう。

 戦争があって、たくさんの命がなくなったこと。わすれてはいけません。そして二度と繰り返してはいけません。そう強く思いました。

 最後に、お礼にと、音楽の時間に歌っていた「ふるさと」の二部合唱をアカペラでプレゼントしました。
 図書ボランティアの方、涙を流して喜んでくださいました。

 このふるさとがずっと続くこと。そして子どもたちが笑顔になれるような未来をつくるのが僕たちの仕事。

 子どもたちに、そんな未来をつくってください。そんなお話しをしました。

 今日は長崎に原爆が落とされた日。
 わすれてはいけません。


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