フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉 [本]
今日は、箱根駅伝で、青山学院大学を優勝に導いた監督が書いた以下の本をオーディオブックで聞きました。
フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉
- 作者: 原 晋
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2015/11/21
- メディア: 単行本
本の紹介を抜粋します。
2015年の正月まで、私は一部の熱心な駅伝ファン以外、誰も知らない無名の監督でした。さらに言えば、私の現役時代は箱根駅伝出場、オリンピック出場などという華々しい経歴は皆無。そんな私が、なぜ青学陸上競技部で結果を出せたのか。
それはきっと、営業マンとして実績を積み重ねる過程で、チームをつくり上げるにはなにが必要なのか、人を育てるとはどういうことなのかなど、たくさんのことを学んだからです。そして、それをスポーツの現場に持ち込めば成功するのではないかと思っていたのです。ダメダメだった私だからこそ、今までの常識にとらわれずに、陸上界の常識を打ち破ることができたのだと思います。
強いチームを作る秘訣を知りたくて読みました。
合唱の世界でも、
「この人が指導者になった学校は、必ず強くなる」ということがあります。
ブラスバンドの世界でもよく聞くことです。
僕はコンクール至上主義・勝利至上主義ではありません。
音楽は楽しむためにあるものだと思っています。
人を幸せにするものだと思っています。
奥の深い、すばらしいものだと思っています。
しかし、一方で、子どもたちはコンクールに出たい!そこで勝ちたい!という願いも持っています。子どもたちが望んでいる以上、それをかなえてあげるのが、指導者の責任だと最近感じています。
また、コンクールを通して、子どもたちは更なる奥深い世界や喜びをしるきっかけともなります。だから、僕はコンクールにも挑戦するし、こういう本もよく読みます。
たくさん参考になることがありました。
・「いちばんつらいときに明るくなれる人」がリーダーである/そもそも人間は明るい方がいい。
僕が訪ねた一流の合唱指導者も、明るい人ばかりでした。厳しい中にも華やかで明るいオーラを出す人が多かったように思います。
・常に物事を前向きにとらえ、それを言葉にして周りに伝えること。
どん底でも、チームが明るくなって奮い立つ空気を作れることがリーダーの条件。
本当にその通りだと思います。言うことは言う。しかし、前向きに捉えられるようなアドバイスができる指導者を何人も見ました。
・伸びる人間には覚悟がある
なんとしても結果を出すという強い覚悟をもち、自分はなんのために、ここにいるのかをはっきり認識していないと結果は出せない。
これも納得の行く言葉です。強い覚悟を持つこと。そのことで行動も変わっていきます。今の合唱団の6年生は、そういうタイプの子が集まっています。そして、一年間で、とても成長しました。
僕も、そういう覚悟を持つことで、より勉強もし、学ぶようになりました。苦手だった指揮も、毎日練習するようになりました。ずっと音楽を耳にするようになりました。苦手だった楽譜もよく見るようになりました。しかしまだまだ学び足りません。だから、学んでいきます。
そして、何よりも共感できたのが、人間力の向上に目を向けている点でした。
陸上を通して、社会に出ても通用する人間へと成長してもらうことを大切にしているというのです。
なぜなら、陸上競技の生活よりも、その後の生活の方がずっと長いからです。だからそこで培った力。協調性とか努力する力。向上心。成功体験などを、その後の人生に生かせるような人に育てることが大切だというのです。
僕も合唱を通して、人としての成長をしてもらうことを目指しています。
一生懸命練習することで、どんどん上手になっていきます。子どもたちは努力の大切さを体感していきます。
仲間と一つになって、一つの歌をつくりあげていきます。
一つの目標に向かって、ばらばらの人間が、自分の個性を生かしつつ、一つになっていく体験ができます。
僕は、合唱を通して、子どもたちを、成長させていきたいのだなあということを、自分の中で確認できました。
もともと音楽の素人からスタートした僕。
音楽家を目指すというより、音楽を通して、子どもたちを育てていきたいという姿勢で今まで来た様に思います。
合唱はやればやるほど奥深いものです。そんな限りのない奥深い世界を探求していくことで、自分自身の成長を促すこともできます。
まだまだ成長させていきたい。自分も子どもたちも。そんなことを思いました。
何度も読み返し、自分の指導に生かしていきたいと思っています。
開脚4週間プログラム、20日目終了