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Nコンの中止について、一指導教師として思うこと [合唱]

Nコンの中止が一昨日発表されました。
そのことについて、一指導教師として今日は書いてみます。

覚悟はしていたものの、ショックでした。
Nコンは僕にとって、あこがれであり、育ての親であり、大きな目標だったからです。

あこがれ
高校球児が甲子園を目指すように
わたしたちにとって、Nコンは、強烈なあこがれです。
しびれるような気持になる存在です。
NHKホールは、私たちにとって甲子園球場と同じです。
毎年訪れる大きな大きな目標でした。

育ての親
僕は、Nコンによって育てられました。
数えると、Nコン連続出場13回。
コンクールに出ることを通して、僕も子供達も成長していきました。
そして毎年、強烈な熱い思い出を残すことができました。
歌声と同時に、心の成長も促してくれました。

そんなNコン中止の発表です。
子どもたちには、大きな喪失感があるかもしれません。

しかし、コロナの状況の今それは的確な判断だと思います。

原点に戻ること
子どもたちの命を考えると、それは、賢明な判断です。

さて、今の僕はいろんな意味で原点に戻って考えています。
合唱をやる原点
音楽をする原点
生きる原点
当たり前にやってきたことを原点に戻って考えています。
すると、意味があることやないことが見えてくるからです。

僕が生きる原点は、しあわせです。
まず自分のしあわせ。そしてみんなのしあわせ
この原点は、僕にとって揺るぎないものです。

では、しあわせはどうしたら生まれるか。
いろんな考えがあると思いますが、僕の場合は
楽しさと成長です。

それは僕の生き方であり、僕が合唱団で目指す目的でもあります。
それを実現するために、僕たちはNコンに挑戦し続けてきたのです。
Nコンは、楽しさと成長という目的を実現するための目標だったのです。

しかし今、その目標はなくなりました。
だから今は、その上の目的に戻るときだと思っています。
それは、楽しさと成長
今できることで、これを実現していきたい。
子供達に目標を与えたい。
そう思っています。

本来は、お互いの息づかいを感じ、一つの空間で一つのものを作りあげる喜びをみんなで感じたい。それが合唱の醍醐味です。
しかし、それは今の状況で、それははできない。

何も行動しないままでは、合唱の火は消えてしまう。
だから今はできることをみつけ、必死で行動していくしかない。
今の僕に思いつくのは、オンラインによる指導です。

そうやって生まれたのが、「うちで踊ろう」であり、数日前にアップした「いつくしみ深い」です。






しあわせに向かって

楽しさと成長。
目的はぶれません。

オンラインでは、個の練習になります。
だから、それが個にならないように、感想を返し、その個(子)につなげます
そして、個と個を映像でつなげる
更に、その映像を社会につなげる
つながることで、ストーリーが生まれてきます。
そのストーリーが、私たちに成長と楽しさをもたらすのではないか
そう期待しています。
今は、つなげることが僕の役割かなと思っています。

ピンチはチャンス。
 コンクールがなくてもみんなが成長し、音楽が楽しい。ずっと歌い続けようと思える活動が大切だと思っています。
 だから個で練習する子どもたちにも、自分自身で考えてほしいです。どんな練習方法が楽しいのか成長につながっていくのか。今、自分でできることを考えたり、工夫したりすることが大切だと思います。それは必ず未来に生かされます。

大変な時ほど、成長のチャンス。
今はそう考えています。
そして、大変な時にこそ、音楽は人の心を豊かに、幸せにするものです

コロナ後にみんながさらに大きな光となって輝けるように子どもたちと共に知恵と工夫を凝らし楽しさと成長という目的を実現していきたいと思っています。

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