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奇跡を生んだ歌「Gifts」  [合唱]

  毎日ユーチューブに一曲ずつアップしています。 
    今日は「Gifts」 Nコン中学校の課題曲です。
 実はこれ、奇跡を生んだ歌なんです。

 うちの市の小中学校には、合唱部がありません。
 正確には、数年前に一校だけありました。
 僕の前任校です。しかし、僕の異動と共に、合唱団はなくなりました。
 そんな中、合唱を続けたい子がたくさんいました。僕はそんな子どもたちの受け皿として、外部にコマツHAPPYMELODY児童合唱団という合唱団をつくりました。
 そしてNコンに出たい子どもたちを応援してきました。

 やがて、子どもたちは中学生になりました。
 中学生になってもNコンに出たい!!!子どもたちはそんな強い願いを持っていました。
 しかし、市内の中学校には合唱部がありません。

 いろんな人に相談しました。出場は無理だろう。そんな意見が大勢でした。
 Nコン出場には校長先生のハンコが必要です。そのハンコをどうやってもらうのか。
 顧問の先生はいません。責任は誰がとるのか・・・。      

 そんな時、保護者のみなさんが動きました。
 「責任は全て保護者にあります」という同意書を持って、学校へ行きました。
、そして、お母さん方で、ハンコをもらってきたのです。合同出場でしたので、なんと二校分のハンコを。
 ハンコをいただいたと聞いたとき、飛び跳ねて喜んだこと、今でも覚えています。

 小松市から初、二校合同でNコン中学校の部に出場したのです。
 その時歌ったのが、この「Gifts」です。
 僕は小学校の教師なので、指揮者として出られません。コンクールの時は、この映像のように、自分達だけで歌いました。

 僕は演奏を聞きながら、涙が止まりませんでした。
 今までの乗り越えてきたたくさんのことが思い出されました。
 また、Nコンは二校までしか合同で出られません。あと一校の子どもたちが、客席で応援してみていたのです。
 そんないろんな思いが、自分の中で交錯し、涙が止まりませんでした。
 合唱部のない中学校で、Nコン二校合同出場を成し遂げたというのは、奇跡です。
「Gifts」は、そんな奇跡を成し遂げた歌なのです。
 この映像は、中学生みんなで歌ったものです。もしよろしければ、聞いてください。





 たしかに現場は年々大変になってきています。
 しかし、合唱で輝きたいという子もたくさんいると思います。そんな意味で、僕たちの奇跡が、たくさんの人に希望を与えることができればと思っています。
【追加】
「外部の指導者でも指揮をふれる」とNコンの規定が、変わりました。今後、僕たちのような形で出場する事例が多くなってくるように思います。これからも、合唱を続けたい人たちの応援団として、がんばっていきます。

強く願い、行動し続ければ、奇跡は実現します


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