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49日 [言葉は言霊]

 今日は、父の49日でした。本当に早いものです。
  父が亡くなったのが遠い昔のようです。年度変わりし、全然生活が違うからでしょうか。
  たくさんの人が来ました。

 お坊さんが来るまでの間、ビデオを見てもらいました。昨年度の子供達の「千の風になって」の合唱です。たまたま今日来られた方のお孫さんも映像に映っていました。美しい歌声。その場がしーんとし、違う空気になりました。歌声に聞きいる皆さん。父もどこかで見ていたでしょう。本当にいい供養になったと思います。

 父は、僕が教師になるのを楽しみにしていました。応援してくれました。父をかわいがっていた祖父が教師をしていました。大好きな祖父のようになってほしかったのかもしれません。また、文学青年として生きていきたかった夢が破れ、その願いを僕に託したのかもしれません。

  僕の教え子たちの歌声は、僕が教師になることを願っていた父にとってうれしい供養になったと思います。

  今日、一羽のツバメが何度も家の中に入ったり出たりしていました。父だったのかもしれません。今日であの世へ旅だった父。今までありがとう。さようなら。


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先祖とのつながり [言葉は言霊]

 今回の父の葬儀で、おじさんやおばさんにいろんな話しを聞きました。初代からの家の歴史をこと細かに聞きました。そして見えたことがあります。それは今の自分が、先祖の影響を大きく受けているということ。

 明治・大正・昭和という激動の時代の中で生きてきた曽祖父、祖父、そして父。時代に流されることから生まれる苦しみや葛藤。その中で生まれた親子、兄弟同士の関係。そこから生じる家の雰囲気。それが家風となり、次の世代に引き継がれていく。それが今の自分の性格に大きく影響しているということがわかりました。

 時代流れに奔流されてきました。その中でその現状を受け入れ、乗り越えてた父。苦しかったろうと思います。また祖父も苦しかった。父の本をまとめていく中でそれはより一層、鮮烈に見えてくるだろうと思います。
 ただ言えることは、今の自分は先祖と大いにつながっているということ。大きな流れの結果なのです。それをどう理解し、受け入れるか。そして消化することで、これからをどう生きていくかが見えてくるような気がします。それは、きっと幸せにつながっていく生き方なのでしょう。

 そのために、まず父の一生、生きざまを本にします。父の残した言葉(言霊)をたよりに。言葉は言霊。必ず出版します。


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たくさんの感動 [言葉は言霊]

 葬儀がようやく終わりました。正直、大変でした。たくさんの人の中でのあわただしい時間。非日常の怒涛のような世界でした。

  しかし、たくさんの感動を得ました。まず御世話になった葬儀場のスタッフの人たちの仕事に対する姿勢、これに感動しました。死んだ父や僕たちに対する心からの真心を感じました。あえて名前を出します。「紫雲閣」という葬儀場です。本当に誠心誠意。仕事抜きの真心を感じました。若いスタッフばかりです。高い志の元で仕事をされていることを強く感じました。同じ仕事をするのでも、志次第で変わります。単に形だけの真心ではなく、思いのこもった真心は本物です。その本物を感じました。

  式の演出も心憎かったです。写真を元に映像を作ってくれました。事前に一度。お通夜の時に一度。そして葬儀の時に一度、合計3回流れました。3度とも感動して泣いてしまいました。
 俳句仲間が弔句を読んでくれました。感動しました。式の途中にうちの子が「じいちゃんへ」とメッセージを読みました。泣きながら読む姿に、また感動しました。お棺の中の父の周りを一人ひとりのお花でいっぱいにしていきました。最期だと思うとまた切なくそしてまた感動しました。そんな流れの中で、何度泣いたことでしょう。

 たくさんの人が来てくれました。子供達や保護者のみなさんもたくさん来てくれました。本当に驚き、そしてうれしかったです。
 感動的な式でした。感謝の気持でいっぱいです。

 あまり寝ていません。よくもったものだと思います。
 しかし、普段得られない体験ができたことは確かです。父はにぎやかにおくってもらい、満足したことでしょう。そして、ぼくはこれからより強く生きていきます。


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葬儀での挨拶 [言葉は言霊]

葬儀での挨拶を考えました

 本日はお忙しいところを亡き父の葬儀にお集まり下さいまして、まことにありがとうございました。

 父は昨年末に肺炎を患い、入院しました。一時は、病状もよくなり、「家に帰りたい」と口癖のように申しておりました。つらい入院生活も良く我慢しておりましたのは、真面目だけがとりえだった、父の生き方そのものであったと思っています。
 ひたすら回復を祈っておりましたが、その甲斐も無く3月10日に永眠をいたしました。

 父の入院中、僕は、父の昔からの文章を少しずつ読んでいきました。高校時代から、父は俳句を愛し続けました。文学を愛し続けました。純粋な父でした。不器用な父でした。しかし一途な父でした。そんな父のことをたくさんの人が愛してくれていました。そんなことを父の書いた文章や今までのことで強く感じています。
 
 さて、自宅には父の書き溜めた膨大な文章が残っています。その文章から一冊の本を作りたいと考えています。
 父が魂を込めた文章を本にすることで、父は永遠に生きるのではないかと思うのです。そしてそれが一番の供養だと考えています。完成しましたら、ぜひご覧になっていただけるとうれしいです。
そしてぜひ、その本の父の言葉を聴いてあげてください。

 最期に、どうか皆様、未熟な私どもに、今後とも亡き父同様にご支援を賜りますようお願い申し上げます。故人が生前に賜りましたご厚情に改めて御礼申し上げますとともに、今後も変わらぬ ご指導をお願い申し上げまして、私からのご挨拶とさせて頂きます。

本日はまことにありがとうございました。 

 父のためにたくさんの方が動いてくれています。心から感謝です。


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父の最期 [言葉は言霊]

 昨晩、父が亡くなりました。息をぜいぜいさせながら、肩で息をし、あごで息をし、その間隔がだんだん長くなり、最後は息が止まりました。苦しみからやっと解放されたように、しずかに息をひきとりました。
 覚悟はしていたものの、涙がとまりませんでした。午後10時48分。家族、兄弟に看取られた幸せな最期だったと思います。享年76歳でした。

  俳句を愛し続けました。文学を愛し続けました。そしてたくさんの人に愛されました。今は穏やかな寝顔。やっと自宅に帰れました。

  長い間、たくさんの人を支えてくれました。心からご苦労様。ありがとうと言いたいです。明日はお通夜。父が喜ぶ夜にしたいです。


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