全国レベルの合唱団訪問・授業編1 [合唱]
午後は、全国レベルの合唱団の学校を訪問しました。
この学校の歌声、東京のNHKホール全国コンクールの生で何度も聞きました。そのたびに、胸に熱いものがこみ上げてきました。
指導者の先生、どんな指導をされているんだろう。昨年からの希望でしたが、とうとう実現しました。
児童数約700名。大きな学校でした。
校長室には、栄光の歴史を物語るNコンの楯が飾られていました。
5,6限の音楽の授業と放課後の合唱団の指導(約1時間)を見せていただきました。
本当に、感動的な学校訪問でした。「合唱っていいなあ」と叫びたくなるようなステキな体験でした。
うまく記録をまとめれらるかわかりませんが、感じたことわかったことなどを中心にまとめていきます。
5限目は5年生の音楽の授業でした。
とても静かで規律のある雰囲気でした。高学年の音楽の授業というとしらけた感じか、おふざけムードがあるものですが、そんなものはまったくありませんでした。
指導者の先生、常に笑顔でした。
最初に、忘れ物チェック。
笑顔で注意されていました。
黒板に歌詞カードが大きく貼ってありました。
初めての歌らしく、少しずつ歌っていきました。
歌ったフレーズは、歌詞を隠しもう一度歌う。
そして、次のフレーズに進み歌詞を見て歌う。
歌ったフレーズは、また歌詞を隠しもう一度歌う。
そうやって歌い進めていました。
その後、楽譜を配っていました。
座って楽譜を見ながら2回歌いました。
その後立って楽譜を見ずに歌います。(歌詞を忘れた子は座っていきました。)
再度、「今度は楽譜を見て歌って」と歌います。
そうやって、何度も歌う工夫をされていました。
その間、先生、一人一人の様子を見ています。
時々、子供達の所へ行き、笑顔で「大丈夫?」と問いかけます。
その子は、しっかりと歌いだします。
先生は常に笑顔です。
あとで聞いたことですが、
「注意する時は、笑顔」とおっしゃっていました。
伝わればいいのです。どうせなら、笑顔の方が、自分も相手も気持ちいいです。
でも僕はついついこわい顔で注意してしまいます。
真似したいなあと思いました。
三部で歌う部分の指導。
ソプラノ・メゾ・アルトと全部指導されました。
そこで、すごいと思ったのが、それぞれの音譜を掲示していたこと。
教科書だけですますのではなく、手書きの音譜をカードにし、黒板に掲示していました。
音譜の色を変えています。、
ソプラノがピンク
メゾが黄色
アルトが青
その後、ピンクと黄色と青のカードを出してきました。
先生がピンクのカードを出すと、ソプラノを歌いだします。
黄色のカードを出すとメゾ。青のカードをではアルト。
こんな風にカードと音譜がリンクしているのです。
とってもわかりやすいです。
その後、四人一組でグループ活動が始まります。
それぞれのグループが上の三種類のカードを持っています。
一人がカードを出す先生役、残りの子が歌う。それを順番でやります。
グループ活動、活気付きます。みんな楽しそうです。何度も三つのパートを歌うことになります。
先生は、いろんな班の歌声を聞いて回っています。
その後、四人一組ごとに出されたカードのパートを歌っていきます。
そして、3グループ(4人×3グループ=12人)でハモってみます。
うまくはもれたところ、そうでない所など様々でしたが、すごいことをやっています。
この授業、子供達、「三部合唱に挑戦!」とめあてがはっきりしていました。
さらに、授業形態も 全体指導、グループ別と様々なバリエーションがあり、退屈しません。
結果として、いろんなバリエーションと変化で、この三部のパートを何度も歌ったことになります。
あとで先生に伺うと、授業や合唱指導すべてにわたって、全体・グループ・個人を意識されているそうです。
授業の組み立てのすごさを感じました。
そして、まるで子供達と関係がうまくいっている学担が指導しているような雰囲気の授業でした。(そんな雰囲気。子供達がよく歌い、スムーズによく動いていました)
今日はここまで
いい授業と言うのはどんな分野でも、共通項があるのですね。
音楽もしかり。
学ぶ雰囲気を大切にしていらっしゃるのですね。
by し〜さん (2011-06-19 09:07)
し〜さんさん、ありがとうございます。
「いい授業と言うのはどんな分野でも、共通項があるのですね。」
本当にその通りだと思います。
ですから、一つのことを追求していけば、他も大きく広がるという予感があります。
僕が今合唱や音楽にのめりこんでいるもの、そんな理由です。
by ムッシュ (2011-06-19 20:01)