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奥が深いクレッシェンドと自然なデクレッシェンドの話 [合唱]

 歌には、ここで盛り上げるぞ~というクレッシェンドの部分があります。(<こんな形をした横に長い記号)
 辞書には、こう書いてあります。(感動・勢いなどの)盛り上がり,高まり; 最高潮.
 ここがきまるとかっこいいのです。

 今日勉強になったことがあります。それは、クレッシェンドを、盛り上げようと最初から大きな声を出してしまっては盛り上がらないってことです。最初でエネルギーを使い果たして、後半持たないのです。

 でも、子供達、ついついここは山だからと大きな声で盛り上げようって気持ちがあるんですね。最初からワ~~~と行きます。でもそこをぐっと押さえる。エネルギーをためといて、最後の方でお腹から出す。コツは手をギューッと握る。隣同士手を握り合ってギューッとやっても効果的です。するととってもかっこいいクレッシェンドになりました。

 最後になるにしたがって盛り上がっていくと、本当に気持ちのいいこと!!
思わず「かっこいい~~」
と叫んでしまいました。

 クレッシェンドはマラソンとよく似ています。
 最初から飛ばして走ると、後半勢いが落ちていきます。最初セーブしておいて、後半残しておいたエネルギーで、スピードを上げ、一気にゴールへ!!感動!!

 映画もそうですね。僕の大好きなロッキーは、最初落ちぶれた静かな雰囲気から始まり、最後は「エイドリア~~ン」ってエンディング!!感動!!
 クレッシェンドって、奥が深いです。

 逆にデクレッシェンド(>こんな形で横に長い記号)は、少し簡単です。これはソアーベの坪口先生から教えていただいた秘策なのですが、書いてしまいます。

 最初からワ~~~と行ってしまうのです。すると、子供達のエネルギーがなくなっていき、自然にデクレッシェンドになるというのです。
 実際やってみるとそうなります。本当にデクレッシェンドは自然でおもしろいです。

 奥が深いクレッシェンドと自然なデクレッシェンドの話でした。


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shira

 ああ、私も高校か中学の時に似たような話を指揮の先生から聞きました。クレッシェンドもデクレッシェンドも2本の直線で書いてあるけど、あれはラッパのような曲線にすべきものだと。クレッシェンドは加速度的に後に行く程急速に大きくするし、デクレッシェンドはその逆に小さくなってから引っ張ると。
 大学の合唱団ではクレッシェンドとデクレッシェンドは「松葉」と呼ばれてましたね。松の葉っぱに似てるということで。
by shira (2011-07-17 00:26) 

ムッシュ

shiraさんのコメントは、更に僕の記事をわかりやすく、広げてくれます。
「クレッシェンドもデクレッシェンドも2本の直線で書いてあるけど、あれはラッパのような曲線にすべきものだと。クレッシェンドは加速度的に後に行く程急速に大きくするし、デクレッシェンドはその逆に小さくなってから引っ張ると。」
とても参考になります。いつもありがとうございます。

by ムッシュ (2011-07-17 12:26) 

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