「福」に憑かれた男 人生を豊かに変える3つの習慣 [本]
以前購入したオーディオブックです。
久々に聞いてみて、心に残るところがたくさんありました。
「福」に憑かれた男
- 喜多川泰
- 定価:1500円
内容紹介
◆突然他界した父親に代わり、実家の長船堂(おさふねどう)書店という本屋を継いだ松尾秀三。
◆いくら奮闘しても経営はまったく軌道に乗らず、ついに長船堂書店は閉店の危機を迎える。
◆そんな秀三にもたらされる成功につながる数々の教え。
◆物語を読み進めるにつれ、働くことの意味、生きる目的が見つかる本。
◆人生になぜ逆境が訪れるのか、本当に豊かに生きるために人は何をすべきで、何を学ぶべきなのか。◆この物語には、逆境を乗り越え、願いを実現するために知るべき「ヒミツ」が記されている――。
一番心に残ったのは、
夢には2種類あるんだ。達成すればするほど不安になる夢、例えば「大きな家を建てる」「ある特定の職業につく」しかし、それは本当の夢でない。
これは、わかるような気がします。欲しいものが手に入ってもうれしくない場合があります。うれしいのは手に入った一瞬です。そのあとは、うれしさも減退して行き、かえって不安な気持ちになること、自分にもありました。
すべては、本当の夢を実現するための手段でしかないのです。
「どうしても達成したい夢がある。そのためには、大きな家が必要だ。」というように。
〇〇が手に入れば成功!だと思っているが、達成すれば不安になる夢がある。
たとえば合唱に例えると、金賞をとれば成功!ではないのです。達成すれば、まだまだ足りない部分が見え、かえって不安になるような気がします。
大金持ちでも不安な気持ちでいる人と同じです。
そしてこう続きます。
「自分の人生を使って、あなたは何をしたいのですか?」
主人公は気がつきます。
「そう、僕は本を売りたいのではない。僕が出会った人の人生を応援したいんだ。」
僕の場合はなんだろう?考えました。
「僕は、全国レベルの合唱団を作りたいんじゃない。それよりも僕が出会った人たちと幸せな時間を共有したいんだ。」
そう思いました。
ぼくが合唱にのめりこんで行ったきっかけは、福井ソアーベ児童合唱団との出会いです。その練習場は、まるで温泉につかっているような温かい空間でした。そしてその後、数々のすばらしい合唱団との出会いがありました。
どの合唱団も、すばらしい歌声と同時に、すばらしい空間をつくりあげていました。そこにいるだけで心地よい空間。ある時は涙が出そうになるような感動に包まれた空間。ある時はこころ躍るような楽しい空間でした。そんな幸せな空間。つながりを持ちたいんだなと思いました。
僕は、合唱ということを通して、そんな幸せな時間をみんなで持ちたいのです。
〇〇が手に入れば、成功!ではなく、今満たされていて幸せという積み重ねの結果、もたらされるのが、成功!という部分がありました。
深く共感しました。合唱団活動に例えると、とても楽しかった昨日の練習。そんな時間を積み重ねていくことが、成功につながっていくんだろうなあと思いました。
他人と比較して幸せかどうかを考える人は、いつまでたっても幸せになれません。たとえお金持ちではなくても、心満たされた人生を送られている人がたくさんいます。そんな人こそ真の成功者といえるのではないでしょうか。
人生を使って何をしようと思っているか?
常にこの部分を大切に意識していきたいと思いました。
いい本です。おすすめです。
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