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ストレスに負けない三つの感覚 [本]

 私たちは日々、ストレスにさらされています。今の時代はストレスがだんだん大きくなっているような気がします。そんなストレスに負けない三つの感覚があるというのです。

 今月の致知3月号の「ストレスに負けない生き方」筑波大学大学院医学系・教授松崎一葉さんの記事から、その三つの感覚を紹介します。

 医療社会学者のアーロン・アントノフスキーがユダヤの強制収容所から生還した人たちの健康調査を継続的に行ったところ、一部の人たちはとても長生きをし、その人たちは共通して次の3つの特性を持っていたと報告しました。

ストレスに負けない三つの感覚
1.有意味感
 つらいこと、面白みを感じられないことに対しても、意味を見出せる感覚。明日ガス室に送られるかもしれない中でも、自暴自棄にならずに、きょうの労働に精をだせること。

 すべてのことに意味がある。それを見出すことにより、トイレ掃除や走ること、あいさつなど、ストレスでなくなっていきます。だたやるのではなく、意味を見出せる感覚。大切だと思います。そのためには、日常のことについて、何のためにやるのか、常に見直し、意識する必要を感じます。

2.全体把握感
 先を見通す力。つらいことに直面すると、人は一生それが続くように感じてしまいますが、「ひとまず夜がくればこの過酷な労働も終わりだ」とか、「いつかは戦争が終わって開放されることもあるだろう」と思えること。
 先を見て、心の段取りがとれること。先を見通すことが必要。

 「朝の来ない夜はない」という言葉が示すように、一生続くわけではない。先が見通せると、そう思えます。そのためには長いスパンで物をみること。スケジュール帳により、そのスパンが持てるような気がしています。そして、そのことで、今なにをしたらいいのかも見えてきます。

3.経験的処理可能感
 初めて手がける仕事でも、過去の経験からこの程度まではできるはず、でもその先は未知ゾーンだと冷静に読める。ただ、その未知ゾーンも、あのときの仕事の経験を応用すればできるかなとか、と把握できる感覚。

 避けて通るのではなく、いろんな経験を積み重ねていくことの大切さがわかります。そして、ただ重ねるのではなく、その中での成功体験を見つけ出し、自己評価を高めていくことが大切だと思います。失敗に終わった事柄でも、全部失敗だったわけではありません。その中での成功した部分を認め、自分でほめていく。そして、失敗部分は反省し、次につなげることにより、その経験は学びへとなります。そんな意識した繰り返しが経験的処理可能感を高めていくことにつながっていくと思います。

 これらの三つの感覚はSOCと呼ばれ、一般的にストレス対処能力を測る物差しとされていますが、簡単に言ってしまえば「きっとうまくいくに違いない」という情緒的余裕と経験に基づく楽観性ではないかと思います。

 ソアーベ合唱団の坪口先生は、「落ち込むようなことはない」とおっしゃっていました。それは、きっとSOCが高いのだと思います。
 なんとかなるという楽観性。それが体全体から氣として伝わってきます。だから、一緒にいて、楽な気持ちになるのだと思います。

 では、このSOCを高めるにはどうしたらよいでしょうか。

 基本的に人間のSOCは幼少期の経験が大きく影響します。要するに愛されて、共感されながら育ったかどうか、ということです。

 また、母親に限らず、周りの人に助けられた経験も大切です。そういう経験があると、その後の人生で窮地に追い込まれたとき、自分の人生はここで破綻することはない、というある種の楽観性を身につけることができます。

 ここで、最近読んでいる明橋大二さんの本の考え方につながってきます。明橋さんは、「10歳までは徹底的に甘えさせる。そうすることで、子どもはいい子に育つ」とその著書の中で書いています。おそらくそのことで、SOCが高くなり、自己評価も高くなり、ストレスも乗り切っていけるのでしょう。

 自分自身SOCが高いわけではありません。むしろ低い方だと思います。だからこそ、自分で自分を認め、大いにほめ、少しずつSOCを高めていきたいと思っています。


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