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夢の一夜!福井ソアーベ児童合唱団定期演奏会!第三部 [合唱]

 第三部は世界の民謡というテーマで、まったく違った世界。
 またまた衣装にビックリしました。
 さまざまな世界の衣装に身を包んで登場する子供達。
 中国風あり、ドレスあり、和服あり、これだけで驚きます。

 更に坪口先生の衣装にまたまたビックリしました。
 キラキラ光る黒のベスト。そのベストの上で銀色の音譜が輝くように光っています。

坪口先生.jpgイメージ図(実際はもっとかっこいい)

 この衣装、僕も着たい!!と思いました。どこでこんなかっこいい衣装を見つけるんでしょうか。ベストの下のシャツをわざと外に出し、とてもオシャレな着こなしです。
 
 次の曲が演奏されました。
●世界の民謡
さらばナポリよ
気のいいあひる
グリーン・スリーブス
ともしび
野をこえ丘こえランランラン
おどり
ごんべさんの赤ちゃん
ピクニック
「S・O・A・V・E」

 「さらばナポリ」では、強弱の妙味に酔いしれました。スーっと弱くなったと思ったら、次の瞬間強く。そしてサッと切る。坪口先生の指揮で、さまざまに変化していきます。

 「気のいいあひる」では、全員がステージ上の壇をおり、平らな部分に立ちました。一題ごとに前に立つ子供達が入れ変わります。この構成もおもしろいなあと思いました。

 「グリーン・スリーブス」では、バレリーナの踊りに魅了されました。バレーを習っているんでしょうね。そんな子の特技を生かし、曲の中で主人公にしています。バックで支える子供達の美しく明るい歌声がその踊り子の魅力を更に高めています。
 今あるものの魅力を最大限に引き出す坪口先生の姿勢を感じました。

 「ともしび」は、なんだか昔聞いた覚えのある曲でした。僕の心の中の奥底の何かを刺激しています。忘れてしまったけど、この曲に何か思い出があるようです。キューンとしました。

 ソアーベの選曲って、そんなものが多いように思います。懐かしい、いつか聞いたことのあるような曲。そんな曲に一人一人、何かしらの思い出があるでしょう。そんな心の底をくすぐるような思いをさせてくれるのもソアーベの定期演奏会の魅力です。
 最後の伸びに驚きました。さりげなくずーーーっと伸ばして静かに終わりました。やってみると、実はすごいことです。息が続きません。そんなことをさりげなくやってのけていることに驚きます。

 「おどり」からは小さな子がまたまた登場します。舞台がより華やかになります。後ろのお兄さん、お姉さんの団員が並べる御世話をしています。まるで家族のようです。これがソアーベだって感じがします。
 温かい雰囲気が会場全体を包み、かわいい踊りとともに、楽しい歌が続きます。ピクニックでは口笛での移動に驚きました。
 子供達が舞台の上で軽やかに歌い遊びまわります。それを見守る僕たちも、いつのまにか温かい空間の一部になっていました。

 そして、あっという間に「S・O・A・V・E」です。
ソアーベのイメージソング。
 この曲を聞くたびに、歌詞の言葉に感動します。そして「あ~終わってしまうんだなあ」と言う切ない気持ちになります。
 曲の間奏で、舞台の上で遊びまわる子供達。その中でうれしそうに一緒に遊んでいる坪口先生。それをピアノで支える女先生。会場に来ている卒団生を大きな声で舞台に呼ぶ団員たちの姿。そんなステージを見ているうちに何だか涙が出てきそうになりました。
 だって、本当にすてきな仲間たちなんだもん。みんなが兄弟姉妹のような合唱団。素敵なつながりをもつ合唱団。温かい家族のような合唱団。幸せな空間がそこにはありました。

 ああ、僕もこんな合唱団にしたいなあって心から思いました。

 最後、恒例の坪口先生のお話し、いつもより少し長いお話しでしたが、そのお話しに聞き入りました。
 坪口先生は、3月11日の震災のことを心の中に強く思っているそうです。
それは、坪口先生の経験と相重なるところがあってのことだそうです。

 中国で敗戦を迎え、無人島で10ヶ月、家もなく野宿のような暮らしをしたそうです。いつ銃殺されるかわからないという恐怖と戦いながら。
 やがて、日本に帰れることになりました。しかし、貨物船の暗い船底に押し込まれての移動です。ようやく日本に着いたと思ったら、なかなか上陸させてもらえず、40数日を更にそこで暮らしたそうです。だんだん物もなくなっていきます。明日どうなるという希望も見えず、そんな中、お互い励ましあって生き抜いて来られたそうです。

 そんな経験は、震災にあわれた人たちと相通じるものがあると思います。

 坪口先生は、明るく強くこうおっしゃいました。
 音楽があったから生き延びて来られた。

 音楽にはそんな力がある!!僕もそう思います。

 ソアーベはファミリーだと言います。温かい幸せなファミリー。「このような幸せを日本中に広げていきたい」とおっしゃいました。

 僕の目指す姿がそこにはありました。
 歌の力で、しんどい思いをしている方の支えに少しでもなれれば。勇気を与えることができれば。
 なんだかまた、涙が出そうになりました。

 最後の曲は、恒例の「遥かな友に」です。
胸がキューンとなりました。
ああ、終わってしまうんだなあ。という切ない気持ちと満足感。

 本当に夢の一夜でした。

 福井ソアーベ児童合唱団の皆さん、坪口先生ご夫妻、そしてたくさんのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。素敵な夢の一夜でした。心から感謝します。
 また、必ず来年来ます。

 当日は、富山のS先生、K先生、ふってぃさん、Yさんをはじめ、ソアーベの保護者の方や合唱団関係の方など様々な方とお会いし、声をかけていただきました。このブログがご縁の方も多いです。ありがたいです。感謝します。

 最後に三日連続のこのお話しにお付き合いくださいました皆様にも感謝します。ありがとうございました。


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AYU

坪口先生そっくりですね。PCから飛び出してきそう。
世界の民謡も懐かしい曲がいっぱい♪
ともしびは今、サークルでも歌っています。
この時期には毎年ロシア民謡を歌うんです。
by AYU (2011-11-23 11:31) 

ムッシュ

AYUさん、いつもありがとうございます。
坪口先生、似ていますか。うれしいなあ。
本物はもっとステキな笑顔なんですよ。
この時期のロシア民謡、心に染み入りますね。
by ムッシュ (2011-11-23 17:09) 

延岡ツトム

選曲がいいですね。流行りモノやウケ狙いや自己満足的オペレッタモドキではなく、誰もが知っている名曲や教科書でしかお目にかかれないような曲、「次世代に残したい」NHKみんなのうた創生期の曲もありますね。コンクール対策のような小難しい曲じゃなくてなじみやすい曲を取り上げていて楽しそうです。DVDでも出ませんかね(笑)。
ところで絵お上手ですねぇ!! 卒業生の顔を描いた色紙でもあげたら喜ばれそうです!!

by 延岡ツトム (2011-11-23 21:34) 

ムッシュ

延岡ツトムさん、ありがとうございます。
選曲、いいでしょ。いつか聞いたことのあるジーンと来る歌が多いです。DVDは、会場で予約販売してますよ。僕は毎年買っています。ソアーベの定期演奏会、見る価値100パーセントですよ。延岡さんの好みの曲ばかりじゃないかな。
 絵を褒めていただき、うれしいです。昔、漫研だったんです。
by ムッシュ (2011-11-24 03:57) 

土井道子

小学校の時に、奥さまの方の坪口先生に音楽の授業を受けていた者です。今回、同級生にここを教えてもらって拝読しました。

変わらず、愛情を持ってご指導をされているお姿を生き生きと思い描くことができて、涙が出てきました。

思えば、私も先生のご指導を通じて音楽の素晴らしさを学ぶことができました。私にとっても、音楽は人生のだいじな支えです。このような財産を私にくださったこと、終生忘れません。心から、ありがとうございますと申し上げたいです。

今は忙しい毎日を送る身ではありますが、近いうちにきっと演奏会に伺いたいと思います。

このような素敵な記事を、本当にありがとうございます。またこちらのページ、拝見します。
by 土井道子 (2011-12-06 02:05) 

ムッシュ

土井道子様、コメントありがとうございます。
「小学校の時に、奥さまの方の坪口先生に音楽の授業を受けていた者です。」
そうでしたか。本当にうらやましいです。
奥様の女先生も愛情いっぱいの方ですよね。
それに愛嬌もあって、いつもお話した後、楽しい気分になります。
またお会いした時に土井様のことはお伝えしておきますね。
音楽は僕にとっても人生の支えです。
そして、坪口先生ご夫妻は、僕にとって明るい未来を示す目標でもあります。
 土井様の温かい気持ちが伝わり、僕まで温かい気持ちになりました。土井様、ありがとうございます。

by ムッシュ (2011-12-06 04:14) 

永末 麻衣子

初めまして。私は坪口両先生にお世話になり、歌の楽しさを教えて頂いた中の一人です。
小学校の頃、音楽の授業は女先生、コーラス部は男先生と女先生に教えていただきました。先生方が転勤された時、本当に悲しくて泣いていました。あの時の事今でも覚えています。
ずっと先生方に逢いたくて、逢いたくて・・・

とても素敵な記事を見つける事ができ、涙がこぼれ、嬉しさのあまり『やった!』と叫んでしまいました。
今私が、歌う事が『楽しい!嬉しい!』と思えるのは先生方のおかげです。

先生方の記事、書いてくださってありがとうございます。
会いに行けるチャンスを作ってくださってありがとうございます。
歌う楽しさを教えてくだっさった先生方に『逢いたい』と強く思わせて頂く事が出来ました。

本当にありがとうございます。
by 永末 麻衣子 (2011-12-07 05:26) 

ムッシュ

 永末麻衣子様、うれしいコメントありがとうございます。
「小学校の頃、音楽の授業は女先生、コーラス部は男先生と女先生に教えていただきました。」
 本当にうらやましいです。さぞ楽しかったことでしょう。文面からうかがえます。
 また、こういうコメントを見ると、坪口先生ご夫妻のすばらしさが再認識されます。
「ずっと先生方に逢いたくて、逢いたくて・・・」
 お気持ち、すっごくわかります。本当にお二人はあったかくて、楽しくて、うれしい気持ちにさせてくださる方ですから。
 僕の記事からそんなことが伝わったこと、心からうれしく思います。坪口先生ご夫妻が作られた福井ソアーベ児童合唱団、本当にステキな合唱団です。
 ソアーベの記事は他にもた~~くさん書いています。検索記事で「ソアーベ」で検索してみてください。山ほど出てきますよ。大ファンです。
 本当にありがとうございました。
 またまた心がほんわかとあったかくなりました。
by ムッシュ (2011-12-07 18:02) 

坪谷 恵里

こんにちは。
初めてコメントさせていただきます。
私がソアーベに入団したのは4歳のとき…あれから22年、今では最年長になってしまいましたが未だにソアーベっ子を続けています。
さすがにあの制服を着るのはちょっと恥ずかしくなってきたのですが…(笑)

ムッシュさんがソアーベの定演について毎年書いてくださって本当に嬉しく思っています。
私たちの定演をこんなにも素晴らしい言葉と表現で文章にしていただき、読んでいて楽しく、そして感動しました♪
そして男先生の似顔絵がそっくりで、思わず笑ってしまいました!!笑

毎年定演に来てくださった先生方からのお手紙やお褒めの言葉を女先生に教えていただくのですが、
正直言ってどうしてソアーベっ子の歌声がこんなにも賞賛されるのか、歌っている当人たちも実は分かっていないのです(笑)
言えるとしたら、あの定演に出ているソアーベっ子一人ひとりが心から演奏会を楽しんでいる、ということかなぁと思います。
どうすればより楽しめる演奏会になるか…本番前のリハーサル中の準団員はそのことしか考えていません(笑)
だから、本番ではリハーサルとは全く違う動きや振り付けをして毎年男先生と女先生をハラハラさせているんです(^^;)

ソアーベにはいろいろなところからいろいろな年齢の子が集まってきます。
でも学校や家庭でどんな問題を抱えている子でも、ソアーベにくると安心して歌ったり喋ったり、年齢関係なく遊んだりできるようです。
ソアーベは本当に家族のような存在で
卒団した人たちとも未だに連絡を取り合っているほどです。

社会人の私が未だにソアーベを続けているのも、
音楽の教師を目指したいと小さい頃から夢見ているのも、
私の中でのソアーベの存在がとても大きいものになっているからだと思います。


これからも私たちソアーベをよろしくお願いします。
またムッシュさんの楽しい日記が読めることを楽しみにしていますね♪
長文失礼いたしました。




by 坪谷 恵里 (2012-01-25 17:19) 

ムッシュ

坪谷様、コメントありがとうございます。
4歳からのソアーベっ子、生粋のソアーベの方からのコメント、心からうれしいです。
本当にうらやましいです。僕もソアーベに入りたかったなあ。
今の今までソアーベを続けてこられた理由がよくわかりました。
本当に楽しいんですね。

「言えるとしたら、あの定演に出ているソアーベっ子一人ひとりが心から演奏会を楽しんでいる、ということかなぁと思います。
どうすればより楽しめる演奏会になるか…本番前のリハーサル中の準団員はそのことしか考えていません(笑)」

そうでしたか。でもそれがステージから伝わっています。
ステージというよりも、ソアーベファミリーの遊びの空間という感じがします。
それが会場を包み込み、僕たちまで一緒に遊んでいる気持ちになってしまうんですよ。

「学校や家庭でどんな問題を抱えている子でも、ソアーベにくると安心して歌ったり喋ったり、年齢関係なく遊んだりできるようです。
ソアーベは本当に家族のような存在で
卒団した人たちとも未だに連絡を取り合っているほどです。」

いいなあ。これが僕の理想なんです。合唱の世界に入れば入るほど、見えなくなってしまいます。でも、これが僕の原点なんです。
楽しむこと。歌を通してHAPPYになること。幸せな気持ちになること。
それがソアーベだと思います。

ついつい音楽性とかレベルを高くとか、そんなことばかりに目が言ってしまいがちになってしまいますが、ソアーベはいつも僕に大切な事を教えてくれます。
本当に僕にとってはお日様のような大切な存在です。

「社会人の私が未だにソアーベを続けているのも、
音楽の教師を目指したいと小さい頃から夢見ているのも、
私の中でのソアーベの存在がとても大きいものになっているからだと思います。」

 そうですか。音楽の先生を目指しておられるんですね。
ぜひ夢が叶うことを祈っています。きっと良い音楽の先生になると思いますよ。
音楽の授業、ぼくもやっていますが、今では一番楽しい遊びの時間です。

 坪谷さん、本当にありがとうございました。他の皆様にもよろしくお伝えください。幸せな気持ちになりました。感謝します。
by ムッシュ (2012-01-26 06:14) 

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