至福の時間でした。名古屋少年少女合唱団ジュニア、練習見学記 [合唱]
今日は、名古屋まで行きました。名古屋少年少女合唱団のジュニアの練習を見に行ったのです。
昨年の名古屋少年少女合唱団のクリスマスコンサートで、小学生だけのジュニアの歌声を聞きました。
びっくりしました。よく通るまっすぐな声でした。シニアの歌声とはまったく違いました。子供らしい声でした。それでいてとても聞きごこちのいい声でした。
小学校の合唱団を指導する僕としては、その歌声の秘密が知りたくて、ずっと見学をしたいと思っていました。名古屋少年少女合唱団のSさんのおかげで、実現の運びとなりました。Sさんには心から感謝しています。ありがとうございました。
行って、本当に良かったです。たくさんの収穫がありました。
指導者の谷鈴代先生は、笑顔でパワフルでとても和やかな方でした。そして練習の雰囲気も、そのお人柄のように、とても明るいものでした。笑いと笑顔と自由な空気が会場に満ちていました。
その他に、ピアニストの方、作曲家の方、そしていろんなお世話をされている男の方もいました。たくさんの個性に満ちたスタッフの皆さんに見守られた明るい合唱団でした。
声は、今日もストレートに前に飛んできました。地声も混じっていますが、うまくブレンドされて、けっしておかしくはありません。
谷先生の指示の中で、参考になった言葉を書いて見ます。
・鼻
・のどを開けて・・・何度もありました。
・力まないで
・横隔膜を広げて
休憩時に、谷先生に直接、発声について聞いて見ました。(なお、文責はすべて私、ムッシュにあります。)
発声でよく言っていることは、何ですか?
1.鼻に響かせるように
2.のどを開けましょう
この二つはよく言っている。
この後、とても参考になるお話が続きました。
後ろで響かせずに前で響かせる。
のどは空くけど、前に響かせる。
ファルセット(裏声に近い声)にするとフニャフニャな声になっちゃうので、前に。
5、6年生ぐらいになると、教えなくても自然とそういう声になっちゃう。だからあえて頭声的な声は教えない。
なるほど。だからストレートに声が前に飛んでくるんだと思いました。
地声でのどだけで歌っていると狭くなる。だから、お腹の支えで歌うように言っている。すると、前に声を飛ばしても、上に抜けて行く。
だから、お腹の支えもポイント。
できれば、上のレかミまで、前に飛ばして欲しい。
抜かずに鼻から前に出せたらいい。徹底的にそれは言っている。
シニアの美しい歌声は、こういう形の過程を経て、自然とできたものだそうです。
お腹で気をつけていることは何ですか?
すると、こういう答えが続きました。
しこをふむ。
下で横隔膜を持ち上げる。
姿勢。下に重心をおくということ。
だから、しこを踏みながら歌わせることもある。
でも、口の中が空かないと、汚くなっちゃうので
きたなくなると
鼻
のどを開ける。
という声かけをしている。
練習中の声かけはそういう意味だったのですね。
そしてこう続きます。
5、6年生になると、自然に頭声的な声になる。2年3年は、鼻に声を乗せるように言い、上の声と混じるようにしている。それが今のジュニアの歌声。
なるほど、自然になった頭声だから、芯があるんですね。そして、下の学年の声とも混じりやすいのかもしれません。名古屋少年少女合唱団の魅力的な声は、こういう自然な発声から生まれるんだろうなあと思いました。
のどの狭い子はどう指導していますか?という質問に対し、
これも鼻を意識させると、のどが上にあがるようになる。
合言葉は、鼻に入れろ!!中から鼻に。
鼻がポイントのようです。今まで僕がやってきたことに大きなずれはなかったようです。ただ高音は頭声的な指導をしていました。これも極力、鼻に乗せて前に出すようにやってみようと思います。
その他にも、下のように参考になることを聞きました。
体をストレッチさせると、声も乗っかる。
首の後ろのグリグリを触りながら口を開けてまっすぐ声を出すと、低い声も出る。
言われるとおりやってみると大きな声が出て、びっくり。会場がシーンとなってしまいました。
うーーん、いいことをたくさん聞きました。
百聞は一見に如かずという言葉がありますが、練習の様子を間近に見て、その声を聞くことで、見えたことがたくさんありました。
このような貴重なことを気軽に教えてくださった谷先生を始め、スタッフの皆さん、そして名古屋少年少女合唱団のみなさんには、心から感謝しています。本当にありがとうございました。
うちの学校や合唱団でも、このような素敵な歌声が響くよう、今日学んだことを実践して行きます。
今、今日の練習の素敵な歌声を聞きながら、帰りのバスにて、この記録を書いています。本当に幸せな気分です。
ありがとうございます。心から感謝です。
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