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達成感のある器楽指導 [授業]

  ある先生から教えていただいた器楽指導がとてもいいので紹介します。

やり方の説明

  一曲を大きく3つの部分に分けます。
 4年生のリコーダー曲に「オーラリー」というのがあります。これを例にすると、下の画像のようにABCと3つ分けることができます。

オーラリー.jpg 

  教室の子供達も3グループに分けます。うちの音楽室は6列に並んでいるので、僕は2列ずつの3グループを作っています。そしてグループごとに練習する部分を決めます。
 例えば、下のようにしたとします。

〇〇 〇〇 〇〇
〇〇 〇〇 〇〇
〇〇 〇〇 〇〇
〇〇 〇〇 〇〇
〇〇 〇〇 〇〇
〇〇 〇〇 〇〇
 A   B   C

  練習タイムを設けます。(例10分)
 その部分ができるようになったら、子供達は挙手をします。
 その子の演奏を聞いて、教師は合格・不合格を判定します。
 合格した子は、隣の子に教えます。
 二人とも合格したら、同じ班の子に教えます。
 
 時間がきたら、全員であわせて演奏してみます。
 自分の練習箇所をやれば、全員で一曲を演奏できます。

 次の時間には、練習する部分をずらしていきます。
 3時間で、一通り全部練習することができます。

やってみての感想

 この方法、なんだか達成感があっていいのです。
 合格した子は、うれしそうです。
 一人一人の演奏を聞いていきますので、教師と子どもとの関りが生まれます。
 また隣の子に教えることで、子供同士の関りも生まれます。
 教室が、活気のある雰囲気になります。

 ただし、時間内に合格できない子もいますので、やる前には、こんなお話をしたらいいと思います。「これは、すっごく難しい曲なので、できなくて当たり前。合格したら、すごいんだよ。」って。

 これ、ピアニカやリコーダーなど、どんな楽器でもいけると思います。
 このような方法でやっている先生はいると思いますが、僕のように知らなかった人もいるかもしれませんので、今日の記事にしてみました。
 器楽指導で悩んでいる方や、若い先生方など、誰かのお役にたてばうれしいです。


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延岡ツトム

リコーダーの授業、懐かしいです。遅れると後々大変しんどいので、置いていかれないようがんばってついていった記憶があります。
教材の曲は様変わりしているかも知れませんね。うちの昭和末期のレコードから3年以降の教芸版器楽曲拾ってみました。この頃はまだワタクシの知っている曲が結構残ってました。

3年:すい すい すい、なみにゆられて、あわてんぼうの歌、おどり、さよなら、わになって
4年:陽気な船長、夕やけ雲、なくなよ ぼうや、思い出(平吉毅州)、小さな物語、これは何とすばらしい音だ
5年:山のひつじかい、ジャマイカンルンバ、ねんねしなされ、遠い国のおとぎ話、トロイカ(よく知られたアレではなくフォークダンスにある方の曲です)
6年:めんどりマーチ、失われた歌、風の歌、緑のロンド、かた雪かんこ、コンドルは飛んで行く、メヌエット(クリーガー)、ロンド(ヘンリー パーセル)

教科書オリジナルの作者の曲が多々ありまして進級・卒業してしまえば再び出会うことなどほとんど無い曲ばかりです。
ある方に「緑のロンド」をさしあげたら大変喜ばれました。みんなそれぞれ思い出があるようです。リコーダーだけでも良いハーモニーになりますね。
by 延岡ツトム (2013-01-11 20:47) 

ムッシュ

延岡ツトムさん、ほんとうにいつもすごい情報をありがとうございます。
今見てみると、残っている曲はごくわずかです。
本当に時代とともに、教科書の曲ってかわっていくんですね。
そうかんがえると、教科書だけで聞いて再び出会うことのない曲がほとんどなのですね。
 だからこそいい体験をさせてあげたいと感じました。ありがとうございます。
by ムッシュ (2013-01-25 18:23) 

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